メルカリ歴はおそらく8年くらいになる。ものが捨てられない性格なので、意を決して捨てる前に、必要なひとに譲れるのは本当にありがたい。

小心者でビビり、良いひとと思われたい性格なので、取引する相手にも細心の注意を払っており、今のところ「残念だった」という評価はない。

ある商品を購入したら外国の方で、コンビニでの作業の手順など、LINEばりに連絡を取り合い、「あなたさいこう100点だよ」という評価のコメントをもらったり、発送したお皿が割れてしまい、メルカリの補償で事なきを得たり（ありがたいサービス）、専用ページを作るため無難なケーキの画面にしたら、元の商品の画面に直して欲しいという謎の要望が来たり、直径0.5ミリにも満たない黒い点の汚れを注意書きして出品したら「本当に小さい点でワロタ」と購入者からコメントもらったり、色々なひとと短く関わってきたけれど、120あまりの取引の中で一番印象に残っているのは、サマソニのチケットを購入した時だと思う。

2017年の夏、サマソニに行きたいと急に思い立って早速メルカリでチケットを探した。用事で行けなくなったというひとが少しだけ安く出品しているのをすぐさま見つけ、値下げ交渉もせずに即購入。開催日までギリギリだったので私も相手もありがたいという状況だった。

チケットなのでクリックポストみたいな、格安で保証のついている発送方法でいいのに、なぜかレターパックで送られてきた。しかもチケット1枚とは到底思えない重量。これは何かの間違いじゃないかと恐る恐る確認すると、サマソニのチケットに、新品のマンガと中古のマンガが１冊ずつ、そしてワードで書いた手紙がついていた。

以下、出品者からの手紙の内容だ。

絶対中学生か高校生でしょ。

句読点が一切ないのは気になるが、彼なりのユーモアと優しさ、買ってくれてありがとうの気持ちが入った手紙だった。

いらない漫画だから押し付けられたというのも考え辛い。なぜならひとつは確実に新品だったから。本当に面白いと思ったものを読んでもらいたかったことが伺える。間違えて2冊買っちゃったんじゃとか思いたくなるけどそれは目を瞑りたい。

実際２冊とも読んだし、なんなら結構面白かったし、あと、最初にも書いたけど捨てられない性格だから、7年経った今もちゃんと持ってるんだよ…。もらったものをメルカリにも出せないしどうしてくれるんだ。こうやって我が家にどんどんものが増えていくんだよ。でも、一期一会の出会いがなんだか嬉しかったよありがとう。

あと、肝心のサマソニもたのしかった。

メルカリで見つけた商品を購入したら、意外なプレゼントがついてきたという話でした。