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歌の日記帳

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「歌日記」として、つくった歌のかけらと文章をまとめています。 よかったら、ご覧ください。
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『グッドバイ』【あなたのうた #30】

『グッドバイ』【あなたのうた #30】

今日お渡しした『あなたのうた』。

「旅をすることは、よき別れを重ねていくことである。」
よき参加者さんとの出会いから、こんな歌がうまれました。

『グッドバイ』
作詞・作曲 澤 祐典

からだに宿した なにかに頼って
無限のかなたへ おれは行くよ
だれかを探したい この世のどこかで
きみに出逢うまでは 死ねない 旅をする

前と後ろ裏返し 伸びきったTシャツの
胸に書かれた文字は
ただ「余裕」と

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『約束の地で逢いませう』
作詞・曲 澤 祐典

はるか かなた 逆巻く波の
ムコウで 呼んでる 声がする

ふかく ふかく 水面のそこへ
しずんで うかぶ 青き裸身(からだ)

ざわめくな 鳥の群れ
命の火が燃える

約束の地で 逢いませう
夏によく似合う あの人へ
風に飛ばされた 麦わらが
そこであなたを 待っている

約束の地で 逢いませう
夏色映える あの島へ
いまは戻れない ヒトたちも

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『しごとのうた』
作詞・曲 澤 祐典

あぁ やんなっちゃうなぁ
そんなふうに 思ってた
ぼくの街に今日
雨がにわかに降るらしい

日々 たえまなく
迫りくる 選択肢に
押しつぶされそうになりながら
なんとかやっているのです

たとえばそれは
宇宙ロケットが
月にたどり着く 三日前

うちの近所の
草むらのなかで
リンゴを運ぶ アリのよう

あぁ どんなふうにして
この思いを 空に返せばいい?

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サザンを聴きながら。

サザンを聴きながら。

5月3日から、サザンがミュージックビデオを公開している。

それを観ながら、すげぇいいなぁと思って。

ちょっと聴くだけで、すげぇ夏。
しかも人生で一番いい「あの夏」の音がする。

熱い砂のステージで 結ばれた女性(ひと)がいる
波と戯れる 裸のビーナス
(『涙の海で抱かれたい』より)

以前、恋について記事を書いたけれど、

10代とか20代の頃の、恋をしていた「あの夏」の気持ちがよみがえる。

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クリエイティブの雨。

クリエイティブの雨。

まだ昨日のミスチルのライブの余韻が残っている。

前・後編に分かれていたから、一本のライブの半分のはずなのに、二本ぶんライブを観たような感じがした。そのくらい濃厚で、強烈だった。

25周年。その25年かけて紡ぎ出された曲の数々が惜しげも無く披露される。どれもが時代に響いたヒットソングばかりで、その質と量に驚く。

ほんとうに驚く。これほどの数の名曲を、どうして一人の人がモノにできたのか。自分も素

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ライブは出だし。

ライブは出だし。

『枕草子』の「春はあけぼの」風に言えば、ライブは出だし。アーティストが登場するその瞬間に、どれだけ熱量を爆発させられるか。その熱の高まりを浮力にして、ライブは熱気球のように高いところへと滑空するような気がする。

いま次々と公開されているミュージシャンのライブをそんな観点からみている。中でも昨日のこれは凄かった。

ミスチルこと Mr.Children の25周年を記念したライブ。
数々のヒット曲

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ラストソング。

ラストソング。

昨日、博多から帰ってきて、奥さんと二人でファミレスで夕飯を食べた。

そこで祖母が火葬場で唄ったこの歌の話をしたら、涙があとからあとから出てきた。

兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川
夢はいまも めぐりて 忘れがたき 故郷

如何にいます 父母 つつがなしや 友がき
雨に風に つけても 思いいずる 故郷

志を 果たして いつの日にか 帰らん
山はあおき 故郷 水は清き 故郷

火葬場の、最後

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桜吹雪

澤 祐典

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ああ この僕に
できることってなんだろう
喜んでくれたなら 
なんだってよかったのに

愛情 なんて言葉じゃ
きれいすぎて似合わない
いつだって 
意味もなく焦っていたよ

揺れるふれる
想いの花びら 散らないように
僕はまた 生き急ぐのか

桜吹雪の 舞い散るこんな午後は
風の強さに 泣きそうな気分になる
空の青さも 目に映らぬほどに
短い命の夢を 燃やしながら生きている

ああ いまどこで

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桜吹雪の舞い散るこんな午後は。

桜吹雪の舞い散るこんな午後は。

『桜吹雪』は、二年前の春に一番だけつくった歌だ。

『桜吹雪』
作詞 澤 祐典
作曲 澤 祐典

ああ このボクにできることってなんだろう
よろこんでくれたなら なんだってよかったのに
愛情なんて言葉じゃ キレイすぎて似合わない
いつだって 意味もなく焦っていたよ

揺れる ふれる 想いの花びら 散らないように
ボクはまた 生き急ぐのか

桜吹雪の 舞い散るこんな午後は
風の強さに 泣きそうな気分

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光を待つ

澤 祐典

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『光を待つ』

まごうことなき 春の音づれに
明日を待つ俺に 光を差すために
dreaming... dreaming...

惚れた腫れたの 人間(ひと)の運命(さだめ)に
いつとも知れぬ 今生の別れに
dreaming... dreaming...

飛び立つ 鳥達よ
永久(とこしえ)に 愛の火を
絶やさぬよう

空に舞う
光を待つ

痛みを抱く 
光を待つ

見上げた空に
ほら一番星

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『春によせて』

作詞 澤 祐典
作曲 澤 祐典

にぶい光の中で たたき起こされた
僕らの生 きょろきょろしてる
うすく目を開けて 見えた世界は
意外に青く 静かに感じられる

きっと世の中の 疑ぐり深さで
ゆがんで薫る 春の気配
それは空を覆う 雨雲のように
どんよりとして 心を憂鬱にする

目印のない 旅路の果てに
安息の地は 見つかるのかな
思い通りなんて ならないまま

春の風に 吹かれ

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jealousy

澤 祐典

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『jealousy』

作詞 澤 祐典
作曲 澤 祐典

あ、ちょいと 本気のテイで let it be
それは edge of the, edge of the night

見張る 女の目は jealousy
そりゃもう evil, evil night

ああ予期せぬほど
泣けてきちゃう ほろほろり
意外とこう見えても
涙もろいのよ

生き急ぐ 愛の三叉路
奪い合うだけじゃ
またすぐに飽和し

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最果て

澤 祐典

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『最果て』

作詞 澤 祐典
作曲 澤 祐典

あんなに そばにいた毎日も
あんなに 熱くなったこの胸も
みんな 夢みたいに 消えてしまうの?

いつも 大事にするって言ったのに
いつも きれいだねって言ってくれたのに
なにがいったい あなたの心に
陰をさしたのかしら

永遠は どこにもない
人は最果てで 生きるしかないな

こんなに 悲しい未来になるのなら
どうして あんなにやさしくしたの?

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『ブラックパンケーキ』

作詞 澤 祐典
作曲 澤 祐典

赤く燃え立つ火の粉で ヤケドした恋はね
にぶい痛みを残して 思い出をさすらう
長いスカート揺れてた 夏の日の黒い髪
恋に焦がれたアタシは
フライパンのブラックパンケーキ

その涙も乾かすように 
もっとハートの奥までつらぬいて

夏がくれた潮風に 実らせた果実のよう
黒く焦げた愛のかけら 
我の名はブラックパンケーキ 
君恋しブラックパン

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