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また富岡と浪江に行ってきました

10/20、21と、5月から5ヶ月ぶりに福島取材に行きました。

今回は富岡では東電と環境省のプロパガンダ施設の視察程度で、あとは浪江を中心に回りました。ちなみに上の写真、回転寿司アトムで撮影していた時は、人生初の職質を経験しました(笑

1日目は、写真家Nさんと元原発作業員Kさん、もやい展で一緒に出展するFさん夫妻と富岡駅で合流し、車であちこち回りました。請戸浜や希望の牧場にも行きました。

希望の牧場は、牛の餌であるパイン缶の切れっ端と糞尿が混ざり合い、凄まじい臭いを発していました。しかし牛たちはどれも元気そうで、7年半前の地獄を思うと泣けてきます。

2日目は、前回同様1人で電車とバスを乗り継ぎ浪江に向かい、10km以上の距離を歩き倒しました。

山の方へ向かったのですが、上の写真の中上ノ原団地をはじめ、とにかく人の気配がなく、恐ろしかったです。

常磐道の高架下付近の山の中では、「ヒィ」「ヒィ」と獣の足音と鳴き声が聞こえ、自分の周りを走り回り出しました。囲まれた、攻撃される、と思ったら出てきたのは猿でしたw 猪じゃなくてよかった。

県道253号では帰還困難区域のゲートが現れ、たまたま近くでマスクをしながら片付けをしていた住民の方に聞いたところ、「通れるよ」というので進みました。

ゲートを過ぎて少しのところでエアーカウンターは1.6μSv/hを超え、そのまま上がり2.0μSv/hを超えました。1km以上に渡って2.0μSv/h前後で線量計は推移し、僕は思わずマスクをしました。ホットスポットではない。数キロに渡って2.0μSv/h前後の場所が続くのです。

民家への侵入を防ぐバリケードや「この先帰還困難区域のため通行止め」の看板が次々に出てきて、段々腹が立ってきた僕は

「『浪江は復興した!』とか言ってる野郎、今すぐ出てこいや!!」

と誰もいない荒野で、なぜか高田延彦風に叫びました。

(あとで調べたら、僕が歩いたエリアは帰還困難区域(年間50mSv以上)、「一時立入りの際は防護服やマスクを着用するとともに、線量計を携行してください」でしたw おいおい、ちゃんと管理してくれよ…)

詳しいレポートをこれから少しずつアップしていこうと思います。

よろしくお付き合い下さい。

<続く>

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