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2-2 感情脳と理性脳を使い分けると、驚くほど伝わる

【抽象度と具体度の使い分けで上手くいく】

私の本職はあなただけの物語【MY物語】で採用と定着の土台を固めるコンサルティング業です。なので今回は採用のおいての事例でお話をすすめて参ります。

採用の意義とは千差万別ですが、今回は推薦採用=リファーラルリクルーティングで、人材紹介報酬を3分の1にすれば、従業員満足を3倍になる。を創り上げていくので実際の推薦採用への誘導・意義付けを例に挙げてみます。

「あなた方の様な優秀な仲間を育て上げる事で、より多くの人が暮らしをより良く出来る事はあなた方の実績が数字として、そしてお客様の声として上がってきています。これは本当に素晴らしい事です。私個人としても皆さんと働けている事は誇らしい事です。皆さん程優秀な仲間を採用できるように頑張っていますが、目が肥えてしまったせいかなかなか良い人財に巡り会えません。あなた方程優秀な人を。とは言いませんが、類は友を呼ぶ。というように、あなた方の周囲には素敵な人が集まっているでしょう。あなた方の実力をいかんなく多方面に1人でも多くの方に最高のサービスを届けていく為に「この人はステキだよ」という仲間を2人だけで構いません。面接でなくても構いません。遊びにおいでとココへ誘ってみて頂けませんか?」

あくまで例文なのですが、具体的には2名の推薦をもらうという事実がありますが、人物像はステキな人。という抽象的な表現を使っております。人は理性脳の働きに限界があります。セルフコントロールできるスタミナに個人差はあれど限界があります。良い例では、長期的には必要だと理性脳で判断しているものの短期的な感情脳の作用で夜の甘いモノをついつい食べてしまう。などです。

日々の業務の中で感情をコントロールしつつ、感動を創る感情労働の現場では共感と同時に瞬時の判断量が膨大に迫られます。会社からのコミットメントすべき内容や、社訓・ルールなど個々のアイデンティティーに留めておく理性脳は常に働き続けています。恐らく通常業務の中でも目標に多少のストレッチをかけた段階で頭がショートしてしまう人は、何かに常に我慢している味うかもしれません。ましてやPDCAも回せない状態です。

通常業務内の指示出し等は、意義=物語を使えば飲み込み姿勢は常に取ってくれてたとしても、完全に勤務外での依頼に関しては「なぜ?」という理性脳が既に機能しショートしやすいものです。ここで重要なのが、具体的表現と抽象的表現の使い分けです。先程の例文では主に感情脳メインでの訴えかけに対して理性脳を使用する部分=具体的な数字・行動等は「2名会社に遊びに誘う」だけです。この事実を物語なしに命令しては、恐らく8割強が実際には行動してくれません。しかし、単純な指示であったとしてもプラスオンになる行動・判断には注意が必要になるという事です。

意義を抽象的/定性に、行動を具体的/定量に。逆も然りで、意義を具体的/定量にするようであれば行動は抽象的/定性に訴えかけた方が伝わりやすくなります。理性脳を疲弊させず、感情脳に訴えるバランスこそ支持の醍醐味でもあります。

物語も単調なもの、比喩表現ばかりの哲学的なものが続くと飽きてしまいます。常に相手のどの部分に語り掛け届けるかを意識しながら一度文章化し、具体的な部分と抽象的な部分を色分けしながらバランスをみてみる客観的な自己評価も必要です。