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殿堂ゼロのすすめ 2024年版

どうもブライトンです。

去年は色々と公式での殿堂ゼロ関連イベントがあったことによって多くの方に殿堂ゼロに興味を持っていただけてありがたい限りでした。
今年も懲りずに殿堂ゼロ環境を解説していきたいと思います。
更新内容として書くべきものが大量にあったのと生活が忙しくなった都合で遅くなってしまいましたが読んでいただけると幸いです。

現状の環境に疲れた方や殿堂ゼロに少しでも興味を持った方は参考程度に読んでみてください。

また例年通り、以前の記事を読まれていると理解し易いと思われるのでもし読まれていない方は是非ご一読していただければと思います。(読んでいなくとも分かりやすく書いてあるつもりですが、2022年-2023年版だけでも読んでいるとさらに楽しめると思うのでお勧めします)

*新規カードや環境の変化によって生まれた新規デッキタイプなどを新年度に入るまで追記していく予定です。

※この記事は投げ銭型の基本無料記事となっております。
投げ銭して頂いた方向けにおまけ部分も掲載していますが、無料部分に本文は全て掲載しています。


昨年度からの違い

今年度は殿堂ゼロの環境に特に大きな動きを与えた一年でした。

まず1つ目は絶望神サガの登場です。

元である創造神と破壊神に土下座しても許されざるクリーチャー

今までどうやっても最低2種類のカードでループしていた環境が、下準備が必要であるとはいえ1種類のカードで最速3ターン目にループするという意味不明な動きができるようになり、種類が減ったことによりその枠を相手への妨害やメタカード対策に使えるようになり過去に類を見ない最恐最悪のデッキが世に放たれることになりました。(これが通常環境で使えたのが今でも信じられません)

このデッキの登場により即死コンボデッキ自身とそのメタをするデッキに対して求められる質が更に向上し、殿堂ゼロ環境の考察が更に深淵に行き着くことになりました。


2つ目はメタカードに対する解答となるカードの種類の増加です。

多分今年一番あらゆる環境に大きな影響与えたカードだと思います

今まで殿堂ゼロ環境は高速即死コンボとそのメタをするデッキの2つに大きく分かれていたといってもいい環境だったのですが、飛翔龍5000VTや「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」などのメタクリーチャーに対して効率的に同時に複数処理する事ができるのでメタコントロール以外のフェアデッキの人権が大幅に上昇することとなりました。

またこの2種の登場により高速ループデッキ側もメタデッキをさらにメタする事ができるようになったのでデッキの強度が大幅に上がるものも出てきました。

他にもヴォルグ・イソレイトなども強化になるなど今年は全体のカードパワーとカードプールの増加が多く見られた年だと思います。

~記載する項目について~

今回も新規デッキタイプと以前の記事から大幅に構築が変わったものについて主に記載していきます。
環境に明らかに居そうなものに関しては構築が変化しなくとも記載しますが、あまり見かけないものの中でほぼ構築が変わらないものに関しては省略します。

あくまで自分個人の評価であったり、新規参入したものを優先に記載しているのでTier3などは話半分で読むぐらいでいいと思います。

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パラメータの見方

【デッキ名】
パワー ・・・デッキのカードパワーの度合い
スピード ・・・ゲームでのフィニッシュおよびメインコンボ成立までの速さ  
安定性 ・・・強い動きの再現性の高さ
メタ耐性 ・・・メタカードがどれぐらい刺さらないかどうか
デュエルマスターズ ・・・筆者の主観的に「デュエルマスターズ」をしているかどうかの判断

基本的に上4つは⭐︎5を最大としてランク別にしておきます。

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Tier3

大会ではほとんど見かけないがごく稀にいそうな部類のデッキ群になります。
デッキの好みで合ったり、全盛期のデッキをそのまま持ち込んだり、はたまた環境的に刺さる部分があるので握る事があるかもしれないと思われるデッキ達です。

ラッカ鬼羅スター

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆
スピード ☆☆☆
安定性 ☆☆☆
メタ耐性 ☆☆
デュエルマスターズ1.5

前年度まで環境上位にいたはずの由緒正しきメタビートデッキ。

環境がアンフェアデッキに塗れていた為、対応するメタカードで高速でビートするのが強みだったのだが、5000VTの台頭や後述するガイアッシュ剣が進出してきたことにより従来の戦術だと環境に置いてかれてしまう事になった。
その為生き残るべく、他のデッキではまだ搭載が難しく入れられていないロッドゾージアを採用する事で差別化を図り、何とかTier3ではあるが生き残る事ができた。

45枚構築なのは筆者の趣味という訳もあるが単純に40枚構築だとメタビートとしての対応力が低い事とイザナギテラスと氷柱と炎弧の決断のパッケージでデッキの回転率が上がっているのもあってこの構築となった。
再現性を高めたいのであれば40枚構築でも全然アリだとは思うのでそこは臨機応変に試してみるといいかもしれない。

赤単轟轟轟

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆☆
スピード ★★★★★★★
安定性 ☆☆
メタ耐性 ☆☆
デュエルマスターズ2.5

毎年恒例の理論上先攻1ターンキル可能勢のデッキ。

前年度からアルラパンが採用されただけでやっていること自体は変わらないが受けの弱いデッキ系列を打ち倒すためだけに環境に残ることとなった。

アルラパンは前年度から存在したパラソルチュリスやDisパイロンと比べて無条件でスピードアタッカーというわけではないが出た時のタイミングで手札を1枚任意で捨てられるため轟轟轟を出す際の調整がしやすく、パワーが2023と中途半端である故にミクセル等のパワー2000以下のクリーチャーとバトルして一方的に破壊できるのは大きな利点であった為、こちらを採用することとなった。

現殿堂ゼロ環境だとあまり通りが良くないデッキタイプではあるが環境が受けが疎かになった環境あるいは革新的な赤単色のクリーチャーが登場したらまた台頭してくる…かもしれない。

Jo退化

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆
スピード ☆☆☆☆
安定性 ☆☆
メタ耐性 ☆☆
デュエルマスターズ2

2年前の環境トップであった殺傷力の高い一騎当千のワンショットデッキ。

最速3ターンモモキングJoから進化設計図などで溜め込んだ進化クリーチャーを叩きつけて呪文封殺やクリーチャーロックなどをついでにしながら単騎で殴り込んでいくのは今の時代になっても恐怖しかないだろう。

他のデッキタイプの差別点としては5000VTなどの小型メタクリーチャーのメタが刺さらないのにこちらから強力なロックを仕掛ける事ができる点なので環境次第では活躍できるだろう。

昨年度とメインデッキはほぼ構築は変わらないのだがヴィルドテラが超次元に採用できたことによってJoが触れる領域から尽きた時の最終手段としてのクリーチャーを採用できるようになった。
デッキ内の全ての進化クリーチャーになる事ができるので覚えておくと勝率が0.5%ぐらいは上がるかもしれない。

ブレストドラグナー

最終更新:2024/2/29

パワー ★★★★★★
スピード ☆☆☆
安定性 ☆☆
メタ耐性 ☆
デュエルマスターズ2

3年程前にプレイングという概念を8割環境から吹き飛ばした究極の踏み倒しデッキ。

同時期のハムカツ型とは違いデッキトップを調整して強力なドラゴンを踏み倒すという点ではギリギリプレイング要素が残っていると言えなくも無いだろう。(もっとも2ターン目にヘブフォヒビキバトライをするとその要素が消し飛ぶのだが)

今回このデッキタイプを取り上げた理由としては、ここ1,2年の間にデッキトップ調整カードが2つも優秀な物が追加されたという点とモモミーズという色も制圧力も申し分の無いフィニッシャーが追加された点の2点で特に後者が強烈で出たらゲームエンドまで持って行けるのは魅力的である。
前者に関しても一方は受けにもなるブレインストームでもう一方も4枚もデッキ操作できるので全盛期と比べて大幅な強化を得たと言えるだろう。

環境的にとこしえの超人などの多くのメタカードが刺さり、活躍する事が難しいと感じた為、今回はあえてメタカードを焼く事が出来るボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイムや「必然」の頂リュウセイを採用せずにフルパワーの構築を掲載する事になった。
対面の全てを破壊し興奮したい人は握ってみても良いかもしれない。

Tier2

大会では使用者が1人ぐらいはいるかなという部類のデッキ群になります。
Tier1のいずれかに対して有利を取れるあるいは有象無象に対して有利を取れるデッキ群です。
Tier2だからと侮っていると普通に痛い目を見ると思います。

銀河転生

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆
スピード ☆☆☆☆
安定性 ☆☆☆
メタ耐性 ☆☆
デュエルマスターズ2

安定して先攻3ターン目にループに突入し勝利する事の出来る殿堂ゼロ特有のアンフェアデッキ。

GRギミックの登場時からずっと環境を定義付ける役割を果たしており、先攻3ターン目にループに入る確率は驚異の60〜70%越え(筆者調べ)と通常環境に持ってきてはいけない数字を叩き出している。
あのサガループですら50%はいかないのでこの確率の異常さが分かるだろう。

このデッキはとこしえの超人が出てからメタりやすくなり環境トップからは引いているが、逆に言うと有効なメタが無いと速度勝負を強いられてしまうのでそういった意味では環境的に使用者がほぼ居なくとも警戒はしておいた方が良いだろう。(安定のある高速即死ループという点とメタカードにある程度弱いという点から筆者が新規アーキタイプが出てきた時の強さの目安にもしている)

今回の構築だとツタンメカーネンによるLOループにし、空いた枠をメタを超えるカードを気持ちばかり入れたが好みによって変えても良いと思うので興味のある方はぜひ触ってみて頂きたい。(オリオティスジャッジもループパーツであるのは中々興味深い点だと思う)

赤白轟轟轟

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆
スピード ☆☆☆
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆☆
デュエルマスターズ1.5

これも毎年恒例のメタクリーチャーを並べながら轟轟轟で駆け抜けるタイプのメタビートデッキ。

ヘブンズフォース等を利用しながら相手の動きの阻害と手札を減らしていき轟轟轟で一気にシールドを割ってゲームをたたみにいく様はメタビートの美学と言っても良いほど良い戦術となっている。

近年の環境ではクリーチャーの展開によって理不尽を押し付けてくると言ったデッキが増えてきているためプーンギなどの呪文メタを減らしマリハダルなどの展開メタとメタクリーチャーを守る用のエルドンナに枠を割くこととなった。

轟轟轟が引けなくともソンクンでアグロもでき、エルドンナの除去耐性は任意である事から相手との駆け引きも出来るかなり優等生寄りのデッキなので遊ぶデッキとして組むのは良いかもしれない。

ドロマーキクチパトロール

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆
スピード ☆☆☆
安定性 ☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆☆☆
デュエルマスターズ1.5

殿堂ゼロ環境名物のメタをしながら盾を吹き飛ばすワンショットデッキ。

キクチ師範代やカルマカレイコを場に出してアクアパトロールを出すことによって相手のシールドを全て山札に戻してそのままになるのでS・トリガーを使わせずにトドメを刺すことができる。
コンボ自体はキクチカレイコとアクアパトロールの2枚で成立することからデッキスロットはかなり空きがあるのでこのギミックの補助パーツかこのギミック自体をサブプランとして運用すると言った具合にかなりの自由度があるデッキタイプと言えるだろう。

今回の構築では赤白轟轟轟と同様にメタクリーチャーの傾向を呪文メタからクリーチャー展開のメタに移行し、エルドンナによって3ターン目に出したキクチカレイコを守ってパトロールを投げるようにした。(エルドンナが2枚になっているが、シャッフを減らして3枚にしても良いかもしれない)

ただ筆者的にはキクチパトロールギミックは2枚揃って始めて最強になるカード群なので極端に強いデッキというよりはメタを読んで使うメタデッキといった立ち位置だと考えているのでこの評価より上がることは暫くは無い気がした。
改造するならウォズレックやゲンムエンペラーなどの強い闇文明のカードを優先的に採用したいので是非挑戦してもらいたい。

アナカラージャオウガ

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆☆
スピード ☆☆☆
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆☆
デュエルマスターズ1.5

通常環境でも活躍しているメタジャオウガコントロールデッキ。

正直弄るところが殆どなく禁断を入れるだけも十分ではあるぐらいには強さがある。(正直解説する箇所が殆どなくて筆者自体も困っている)

希望のジョー星は後述のガイアッシュ剣メタで試しに採用したものなので別に採用しなくとも問題は無いが生命と大地と轟破の決断に関してはアーテルゴルギーニがバグみたいな出力を出したり実質マッハファイターで盤面処理に使えるなどかなり使いやすいので一度採用して見てもらいたい。

デッキ強度的には強めの部類に入り、格下のデッキを確実に倒して格上のデッキにもまあまあ倒せるのだがやっている事自体はフェアデッキのお利口なデッキなのでTier2とした。(実際のところあまりにアンフェアなデッキに対しては勝率が高くなかった為)
ただ正直過小評価をしている感が否めない為、来年にはTier1.5の評価になっているかもしれない。

Tier1.5

大会に使用者が明らかにいると想定されるデッキ群になります。
Tier1とは僅差のレベルの強さではあるが基本的に仮想敵にされてメタられている印象のデッキ達です。
あまりにも従来のTier1の基準では多くデッキが溢れてしまう為、昨年度から追加された区分だったりします。

ダッカルパラノーマル

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆
スピード ☆☆
安定性 ☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆☆
デュエルマスターズ2.0

筆者が去年の殿堂ゼロ王決定戦でも使ったアンフェアデッキ殺しのアンフェア寄りのフェアデッキ。

高速ループや小型クリーチャーを出すデッキ相手に有効なDGパルテノンやジョー星、パラノーマルといったメタカードを押し付けて圧勝するタイプのデッキとなっており、環境を見て使うと悍ましい強さを誇るデッキである。

シナプスキューブやブレインストームの採用から50枚デッキの割にメタカードを探すスピードは高く、余程の事故をしていない限り有利なデッキに負けることはあまりないだろう。

逆に大型クリーチャーを出していくようなアナジャオウガなどのフェアデッキや魔導具などのアンフェアデッキに対しては超がつく程不利なので最強デッキではなく、どこまでもいってもTier2寄りのメタデッキであるのは悲しい運命である。
今年は前年度の威光があるので唯一の筆者のエコ贔屓としてTier1.5に配置する事になった。
来年度はTier2に戻っていると思われるのでそこまで気にする事も無いだろう。

昨年度からヴォルグイソレイトが追加された事からシャコガイルを出す為のヒラメキプログラムの依存度が減り、希望のジョー星にメタ以外に別のフィニッシュプランとしての価値が付与されたのであれから強化されたのでプレイング要素が更に増えたのは興味深い点である。

詳しい解説に関しては以前出した記事があるのでそちらを参考にしてもらいたい。

青黒魔道具

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆☆
スピード ☆☆
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆
デュエルマスターズ2

2月現在オリジナル環境で猛威を震わせているコントロールデッキの殿堂ゼロ版となる。

変更点としては神の試練が2枚になった事でシールドに全部落ちる確率が大幅に低下した点とガルラガンザークを早く出す為にグリギャンとジグスカルビを採用している点となる。

ガルラガンザークは殿堂ゼロ環境だと通常環境以上の制圧力を誇り、デッキによっては出たらゲームエンドといったケースも少なくは無いのである。(クリーチャーによる除去が少ない環境なのでアンフェアデッキほどゲームが終わりやすい傾向にある)
その為、最速3ターン目の確率を上げるグリギャンとヴォゲンムスザークから誘発するジグスカルビを入れることで4ターン目にはガルラガンザークを何が何でも立てるデッキへとデッキコンセプトを移行させることになった。

環境によってはDGパルテノンも挿しても良いので握る際は構築の細かい部分を検討した方が勝率が上がるなどまだまだ考察しても良いデッキタイプだと思われる。
(流石にコンセプト的に55,60枚魔導具は後回しにしていてまだ試せていないのでそれすら考察に入れてもいい気がする)

おそらく今回の記事の中では一番殿堂発表後に組みやすいデッキタイプである気がするので困った方は是非組んでみてもらいたい。

コラム ~ヴォルグ・イソレイトについて~

効果がヤケクソ並にモリモリなのが好きだったりする

今回の記事の色々なデッキの超次元でよくヴォルグ・イソレイトのパーツを採用しているなと思う方がいるかと思うがこれは筆者の趣味のブラフなどではなく、きちんと考えた超次元になっている。

というのも、この環境では希望のジョー星が存在するのでジョー星が場に存在するとどのようなデッキでも5マナでイソレイトのパーツを召喚できるようになるのである。
となると超次元にあまり依存していない上でジョー星を採用しているデッキタイプは勿論だが、ジョー星を出されると機能不全になるデッキに関しても採用することでサブプランとしての運用が可能になるので入れない理由がないという域にまでなっている。

絶望と呼ばれていた星から僅かばかりの希望が溢れる瞬間であった

正直な話、超次元に制約がないのであれば去年までレッドゾーンバスターや時空の禁断レッドゾーンXを4枚採用していた枠に3枚イソレイトのパーツにしたところで大した影響も無くお財布にも優しいのでアドバンスフォーマットもやっているあるいは始める予定があるのなら買ってすぐ入れる分には損は無いので入れておくといいだろう。

ジャックオービー

最終更新:2024/2/29

パワー ★★★★★★
スピード ★★★★★★
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆
デュエルマスターズ2.5

昨年度登場しそのまま環境トップの座を得た最強の高速ロックビートデッキ。

最速2ターン目にオービーメイカーのシビルカウントを達成し、そのままクリーチャーの効果を封殺してくるのにそのくせ召喚以外の悪い事はしてこないのでクリーチャー主体のデッキはオービーが成立した瞬間ほぼゲームセットなのに他のアンフェアデッキへの対策カードが効きづらい超絶アンフェアデッキとなっている。

ただ昨年度にあまりにも暴れすぎた為、このデッキタイプも殿堂ゼロ環境の仮想敵にされやすくなってしまった点と「俺の勝利だオフコース!」が採用されたデッキが開発された点の2点からTier1.5に降格する事になった。

昨年度からの変更点としては玉乗りコゾウ君を採用して仮想メタクリーチャーであるキャディー・ビートル等を除去し易くなった点ぐらいでほぼ変更点は無いので詳しい解説としては過去の記事を参考にしてもらいたい。

大地サイクリカ

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆
スピード ☆☆☆
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆☆
デュエルマスターズ2.0

こちらも毎年恒例の殿堂ゼロ環境特有の一枚初動でループに入るフェアデッキに見せかけたアンフェアデッキ。

マナが5枚以上ある状態で蒼狼の始祖アマテラスを出すと母なる大地やヒラメキプログラムの圧倒的なカードパワーにより余程のことがない限りループもといソリティアに入ってゲームが終わるのでなかなか強烈なデッキとなっている。

今年度の構築は5000VTを採用する為にマーシャルクロウラーを全抜きにし、無限ブーストからのシャコガイルフィニッシュとなった。(コスト7のサイクリカにヒラメキプログラムを打つことによってコスト8の5000VTを確実に出す為にコスト8であるマーシャルクロウラーを抜くことになった)

デッキの基盤としては少し前に存在した自然水文明のメタクリーチャー入りのブーストデッキなのでアンフェアデッキに対して若干耐性があり、相手のメタクリーチャーに対しては5000VTを投げる事で対応するなどループデッキの中ではメタ耐性がそこそこ高い部類となっている。
しかもこのデッキの5000VTは他のデッキの5000VTと違いバリューが高く、7マナ貯まった状態だと母なる大地とサイクリカを用いることで、
1.母なる大地で5000VTを引っ込めてサイクリカ出し→2.サイクリカ効果で母なる大地を唱えてサイクリカを引っ込めて5000VTを出し直す
といった動きができるので毎ターン5000VTの効果を使いまわせるといった小型クリーチャーを主に使用するデッキを詰ませることができる即死コンボを行うことができるのでシャコガイルが出せなくともこれで山札切れまで待つということも現実的である。

1枚のクリーチャーを出す事で即死ループに入る事が出来る魅力もそうだがソリティアに入るまでの最適ルートを考える楽しみもあるので一部界隈でカルト的な人気で研究が進められてるほどでもあるので、考察をして見たい人は検索して見ても良いかもしれない。(但し最近だとデュエプレの大地サイクリカが台頭していた都合上そちらが検索に引っかかる場合があるので注意が必要)

これも2-3年前になってしまうが過去に記事を書いているのでループ方法や相手に誘発効果を解決させない完全ループフィニッシュなどに関しては参考にして頂けると幸いである。

青黒COMPLEX

最終更新:2024/4/24

パワー ☆☆☆☆
スピード ☆☆☆
安定性 ☆☆
メタ耐性 ☆☆☆☆
デュエルマスターズ1.5

もはや通常環境とは別物と化してしまった地雷デッキ。

メタクリーチャーやパルテノン、DARK MATERIAL COMLEXで相手を翻弄し隙あればキクチパトロールで吹き飛ばす受けもカードパワーもサブプランも十分すぎるデッキタイプとなってしまった。

ドロマーカラーのヘブンズフォース入りのデッキと違い、高速で展開といったことは出来ないが、代わりに純粋にカードパワーの高い水闇のカードで構成できるようになったので思っている以上にトップデックは強めなデッキタイプとなった。

実際の所、赤青マジック相手に対してもある程度の勝率を叩き出せることもあり名実共に地雷デッキの1つとして環境に参入する事になりそうだが、まだまだ考察が必要そうなデッキタイプなので評価は確定しているわけではないが忍蛇の聖沌 c0br4はキクチカレイコと相性が悪く泣く泣く解雇する事になったことはここに記しておく。

Tier1

大会でほぼ確実に使用者がいると想定されるデッキ群になります。
デッキパワーが明らかにおかしい物が多く、デッキ相性であったり仮想対面によるメタを張らないと土台にすら立たせて貰えない事もある控えめに何かがおかしいデッキ達です。

ガイアッシュ剣

最終更新:2024/2/29

パワー ★★★★★★★
スピード ☆☆☆☆
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆☆
デュエルマスターズ1.5

近年の殿堂ゼロ環境があまりにメタビートあるいはメタコントロールに行き着いてしまった結果、アドバンス有識者の手によって生まれてしまったカードパワーで全てを粉砕するタイプのドギラゴン剣のデッキになる。

アドバンスのガイアッシュ覇道から覇道の要素を抜き「オレの勝利だオフコース!」で邪魔な小型メタクリーチャーを焼けるので轟轟轟ブランドやジャックオービーなどのデッキタイプに対して強く出る事ができ、コストを踏み倒したらガイアッシュカイザーからのカウンター、それらをケアしようとしていると伝説の3ターン目ドルガン剣で全てを破壊しに来るという純粋なカードパワーだけで成立してしまったデッキタイプとなる。

驚きなのがこの見た目に対してダーツデリート対面はデッキ単位で有利を取れる構成である事だろう。
ダーツデリートのブレを考慮しても勝率7割以上あるという点でオールデリートは勿論の事、踏み倒しに対してガイアッシュ、ギラングレイルワンショットに対しては15枚の受けでカウンターするので運ゲーを構築の段階で否定をするマジレスを行うデッキと言っても過言ではないだろう。(この影響でダーツデリート側のGRの構成が変更されているのでかなり影響は大きい)

大体のフェアデッキやロックを高速で仕掛けて勝つアンフェアデッキに対しては有利のつくデッキタイプではあるが、このデッキタイプ自体がカードパワーで押し潰すタイプのフェアデッキである為、銀河転生やサガループなどの超高速ループデッキには不利がつきやすいのでそのようなデッキタイプに当たった場合は気合いで3キルできるように祈ろう。

余談ではあるがこのデッキタイプが流行りミラーが頻繁に起きるような環境になった場合は、ジュダイナをギガハートに変えてメインデッキにミラダンテⅫを採用すると良いらしいので行き詰まった場合は参考にしてもいいのかもしれない。(筆者はそんなミラーが発生する環境になるとは思えない為、その他のデッキに対しても対応力がそこそこ高いこの構築を今回載せることにした)

赤青マジック

最終更新:2024/2/29

パワー ★★★★★★
スピード ☆☆☆☆☆
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆☆
デュエルマスターズ2.5

現環境でも絶賛大暴れしている最強で最恐のアグロデッキ。

今まで環境で暴れてきたドギラゴン剣デッキや赤単轟轟轟系列のデッキと違いワンショットする前に手札交換を十分に行える再現性を持ち合わせた上に、その上でラッキーナンバーでクリティカルな受け札と攻め札を止めて確実な詰め性能を持っているのにテーマ内のカードだけでメタカードに対する回答を持っているという過去に類を見ないレベルで壊れているデッキタイプとなっている。(正直説明不要な気はするが後世用の記録としてここで一応記載させてもらった)

殿堂ゼロ環境ではラッキーナンバーが4枚まで詰める為、ストリーミングシェイパーや単騎マグナムを押し抜けてまでフル投入され、3ターンナンバーを高確率で決めながらカラクリバーシをプレイできるように構築されている。
ナンバーを決められると大多数のデッキは機能不全に陥り実質的なエクストラターンを得られるのは通常環境でも周知の事実ではあるのだが、複数枚のナンバーによる宣言が成立するとほぼゲームエンドなので見た目以上の凶悪さを持つ事となった。(その為同期の妖精が弱いという理由で抜けてしまっている異常すら起きてしまっている)

筆者の個人的な感想になってしまって申し訳ないのだがラッキーナンバーの存在抜きにしろなぜ通常環境で許されてしまっているのかが分からないぐらいには赤青マジックのギミックは壊れており正直あまり殿堂ゼロ環境の構築を考察するのがあまり気が進まなかったこともあるのでもしこれ以上に良い構築があるのであればぜひご教授いただけると幸いである。(全国ランカーの方や赤青マジック専業の方等は尚更枚数配分等アドバイスがあれば動画等のネタにしても良いので是非意見をいただければと思っている)

それを踏まえた上で一応触れておくのが赤い稲妻テスタ・ロッサの存在となる。
これを採用することで3ターン目にゲームエンド級の踏み倒しをしてくるサガループなどの対面に後手を取った時に1ターン稼げるというのは魅力的ではあったのだが、灼熱の演奏テスタ・ロッサ以外のシナジーが無く2ターン目に手札交換やカラクリバーシの打点形成をしない事によるテンポロスに対して得られるメリットが懐疑的であった為今回は不採用にしている。
先攻を取った時の再現率を下げる必要も無く、そもそも毎回先攻3ターン目にゲームエンドする踏み倒しをしてくると訳でも無いので踏み倒されなかった場合のカラクリバーシからのナンバーでこちらからゲームを終わらせに行った方がメリットが大きいと筆者は考えた為この構築にした。

まだまだ考察の余地のあるデッキタイプだと思われるので考えてみると一段階超えた赤青マジックのノレッジを得ることが出来る…かもしれない。

ダンタルサガ

最終更新:2024/2/29

パワー ★★★★★★
スピード ☆☆☆☆☆
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆☆
デュエルマスターズ2.5

昨年度の環境の王かつ通常環境に殿堂ゼロ並みの文字通り絶望を叩き出した最凶の高速ループデッキ。

ループデッキの癖にハンデス行ってきたり、単体のカードパワーの異常なまでの高さからメタカードへの対応力が高いだけでも十分強烈だが、上振れ要素として3ターンキルまで備えているので隙がほぼ無いに等しかった。

殿堂ゼロ構築だとラッキーナンバー連打による遅延がプレイの択として増えており、その上で当時登場していなかったアーテルゴルギーニや戦攻のシダン アカダシによる強化が入った為さらに凶暴度に拍車がかかりTier1に降臨する事となった。

今回はかなりフルパワー寄りに構築した為、このような構築となったが赤青マジックなどをきちんと見るのであればドアノッカ=ノアドッカを採用して小型除去と受けを強化するのも全然アリだとは思うので環境によって試してもらいたい所である。(邪招待が2枚採用なのはドアノッカが抜けているところもあるのでもし入れるのであれば1枚は勝熱と弾丸と自由の決断に変更した方がシャッフなどのメタを受けずにメタカードを除去しやすくなるので良いと思われる)

コラム ~DOOMサガについて~

最終更新:2024/2/29

パワー ☆☆☆☆☆
スピード ☆☆☆☆☆
安定性 ☆☆☆☆
メタ耐性 ☆☆
デュエルマスターズ2.5

ダンタルサガが挙げられた時にもう1つのサガとしてあげられるデッキといえばDOOMサガと答える人が多いと思われる。(邪王門入りはダンタル型の派生なので今回は割愛する)

ダンタルサガと比べてクリーチャーメタに弱かったり、対応力が少し控えめであまり良い評価がされない型ではあるが差別化できる点としてイワシンが採用されているのでダンタル型より若干3ターン目にループに入る確率が高い点と呪文依存度がそこまで高く無いためシャッフ系列のメタを受けづらいという利点が挙げられるぐらいには別で使っても良い型ではある。

今回掲げた構築はもはや相手にメタカードを引かれることを度外視した最速3ターンサガに全力を注ぎ込んだ構築のためキューブリック以外の除去カードは入っていない極端な構築にしているので実際に使う場合は構築を弄った方がいいと思われる。(実際に回すときは零龍を抜いた方がいいような気はするのでそこも検討した方がいいと思われる)
ヒラメキプログラムとイワシンの圧倒的なカードパワーによりデッキ枚数が45枚でもサガへのアクセスが容易の為思っている以上に回り、アーテルゴルギーニにヒラメいてサガイザナギを蘇生してサガループへの突入させやすくなっているので回している時のドーパミンがドパドパ出る感じはダンタルサガでもなかなか感じられないだろう。

3ターンサガループのルートも多く、回る構成の45枚にしたことでフィニッシュ以外使用しないDOOMドラゲリオンやシャコガイルを素引きにくくして回しやすくはなっているのだが流石にメタカードへの耐性は下がっているので評価するならTier1.5あたりになるような気がした。

ダーツデリート

最終更新:2024/2/29

パワー ★★★★★★★
スピード ☆~★★★★★★★
安定性 ☆
メタ耐性 ☆
デュエルマスターズ3

もはや毎年この記事のこの位置に毎回いる事が定番になってしまっている「デュエル・マスターズ」ではないナニカを行うデッキ。

他のデッキと比べると高確率で先攻1ターンキルが出来るという魅力から殿堂ゼロをあまりやらなくともドッキリとしてこのデッキタイプを組むという人もいるのではないかというぐらいには殿堂ゼロの顔として有名なデッキになってしまった。

今年度のものだとラフルルラブが採用されており、ダーツからの呪文連鎖に貢献できる他、ラフルルラブが2枚揃うと相手の呪文を永遠に縛ることができるラフルルフラブループができる構築となっている。
その為、ガードホールから出せるサイキッククリーチャーで汎用性が高い勝利のリュウセイカイザーを採用して呪文の比重が高いデッキに対して別の勝ちルートを用意することができてしまった。

今年度からこのデッキすら見ることができるガイアッシュ剣が登場してしまったことで超GRのジョラゴンガンマスターを1枚増量して受け札を突破し易くするようになってしまった。
元々はそこまで受け札も多いデッキもそこまで無い上に1ターン待って総攻撃が出来るという点からガンマスターを増やす事によるメリットがそこまで無かったのでやって来なかったのだが、ガイアッシュ剣は受け札も豊富で1ターン待つ事によるデメリットがガイアッシュカイザーと「オレの勝利だオフコース!」で盤面壊滅からのワンショットという概念が生まれてしまった為、仕方なく増やす事になった。

筆者としては昨年度の構築からGRをジョラゴンガンマスターの1枚を弄るだけでも問題無いと思っていたが、毎年ほぼ同じ構築を載せるのも芸がないと感じた為、今回はラフルルラブ採用型を紹介する事にした。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今年度から新たに追加されたカードに加え公式からの唐突なプッシュによって考察が更に進み遂にフェアデッキが環境トップに名を上げに来るなど深淵がさらに深まっていきました。

全体のカードパワーの上昇により新たなアグロデッキやコントロールデッキ、ループデッキのあらゆるデッキタイプの考察が捗りそうなので今後も注目していきたいと思います。

今年もまた新たなデッキの誕生と今後の環境の動向に期待しながら記事を締めさせていただきます。

以上、ブライトンでした。



※この先の投げ銭部分には十分な審査ができていない為、次回以降更新予定のデッキタイプの評価の途中経過などが掲載してあります。(一応今後無料部分に上げる予定のものではありますが、場合によっては没になることもあります。)
この記事を読んで殿堂ゼロに興味を持って頂けた方や今後の殿堂ゼロ記事のサポートをしたいと感じて頂けた方は投げ銭していただけると幸いです。


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