見出し画像

人間関係のコツ~夫婦の場合~

生まれてから死ぬまで、誰とも関わらずたったひとりで生き抜く人間はこの世にひとりもいないと思います。自分と切っても切り離せないものは自分以外の”他者”との関わり、つまり人間関係です。その中でも、夫、妻の夫婦関係ってほかの関わり方とは少し不思議なもののように感じます。

「配偶者は唯一自分で選べる家族」

子供は親を選んで生まれてくることはできないし、親も選んで子供を産むことはできません。でも生まれたその瞬間から血の繋がりという絆を携えて生まれてきます。でも、配偶者って大人になって出会って色んな体験や言葉・思い出を共有して、そこに信頼感が生まれて、一生一緒に生きていこう。この人だって思った。そういう気持ちにお互いがなって夫婦という形になることが多いと思う。そこから家族になっていく。そこには、親子のような確かな血の繋がりのような絆はない。共体験からの絆はそこにある。

でも結局は他人同士。夫婦といえどもその人間関係は円滑にいくにこしたことはない。他の他人とは距離が近いゆえにちょっとしたことで信頼や絆が深まることもあれば、ちょっとしたきっかけで壊れてしまうこともある。その関係、円滑にうまくいくコツを私なりに考えてみた。

give and take ただし、giveはbeing,takeはdoingということ。

なんだ?と思うかもしれない。まずはgiveについて。beingとはあり方ということ。giveとは与えるということ。この場合のgiveとは「相手に〇〇してあげる」ということではない。「〇〇してあげる。」ということは一見相手に何かを与えているようで本当は自分が与えられているものだと私は思う。何か「してあげる」ことで自分を満足させている、つまり「相手に〇〇してあげてる私えらい」とか自分で自己肯定感を演出しているだけにすぎない行為だと思う。それは独りよがりだなあ、と思ってしまうし相手にとっては別にそんなこと望んでないし「お、おう…。」みたいな反応しかできないことだったりする。ではあり方をgiveするとはどういうことか。

たとえば、休みの日に自分と相手の食事を作る。先ほどの「〇〇してあげる」の人だと「あなたのために新しく覚えたレシピで今日の晩御飯をつくったよ!」となります。そしてそんな私すごいでしょ、ということが隠れてるように思います。ではbeingだと「今日新しいレシピを作ってみたから一緒にたべよう。」ここで大事なのは二人でということ。前者は私→あなたの図になっているのが後者は私⇔あなたということ。新しいレシピを覚えて作ってみたかった自分の成長とそのtryした食事を一緒に楽しみたいということ。もっと簡単にいうと前者がgiveしてるものは「食事」後者がgiveしてるものは「二人で食事をする」ということです。前者だとその与えられた「食事」が好みでなかったり失敗作だったらもう耐えられません。でも後者だとその場を提供されているのでたとえまずかろうが好みじゃなかろうが、会話の中で笑い話にも変えれるし「じゃあ次はこういう作り方は?」とかアイデアを出し合えて、次作るときはより良いものができる可能性があります。ちゃんとコミュニケーションがとりやすいんです。これが私の考えるgiveです。


そして次にtakeについて。じゃあ同じたとえを使うとすると「二人で食事する場」をgiveしてもらったときありがとう、なんて黙々とテレビ見ながら食事するなんてナンセンスです。giveした側からしたら「この料理の味加減はどうだろう?」とか「この食材今日やすかった!」とか食事以外にも「今日はどんな日だった?」とか山のように話したいこと聞きたいことがあったりするのに、それを遮断してしまうのはとてももったいないことだと思います。なのでやっぱりgiveされたその場を思いっきりたのしむ!それがdoingかなっておもいます。もちろん、どうしてもそんな気分になれない時だってあります。身体的にも気持ち的にもぐったりモードなんて日もあります。だって人間だもの。でもその場ってコミュニケーションの場だから「ごめん、今日は疲れてるから食べてさっと寝ちゃってもいいかな?」なんて言われたら「そんなの絶対いや!」なんて言う人はいないと思います。その言葉だって立派なコミュニケーションだと思います。なのでちゃんとgiveされたらしっかりとそれを受けること。それが大事なtakeだと私は思います。

結局は他人同士だから、とさっきも言いましたが、それでも他の他人より同じ家で生活をしてる分このgive and takeは頻繁に起こりえます。だからこそひとつひとつのgiveとtakeを大事にすること。それこそが夫婦という人間関係を円滑にするコツなのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?