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仕事はなくなっているのに雇用されている人が減らない理由

以前、いつも「仕事が忙しい」と言っている人に、「何が忙しいのですか?」と聞いてみたことがある。すると、その人は「人と会わなければならない」と答えた。つまり会議やミーティングや商談や会食が詰まっているのだ。

しかし、それを聞いたときふと疑問に思った。「果たして、人に会うことが仕事といえるだろうか?」「別に、人とは会わなくても仕事は成立するのではないだろうか?」

仕事の効率化というものは、だいたい50年前から継続的に促進されてきた。携帯電話が登場したりインターネットが普及したりしたときには一足飛びに進歩したが、それでも俯瞰で見るとそれらも長い変化のうちのワンステップだったととらえることができよう。そうしてここ50年、仕事の効率化は着実に「人の仕事」を減らし続けてきたのである。

テクノロジーは、50年前には想像もできなかったほど進歩した。特にコンピューターの達によって、多くのものが自動化された。人間がしなければならない「仕事」はほとんどなくなった。

では、なぜ仕事が減らないのか? それは、上記の「忙しい人」のように、以前に比べ人々が「人と会う」ようになったからである。会議やミーティングや商談や会食が格段に多くなった。また余計な事務作業も増えた。報連相や報告書や日報など、昔は描かなくても良かったものを書かなければならないようになった。

なぜそんなことが起きているのか?

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