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今年は岸田行倫を併用スタメンで使うべきだという話

 今年も開幕が近付いてまいりましたね。

 しかも今年は観客制限を取っ払って開催するという事で、パンデミック前の日常に少しづつ戻ってきているのかなという気もいたします。

 去年は開幕を迎えても来れなかった新外国人選手も、今年は開幕前に続々と合流。延長も復活し、あとは応援だけですな。応援も来年にはやれたらな〜。

 とはいえまずは今年のシーズンをしっかり乗り切るのが大事。今はオープン戦の真っ最中でありなして、僕が応援している読売ジャイアンツは絶賛6連敗中(笑)

 勝敗が関係ないオープン戦とはいえ、負け試合を観続けるのはいささか気が滅入りますね。

 ただ個人的には今年の巨人はまず投手の駒は揃ってるのかなと。リリーフエースの中川皓太投手が開幕に間に合わなくなりそれは痛いのですが、今年のドラフト1位で入団した翁田大勢投手だったり新しい戦力が台頭するような感じはあるので、大崩れはしないんじゃないかなと見てるのですが。

 あと野手に関しては坂本勇人選手、岡本和真選手、丸佳浩選手がしっかり打ってくれれば軸はしっかりしますし、それから去年途中に加入した中田翔選手や新加入のグレゴリー・ポランコ選手が活躍してくれたらまあ大丈夫。

 というより今年の巨人は中田、ポランコ両選手次第なところが非常に大きいんですよね。

中田翔

グレゴリー・ポランコ


 ただそんな中、僕が今年最も注目している選手は別にいます。

 実を言うとその選手は去年から台頭を期待していたんですがなかなか出番が回ってこず、今年はキャンプから大城卓三選手と併用でスタメンマスクを被っていたのですが先日2軍落ちしてしまいまして。

 でも個人的にはこの選手が台頭する事が巨人にとって大きくプラスになると、そう考えています。

 まあタイトルにもしちゃってるんで隠す必要もないですね(笑)僕が今年一番期待してる選手は、この人です。

岸田行倫


 社会人野球の強豪大阪ガスから2017年ドラフト2位で巨人に入団。岡本選手と同い年でして、報徳学園時代は岡本選手や香月一也選手とともに高校日本代表にも選出されていました。

 岡本選手と同い年という事は今年26歳。勝負をかける年でございましょう。レギュラーを奪えるか一生2〜3番手のまま過ごすのか、この1年にかかっていると言えます。

 巨人の現在の正捕手は大城選手。強打が売りの捕手で昨年は2桁本塁打も記録しましたが打率が低迷しOPSは.660。これでは絶対的なレギュラーとは言い難い。

大城卓三


 大城選手の前にレギュラーだったのが小林誠司選手で、守備は天下一品。しかし打撃の方はまったくでありまして、ここ2年間は打率0割台と目も当てられない状況に。

小林誠司


 更には去年まで在籍していた炭谷銀仁朗選手は志願の金銭トレードで東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。岸田選手にとってはこれ以上ないチャンスが巡ってきているんですよね。

 にもかかわらず…オープン戦不信で二軍落ちとは(笑)まあ正直期待外れでガッカリですが、ただそれでも岸田選手を諦めるのはまだ早いと思うのですよ。

・(二軍で)打てる捕手、岸田行倫

 岸田選手は2018年から巨人でプレーしていて、今年5年目。

 去年までの4年間で二軍の試合で641打席に立った岸田選手なのですが、巨人でプレーしていた他の捕手の22〜25歳シーズンと比較すると結構わかりやすく差が出てるんですよね。

22〜25歳シーズンの捕手二軍打撃成績
打率/長打率/出塁率/OPS
岸田行倫
2018年(22)
160打席.256/.364/.353/.717
2019年(23)
284打席.293/.419/.378/.797
2020年(24)
76打席.313/.493/.395/.888
2021年(25)
121打席.292/.472/.372/.844
宇佐見真吾
2016年(23)
106打席.198/.208/.274/.482
2017年(24)
125打席.257/.358/.320/.678
2018年(25)
168打席.245/.350/.337/.687
田中貴也
2015年(23)
5打席.250/.500/.400/.900
2016年(24)
32打席.286/.464/.333/.797
2017年(25)
166打席.250/.287/.325/.612
河野元貴
2013年(22)
95打席.310/.471/.348/.819
2014年(23)
132打席.175/.211/.252/.463
2015年(24)
148打席.207/.274/.225/.499
2016年(25)
96打席.172/.218/.215/.433
鬼屋敷正人
2013年(22)
131打席.161/.246/.194/.440
2014年(23)
105打席.160/.240/.200/.440
2015年(24)
99打席.264/.352/.316/.668
2016年(25)
147打席.237/.321/.275/.596

 これを見てもわかるように、同時期あたりに使われていた他の4選手と比べてみても岸田選手は飛び抜けて打撃成績が高水準で安定しているんですよ。

 もちろんこれは二軍成績ですし、二軍で打てるから一軍で打てるかと言われるとそうではないです。仮に岸田選手が両翼や一塁三塁の選手なら参考にはしなかったでしょう。

 しかし忘れてはいけないのが、岸田選手はキャッチャーなんですよ。キャッチャーで打てる選手の価値は高い。だから大城選手だって使われているわけですし、守備力が飛び抜けている小林選手が使われなくなる原因にもなっている。

 僕は岸田選手にレギュラーを期待しているわけでもなければ、規定打席の到達すら期待してません。まだそこまでの選手ではないと思ってます。

 しかし大城選手と併用で一軍の打席に立ったらどうでしょう。100〜200打席程度であれば、二軍成績通りとは行かずとも.600〜.700ぐらいの期待はできます。そうなれば大城選手と合わせて平均.700くらいの打力のキャッチャーを置ける。守備力も平均ぐらいはありますから、これだけでアドバンテージにはなると思うんです。

 現実的にはこの選手くらいの打撃成績を期待してます。

石川慎吾


 画像は伝説のキャッチャー石川です(笑)

 石川選手は2016年オフにトレードで北海道日本ハムファイターズから移籍してきて今年で6年目。打撃は良いといえば良くて二軍では毎年好成績を残すのですが…いかんせん守れるポジションが左翼しかないという事でここ数年は一軍で100打席も立てず。


 石川選手の年度別成績ですが、去年なんかは正直ダメでクビになるかと思っておりました。

 ただこの選手、おそらくレギュラーとして使っていけばだいたい.650くらいは打てると思ってるんですよ。

 移籍初年度の2017年には284打席でOPS.660程度を記録していますし、左には強いのである程度打席をこなせばそれなりの成績になる。ただレフト専である事と、レフトでその程度の成績なら使わなくてもいいよねというところでここ数年出番が減少しているわけなのですが。

 岸田選手は、言ってみたら捕手ができる石川なんですよ。石川選手ぐらいの打力の捕手がいれば心強いじゃないですか。僕は岸田選手をそういう目で見ている。

 無論捕手は打力だけではないというのもわかります。しかしペナントレースにおいて打力は大事です。そもそも岸田選手の捕手としての能力が壊滅的かと言われたらそんな事ないと思いますしね。

 今若手で喜多隆介選手や山瀬慎之助選手などもおりますが、2人とも二軍の打撃成績を見るとまあまだまだ難しいかな…と。今年急に出してやるよりは、二軍でしっかり育成してあげた方が2人の為だとも思います。

喜多隆介


山瀬慎之助


 仮に今年岸田選手を使ってダメだったら補強するなりドラフトなりで新たなキャッチャーを見つけてみてもいいと思いますが、少なくとも試されずに終わるレベルの選手ではないですよ。

 岸田選手がハマれば今後5年くらいは大城岸田体制で戦えますし、本当に機会を潰さずに試してあげてほしいですね。当然岸田選手の頑張りも必要にはなりますが。

 …という、今回は願望みたいな話でございました(笑)まあただちゃんと下でキャリアを積んだ若手を試すのはやはり大事だと思いますし、それがキャッチャーであれば尚更ですね。今年から背番号も27になった事ですし、期待しておりますよ!

 ではそろそろこのへんで。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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