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R5ユープラ検証 1次DATA & 標準解答例の考察

割引あり

ある程度のサンプル数が出て、大勢決したのでnoteとします。
SNSに上がった図面もチェックしてます。
下記にDATAを貼りますが、プライバシー配慮で特定不可能にしています。

分かり切ってることですが、この試験は「提出答案が返却されない」ゆえ、再現資料に完全無欠の信憑性が無いんですが、それでも
「この試験の総てを知りたい、データ化したい」
と思って毎年やってます。
(後述しますが、👆これすら奢りなんですけど。採点は神の領域に近いものがある。試験元の、“真実を煙の向こう側に巻いて隠すスキル”は、天才的)
僕自身、本当は初年度完全ストレートで取らないといけない状況だったのに、3回も製図受けてしまって、悔しい思いをしました。
ユープラは受験生時代のH30からやっています。

復元図面に信憑性がないのは、予備校も状況は同じです。
ふまえ、それでも製図試験の唯一の検証法がユープラなのは、間違いないでしょう。
出されてる図面が全部が全部、嘘だらけだとすると、一級界隈ヒマな人が多すぎるってことになる。
ブラックボックスを打破し得る、素晴らしいシステムだと思います。
そして相対試験を勝つためには、すごく有能なinfoだと思います。
他人の図面を見るのが合格への最短ルートだと僕は思っています。

それとサンプル数の件ですけど。これって仮にテレビの視聴率と比べてみると、はるかにユープラの方が母数に対するサンプル数が大きいので、まあそれなりに統計としてはいい線いくのかなと、こう思っています。

あと無料エリアに敢えて書いときますが。いろいろXとか5ちゃんねるとか見てると。
今年も「断言」系で「北公園APはありえない!」とかありましたけど、
試験元じゃねーんですからこっちは。
採点基準は中の人しか分からないですよ。

あとついに5ちゃんで弄られました(笑)
育ての親に攻撃されるということは、見てくれてるってことだから実はちょっと嬉しいです(笑) 図面が虹色って(笑)

5ちゃんねるはいいですよ。究極に全否定だから。でもそのネガティヴ渦巻くドブの底に、真理が眠ってる。
プロフでも書きましたが、僕の師匠は2ちゃんねるです。
建築素人の僕に、様々な情報と、1/800エスキスを教えてくれたところ。

最近そういう人はめっきり減ったけど、試しに図面上げてみればいい。
予備校では絶対に指摘されないようなことを、攻撃力MAXでライフゼロになるまでコテンパンにしてくれますよ。めちゃくちゃ凹むけど、そういうのが一番の薬だったりする。
5ちゃんねるは、ここ3年間ずっとひどい状態でしたけど、これは基準階が続いたからだって思ってます。基準階は、やっぱり簡単なんですよね。
R5はゾーニングタイプ復活ということもあってか、かなり昔みたいな感じに戻りましたよ。
ただし全部は信じちゃダメ。創始者のひろゆき氏曰くの「嘘を嘘と分からない人」は使っちゃダメ。でもホントに有用な情報が、たまに拾えますよ。

ではいきます👇
※全て個人的考察です。
※なお1次検証です。GW明けくらいに最終2次DATAを更新します。
※途中のいいところから有料です。それくらいの価値アリとは、思ってます。

要因としてはこんな感じ👇👇(各要因の説明はさらに下記します)

①まず北斜回避
②次に外構(駐車場🅿️の成立)
③重複、2方向避難不可
が見られてる。

次に
●躯体サイズ(コンパクトな躯体が強い)と、階高工夫(=CH上げる努力)
●ENT入ってのチェック✅可/不可
●企画展示スペースへの搬入動線
●配本スペースの異種用途、両側居室
あたりを見られてる。異種用途と両側居室はちょっと微妙なんですけど。

最後は、「建物として、ヘンじゃ無いか
を見られたと読む。
でもどこでどうやって減点されてるかは、真相真理までは、分からない。
いつも究明しようとするんだけど、深淵の深淵までは、分からないんです。
パッと見て使いにくそうとか、変な室形状だとか、そういうのはハネられてるかもしれない。
(全部が全部じゃないですよ、これはどう見たってダメだろ、みたいなENTホールでも受かってる人います。全ては減点幅と減点累積だと、僕は思います)

要は試験元の言う「空間構成」だと思いますが、ここ3年つまりR2〜R4まで、これがそれほど問われてこなかった、というか法規OUTが多すぎてそこまで辿り着かずに受かる人は受かってしまった、という印象で、こういう感じで切ってくるのは久しぶりなのかなって思っています。
R1までというかこの試験ではずっと、こういう「廊下を通す」とか「ホールを綺麗にする」ことは重要だと言われてました。久々のゾーニングタイプということで、ここが復活したかなと。
もっと言うと、みんな法規が抜けなくなってきたから、昔の如くの採点に戻ってきたんじゃないかと、そういうことです。
意匠は、再び見られ始めていると、僕は思います。
※ちなみにR4の交流ホールの非整形は大減点と読みます。僕はユープラでそう読みました。

道斜は減点だと思います。塔屋をバチバチに当てても受かってる人がそこそこ、いる。
これは太陽光パネルの設備面積合算だと予測するけど、実務でもこの太陽光パネルってのはグレーで、建面1/8の設備面積として該当 「する/しない」 の問題があるのと、この道斜を厳しく見てしまうとランクⅠ〜Ⅳの割合がよろしくない方向にいってしまったのではないか、と。よってここを減点とした、と。こういう読みです。
というか、試験元はここを調整シロ(=ランク振り分けをしやすいように)とするために、「グレーとしての太陽光パネル」を要求してきたんじゃないか、とも思っています。

それから話題になった北公園APですけど、試験元はこれをハネることもできたはず。そういう文言が課題文にありましたからね。でもこの北公園APの、北敷地境界線に▽をつけた人を全員ハネてしまうと、その他が合格レベルの人を落とさなくてはならなくなってしまう状況だったのではないか、と。こう読みます。
直下にも記しますが、試験元が解答例2つともに北敷地境界線に▽を付けてない理由が、これ含みなのかなと。
ここも道斜同様、調整シロだと思っています。

北斜と北公園APについて秀逸なポストがあったんですけど、試験直後にこんなこと言ってる人がいました👇
「北公園からアクセスすべきだみたいな敷地情報にしちゃったら、なんとなく北に4mとかヘリアキ取っちゃって、無意識に北斜かわせちゃった、みたいなのを防ぐために北の公園にアクセス取らせないようにした」
👆僕はこれが正解だと思っています。
これに加え、僕は👇
「南の道斜を、2台の🅿️もってきてなんとなくかわしちゃった」
ってのを防ぐために南道路は歩道無しにして、しかも管理🅿️は無しにしたんだろうって、いまは確信しています。

要は、北斜と道斜への適切な対応ができてるかどうかを試験元は見たかった

だから、北公園にAPを取ろうが取るまいが、もとより採点には関係ない、と。
こういう読みです。あまりにハイレベルになってこの辺くらいしか勝負ポイントがなかったら、北公園APがハネられたかもですけど。
それこそ北公園APが数%しかいなかったら、ランクⅡ案件になり得る。

それでも標準解答例が南歩道無し道路に🅿️っていうのはなかなかに衝撃だったので、これについては👇👇標準解答例の考察のところで述べます。


試験元はいつも、減点できる要素をストックしてる。一級建築士試験というのは一定数の合格者を出さないといけないうえ、採点基準をある程度、公表しなくてはならない(まあ、それにまったく透明性が無いのでみんな苦労するんですが)。
だからある程度公平に採点する必要がある。つまり案件を明確にしておく必要がある。
というわけで、例えばR4だと交流ホールの不整形とか、庭園直下階の階高上げとか、階段不成立とか、僕の受かった美術館だと多目的ホールの設置階とか、いろいろとネタを仕込んであるわけです。
そのどれをどれくらいの減点にするかは、もう試験元のさじ加減次第。すなわち今の試験で言えば、特にランクⅡの形成要因になるんじゃないかなって思っています。

それから、本試験直後の考察ポストでも述べましたが、「特に、 読書空間は、自然採光を活用する」という主文直下特記を踏まえての階高上げ(=CH上げ)は、やはりランクⅠの図面にそれなりに出てきているかなという印象です。
ここに加点があると読むのは、読みすぎでしょうか。
僕は今回、あると思っていますが。

さて👇からそれぞれの解説とチェックシートDATA、標準解答例の考察です。
※ここから有料です。

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