◆リプレイ◆#7

ニンジャスレイヤーに全員殺されるTRPG、サンシタGOのリプレイです


平安時代の日本をカラテによって支配した半神的存在、それがニンジャだ。彼らはキンカク・テンプルでハラキリ儀式を行い、歴史から姿を消した。しかし、電子の海が世界を覆い尽くし、サイバネ技術が普遍化した今、ニンジャソウルは解き放たれ、ネオサイタマの闇に跳梁跋扈していた。

「俺は知ってるんだ。詳しいんだ。見えるか?見えるだろう!?闇を見ろ!ニンジャだ!ニンジャが見えるだろう!?そうだ……!」モリクボは言った。

重金属酸性雨で灰色のメガロシティがしとどに濡れる。人々はサイバースペースに逃避する。どこかでサラリマンがカロウシする。政府すらもメガコーポが背後から操作する。カチグミたちがトクリを傾け合う。何もない?いつも通りか?目を開け。ここはネオサイタマだ。闇の中に、ニンジャがいる。

俺はニンジャと仕事をしていた。しかし、もうダメだ。目の前には暗い雲がかかっている。鏡の中の俺は、いつか見た目と同じ目だ。明日を生きるすべも分からない。困惑と復讐と、飢えが入り混じった、濁った目だ。あの強盗たちと、同じ目だ。俺も引き金を引き続けるほかなくなった。おしまいだ。

ネオサイタマでは今日もまた同じように重金属酸性雨が降り、人々は同じように営み続けている。すべては繰り返されている。だが、繰り返しの中の一瞬間一瞬間は、決して同じものではない。窓に雨の雫が張り付き、下に流れていった。そして、また新しい雫が張り付いた。雨の中、ネオンが赤く鈍く光った。

Wasshoi!!!!雨の音に紛れて、神秘的なチャントが誰かの耳に届いた。鬼火めいたネオンが、赤黒い影を見送った。

「リピート・ライク・ア・フルード」了



総アワレ

パラライサー:134

キセノン:111

以上をもってリプレイは終了です

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