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近代史を勉強すると分かる日本が植民地にされなかった理由と現代におけるピンチについて

最近、日本の近代史をあらためて勉強しているのだが、勉強しているといろいろ見えてくることがあって面白い。

まず、日本だけがなぜアジアの中でヨーロッパ列強の植民地支配を免れたのかといえば、それは19世紀半ば(つまり黒船が来航した頃)、すでに「日本」という国体が成立していて、それが近代国家の成立に適していたということだ。

日本に比べると、中国も韓国も「国体」が成立していなかった。両国は封建領主の寄せ集めで、まだ近代的な「国」ではなかった。だから、そこをつけ込まれた。領主同士の内戦が継続しており、それに乗じて乗っ取られてしまった。

しかし日本にはその種の内戦がなかった。厳密にいうと戊辰戦争があって、幕府と薩長が戦ったのだが、これはわずか2年で終結した。しかもくすぶることがなかった。だからヨーロッパ列強につけこまれなかったのだ。

では、日本という国体はいつから、そしてなぜ成立したのか? それはやはり、信長が天下統一を目指した頃に、すでに成立していたと見ることができるだろう。彼は「日本」という国を一つのかたまりと捉え、その統一を目指した。封建領主の集まりとして国を為すという考えから、すでに脱していた。

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