澤 祐典

音楽家、社会福祉士。15分のお話から世界に二つとない曲をおつくりする『あなたのうた』、…

澤 祐典

音楽家、社会福祉士。15分のお話から世界に二つとない曲をおつくりする『あなたのうた』、歌える人生の扉をひらく『歌い手冥利』、ハナウタから曲ができるまで伴走する『作曲事始』といった歌、作曲、子どもに関する仕事をしています。

マガジン

  • ピーターパン、父になる。

    2023年9月にわが家に赤ちゃんがやって来ました。 なにもかもがはじめての経験。バタバタしているうちに忘れてしまいそうなので、その日からの出来事や感じたことを、できるだけ毎日書き留めています。

  • あしたの小窓から。

    小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。

  • 歌の音箱

    これまでにつくった歌を入れています。聴いてもらえたらうれしいです。

  • 暮らしの詩

    起きたことを文章で書くのが、おっくうになって、詩を書きはじめました。

  • 読書感想文

    読んで「これはいい!」と感じた本の感想文を集めています。

最近の記事

わが家の絵本ランキング(0歳7ヶ月時点)

読んでみたい絵本を図書館で予約して借りることにハマり、わが家の絵本の回転がとても速くなっている。 そんななか、つい先日発表した「わが家の絵本ランキング」 の顔ぶれもずいぶん変わってきたので、ご紹介したい。 5位 もうねんね (文:松谷みよ子/絵:瀬川康男) 先月3位の『もうねんね』は相変わらず人気。「ひとりでねんね」するようにはちっともならないが、読み聞かせるとじーっと絵を見つめている。赤ちゃんを落ち着かせるなにかがあるのだろう。さすが大ベストセラー。 4位 じゃあ

    • 「うひぃ〜」の感触。

      毎朝、離乳食の時間は「こまつな王」への謁見の時間だ。 毎日、僕が王を抱っこしてひざに乗せ、奥さんが食べものをスプーンで口に入れる。僕が王のからだを両腕で支えているとき、このところ、王は僕の右手をひじかけのように自分の手の置き場として使う。 食べもの、特に小松菜と豆腐を食べるとき、王は口に手を持っていき、それらの感触をたしかめる。それから、そのまま僕の右手に自分の手をそっと置く。 「うひぃ〜」となるのはこの瞬間だ。 王のちいさな手はこまつなと豆腐にまみれて、緑と白の混じっ

      • 正解は数年後。

        お昼に赤ちゃんとふたりで散歩に出かけ、休憩のために近所のマンションのベンチに座った。 目の前にはちょっとした広場があって、そこにおかあさんと娘さん二人がやってくる。なにやら口げんかをしながら、一人は自転車に、一人は少し前から子供たちの間で流行っている、こういう形の↓スケートボードに乗っていた。 からだを上手にくねらせながら、女の子は見事にスケートボードを乗りこなしていた。そういえば、僕の姪っ子もこのスケートボードを買って、最初は乗れずに泣いていたけれど、しばらくすると乗れ

        • こまつな王のご威光。

          現在の赤ちゃんの離乳食は「十倍がゆ」「小松菜」「豆腐」の三種類。このうち、おかゆはすんなり食べるのだけれど、小松菜と豆腐は指で触りたがったりするので食べさせるのにかなり苦労する。 カバー写真は今朝の離乳食での一コマ。小松菜が口いっぱいどころか、スタイにまで広がって「こまつな王」状態になってしまった。最後に拭き取るときには首の後ろから小松菜が現れた。なにがどうなってそうなったのやら。 僕と奥さんは、そんな「こまつな王」のご機嫌を伺いながら暮らしている。 一日の行動予定を決め

        わが家の絵本ランキング(0歳7ヶ月時点)

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        • ピーターパン、父になる。
          108本
        • あしたの小窓から。
          723本
        • 歌の音箱
          67本
        • 暮らしの詩
          4本
        • 読書感想文
          12本
        • 歌の日記帳
          84本

        記事

          でかい本がやってきた。

          「図書館では、普通の本だけでなく絵本も予約して借りられる」ということに気づき、奥さんが何冊か絵本を借りてきた。 その中の一冊が、でかい。 一見、ふつうに読み聞かせているように見えるけれど、遠近法のせいじゃない。実際に本がでかいので、赤ちゃんの姿がすっぽりと隠れてしまっているのだ。 これは「大型絵本」といって、大勢の前で読み聞かせをするときなどに使うものらしい。予約をする時に奥さんが版が新しいものを選んだらこれになったそうだ。値段はなんと一万円近くもする。 赤ちゃんはと

          でかい本がやってきた。

          リングネームを考える。

          ・最近の赤ちゃんは「ぶー」と唇を鳴らすのがブーム。同時によだれも飛んでいるので、顔の近くではじまると、プロレスラーの毒霧攻撃のように「ぶー」としぶきの洗礼を受けることになる。おかげでメガネが水滴だらけ。リングネームをつけるなら「魔人ぶー」といったところか。あるいは、オムツ替えのときに高速で寝返りしてしまうから「Mr.ローリングサンダー」というのもいいか。 ・そして、あいかわらず「あばれんぼう」モードで動いているのだけれど、今日になって急に四つんばいからの「後退」と「旋回」が

          リングネームを考える。

          春とあばれんぼう。

          今日の福岡は曇りだったけれど、気温が23℃まであがった。ついこないだまで外出時の寒さを気にしていたのに、いまは日焼けや熱中症を気にしている。近所の桜はピンクと緑のまだらになり、初夏をすっ飛ばして夏になりそうなお天気だ。 ・赤ちゃんはこのところ、オムツ交換のときに高速で寝返りをする。先日、天神・岩田屋のオムツ交換所で抱っこひもに赤ちゃんを入れていたとき、隣におしりまるだしでうつぶせになり、オムツ交換を拒否しておとうさんを困らせている赤ちゃんがいた。その時には「大変そうだな」と

          春とあばれんぼう。

          6年前の入学式の日。

          今日はいつもとスタイルを変えて、あった出来事を箇条書きにしてお届け。 ・今日は小学校の入学式の日。正装した家族連れとすれ違うことが多く、そのたび「あと6年後にはうちの赤ちゃんもこうなるのかあ」と想像する。さすがにまだ実感わかないな。びしっと決まった格好をしていても、動きは園児の新一年生は実にかわいらしい。 ・朝マックが食べたくなって、奥さんを誘って行く。後ろの席にはママ友三人が座って子どもの話をしている。聞こえてきた「あっという間に時間が経っちゃいますね。もう二時間……」

          6年前の入学式の日。

          なんとなく、じんましん(?!)

          昼すぎ、昨日の寝かしつけで疲れた奥さんを休ませようと「寝乳」に入ってもらった矢先に、 「赤ちゃんの顔が真っ赤!」 と声がした。 見ると、顔のあちこちが赤く腫れたり、ブツブツができたりしている。 こんなのは初めてみるので、あわてて、近所の小児科へ駆け込み受診。 いったいなにが原因だろう? 離乳食だろうか、最近気に入っているおもちゃでかぶれたのか、それともスタイを漂白しているからだろうか、病院までの道をいろんな原因で頭がいっぱいになりながら歩いた。 小児科の先生は赤ち

          なんとなく、じんましん(?!)

          「ぱぱ」は「まま」より分が悪い?

          今日も赤ちゃんは(ついさっきまで)上機嫌。 しばらく言っていなかった「あんまんま」も、昨日ぐらいからまた言いはじめていてうれしい。 あんまんま あんまんま  まんまんま まんま まんま ころころとしたかわいらしい声で、口をいっぱいに開けて発音しているのを聞いているとしあわせな気持ちでいっぱいになる。 が、よくよく聞いていると「あんまんま」は「まま」に限りなく近い。実際、ちょいちょい「まま」が混ざっているようにも、聞こえる。 「赤ちゃんがはじめて言った言葉は〇〇でした。

          「ぱぱ」は「まま」より分が悪い?

          始業の式と子どもたち。

          昨日までで春休みが終わり、今日が始業式。 勤め先のデイサービスの子どもたちも一学年ずつ進級した。 「2年生になったら勉強がむずかしくなったよ」 「1年生にはなりたくなかったな」 休みからの切り替えもあり、クラス替えもあり、いろんな思いを感じているのだろう。何度も会っている子も、はじめて会ったときのように感じた。 大人にとってはおんなじ子でも、学年が上がるというのは引っ越しするくらいの変化。違う教室、違う下駄箱、違う担任の先生にこれから時間をかけて適応していくのだ。その新

          始業の式と子どもたち。

          かけがえのない時間。

          夜、赤ちゃんをお風呂に入れるのは、僕の役割。 バスタオルや着替えを用意して、リッチェルのベビーバスをセットしお湯を入れ、奥さんに服を脱がしてもらった赤ちゃんを迎え入れる。 最初にガーゼで顔をふき、頭を濡らしてシャンプーして、それから全身を洗う。よく動くので危なくないよう気をつける。上がる前には、シャワーをかけて全身を流す。 脱衣所にいる奥さんが保湿したり、おむつを付けたりする間にベビーバスを洗い、夫婦ふたりで服を着せ、バスタオルで濡れた髪を乾かす。 最後に、僕と赤ちゃ

          かけがえのない時間。

          「ふしぎ〜」の国の新家族。

          本日も変わらず、近所の公園のお花見パトロール。 桜はいよいよ満開に近くなってきた。 今日は土曜日だからか、明らかに「おとうさん」が多い。キャッチボールの相手になったり、サッカーしたり、子どもを抱っこしたり。春休み最後の土日だし、家族サービスなんだろうな。 僕らもセブンイレブンでお昼を買い、レジャーシートの上で食べる。いつもは食べないキムチチャーハンなんか買っちゃったりして、ウキウキする。 外で食べるごはんは訳もなくうまい。赤ちゃんも今日はずっと起きて、上機嫌で桜をさわっ

          「ふしぎ〜」の国の新家族。

          春の公園パトロール。

          昨日の近所の公園でのお花見がよかったので、今日も赤ちゃんと一回、家族三人で一回の計二度、公園に行った。行くたびに来ている人の数も属性も違っていて面白い。 赤ちゃんと行った午前中は、大きなブルーシートを広げ、パイプ椅子まで用意してお花見をする老人会の方々がいた。20人くらいの大所帯で、小さな公園なのにマイクも用意して進行している。 「桜と高齢者をかけたなぞかけ」や「最高齢の方にインタビュー」など、なかなかシブい企画が行われ、内心「うわー」と思って聞いていたが、参加している人

          春の公園パトロール。

          桜の精と桜の園。

          赤ちゃんがかゆみを訴えていたため、午前中に小児科へ。 薬の指示を受けて、耳の中を小さなカメラで診てくれて「なんにも異常ないですね」と確認してもらって一安心。 赤ちゃんは医療費が無料なので、ちょっとしたことでも相談しやすい。大人が病院に行くのと違い、小児科のお医者さんはもっと身近で、子育ての不安をやわらげてくれる「かかりつけ医」みたいな存在なのだと感じた。 その後、奥さんに休憩をとってもらうため、僕と赤ちゃんは男同士の散歩へ。近所の公園に桜を観に行くことにした。 早い時間

          桜の精と桜の園。

          時間はどこへ消えた?

          ただいまの時刻、23時06分。もうじき今日が終わる。 いま奥さんが赤ちゃんを寝かしつけていて、僕はこの記事を書き終えて就寝の準備をする。 でも感覚的にはさっきまでお昼だった気がする。 朝起きてストレッチして朝食をとり、赤ちゃんの離乳食をあげて、大雨の中コインランドリーへ行き、昼食のホットサンドを食べて……そこから23時までの時間のうち、何時間か飛んで、あっという間に夜になったような錯覚をおぼえる。 赤ちゃんと暮らすようになってから「あれ、もうこんな時間?」と感じることが増

          時間はどこへ消えた?