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妊娠悪阻つづく。

アルカリ性の食品が良いと聞いては、梅干しをはじめ、色んなものを吐きながら食べて。アルカリイオンの水もケース買いしたけれど、ほとんど飲めませんでした。水を飲むのは本当に気持ち悪かった。

起きているだけで、額やうなじから冷や汗が出て。吐き気で視界はぐらぐら。横になってずっと耐えるしかありませんでした。加えて胃炎か胃潰瘍もあり、胃のあたりが冷たく、硬くなっていて、焼けるような痛みと不快感がずっと続いていました。

胃が荒れないように、とにかく吐いても、何か食べ物を胃に入れなくてはならなくて。実家の母が作ってくれる自家製ヨーグルトと、季節外れのリンゴ、すりおろしたリンゴを入れたヨーグルトに、オリゴ糖を入れて食べる。これだけはなんとか少量は食べられました。何を食べても後味が最高に悪く、吐き気を催すので、後味が悪くなることへの恐怖感、それに、食べ物本来の味を全く感じられなくなってしまったストレスがひどかったです。当時たくさん流れていたケンタッキーのCM!見るだけでトイレに駆け込んでいました。

ずっと微熱も続いていたし、胃も荒れていて、妊娠中でなければ胃カメラを飲んで治療していたと思います。過去に3度、胃潰瘍を経験し、急性胃炎も、慢性胃炎も経験した私なので、あぁ、またこれか…と分かってしまうのです。食後は本当に吐き気と胃の痛みで、冷や汗をかきながら、歯を食いしばり、布団でじっと耐えていました。苦しくて苦しくて、妊娠って、すごく嬉しい事なのに、こんなに身体的苦痛を伴うのかと、心底驚きました。

妊娠できたことが奇跡で、嬉しいことだから、とにかく妊娠悪阻は耐えよう。きっと終わる、そう信じて毎日毎日、様々な体の辛い症状に耐えて過ごしました。

でも体重も落ち、吐血し、顔色も悪く、肌もボロボロ。シャンプーやソープの香りでも吐くので、お風呂に入ってもソープを使わないことも多かったし、お風呂ではゲーゲー吐いて過ごしていました。

ググると、昔は妊娠悪阻で亡くなった人がいたことや、妊娠悪阻の吐き気は、抗がん剤の副作用の吐き気と同じレベル、なんていう記述も見かけました。

つわりがない妊婦さんと、

妊娠悪阻の妊婦さん。

ここには深い深い溝があることを知りました。生きているだけでもやっと、という状況が何週間も続くので、精神的にも追い詰められましたし、

妊娠悪阻の経験がない人々からの、思いやりのない言葉や態度に心がズタボロでした。気の持ちようだよ、とか言われると、気の持ちようで吐血するまで吐くのかな?と思うし、とにかく周りの言葉に過敏になっていました。


10週になると、ピークにいるような感じで、常に気持ち悪くて吐き気はあるし、熱も頭痛もあり、息苦しさもあるけれど、どんどん酷くなるという感じはなくなりました。日によって、時間帯によって、しんどさが違いました。

起きてトイレに行くだけでも必死でしたが、なんとか1日1日を耐えていました。




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