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殿堂ゼロ王決定戦第2回戦 解説・考察

※この記事は殿堂ゼロ王決定戦第2試合のネタバレを含んでおります。
まだ動画を観ておらず、ネタバレされたくないという方は、一度視聴してから読む事を推奨します。

それでは本編に参ります。


本編

ダッカルパラノーマルvsダーツデリート折衷型の銀河転生

この対面相性に関しては基本的には5分5分といったところなのですが、

ダッカル側が先攻だと6:4でダッカルパラノーマル側が有利で、
転生側が先攻だと4:6で銀河転生側が有利
という先攻を取った方が有利というマッチアップになります。(後攻有利のマッチアップの方が珍しいですが今回は割愛)


世紀末ループを止める最終防衛ライン

というのもこのゲームを決定づけるのは言わずもがな《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》でダッカル側がこれをプレイできるかどうかでお互いの勝率とプレイに影響が出てきます。
銀河転生側にはパルテノンを貼る事を妨害するカードは入っていない為、ダッカル側がこれを引き込めるかどうかというゲームを突破できるかと言うのが序盤の展開となり、失敗するとそのまま終盤まで行くというのがこのマッチアップの肝となります。

ダッカル側が先攻になると初手5枚と2,3ターン目開始時ドローで7枚を事故が起きても見ることができ、その上で《ブレイン・ストーム》等の山札を引き込むカードを使用することで9枚まで見ることが出来るのでよほど偏っていなければ、パルテノンを3ターン目のループまでに間に合わせることが出来るでしょう。(《十・二・神・騎》を用いれば11枚まで見ることが出来ますがこれらの論争をすると記事が伸びてしまうので今回は割愛)

しかし、銀河転生側が先攻を取ると最速のループの動きに《ブレイン・ストーム》を撃つのは間に合っていないため、何も対策をしていないと1,2ターン目開始時ドローを合わせた7枚の素引きで対応しなければならないという精神的にも安定しない状態で戦わざるを得ないので不利になるといったわけです。
(参考までに通常の禁断入りのデッキだと後手での3ターン目までの素引きの確率は56%程度、50枚入りの場合だと47%と勝ちに行くには心許ない確率になっています)

その為、ダッカルと相性の良い《シナプス・キューブ》を採用していると更に4枚見ることが出来るのでその確率を緩和できていたと言うのは今回の試合を大きく動かした要因だったと思います。
(参考までに通常の禁断入りのデッキだと後手での3ターン目ループに間に合う確率は71%程度、50枚入りの場合だと61%とギリギリ許容できる確率にはなっていますし、どちらかが引けている確率も後手1ターン目でも6割は超えています)

一応パラノーマルを表向きに貼り付けてGRクリーチャーの展開を阻害してループの始動を妨害するのも手ではありましたが、GRクリーチャーの採用の中には当然パワー3001以上のクリーチャーがある場合が大多数なので当たりが何%なのか分からないのに狙うのは確率的にも精神的にも宜しくないです。
その為、パルテノンを引けなかった時だけにするべきでしょう。

とここまでダッカル側目線での解説になりましたが、銀河転生側はパルテノンを貼られたら何もできずにゲーム終了かというとそういう訳はないです。
今回は型が違うのでありませんでしたが、《落城の計》が搭載されているとパルテノンが貼られていても剥がしながらループができますし、今回のおんそくさんの型だと《ヴォルグ・サンダー》や《転生プログラム》からこちらの山札を削ってくるLO戦略を全力で狙ってきます。

殿堂ゼロの超次元ゾーンに大体いるヤツ

今回の場合だと《希望のジョー星》で出せなくなる可能性が高いですし、何より超次元呪文のコストが高いので《転生プログラム》をダッカル側のクリーチャーに当てるプランを狙いに行くのが最適解だと考えられました。
なのでそれを的確に狙いに行ったおんそくさんは流石でした。

結果的に今回の場合だとダッカル側(筆者)のプレイミスで《「絶対の楯騎士」》を不用意に表向きに置いたことによる山札切れが誘発される寸前でしたが、たまたまデッキの一番上が《「策略のエメラル」》だった為、良い言い方をするなら「最高にデュエル・マスターズをした」、悪い言い方をするなら「引きだけ」といった展開になった訳です。

なんで効果が全て強制なのかと思うカード

この試合を端的にまとめると、
ダッカル側にパルテノンを展開されて銀河転生がループへ移行できずになり、ダッカル側の山札切れを狙うもダッカル側の運が良くそのままゲームが終わった
といったものになりますが、そこに至るまでの過程と駆け引きが面白かったのではないかと思いました。

プレイヤー目線の話なので視聴者にとってはどうかは分かりませんが殿堂ゼロ環境においてもこのような駆け引きが存在する対面があると見せることが出来たのは一有識者としても良かったと思います。


第3回戦以降も見どころの多い試合が増えてくるので今後も期待してください!
以上、ブライトンでした。


今回の投げ銭部分は後から見直して個人的にプレイング等を軽く見直したものになります。
正直合っているかどうかは分かりませんが、あくまで個人の考えというわけでお願いします。
(おんそくさんのプレイングに関してはレベルが高くて断言できないところがあるので触れませんあしからず)

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