お客様からの声から始まった開発

2014年頃、ガルバーコートを使用されているお客様の声から「GZ52スプレー」は商品企画され、開発が始まりました。
ガルバーコートは、新設亜鉛めっきの色調に近いメタリックシルバー仕上げが好評ですが、化粧を目的とした設計のため防錆力が弱く、高い防錆力を求められる場合は下塗りにジンクリッチペイントを塗装することが必要です。
「同じ製品で錆止めから仕上げまで出来たらいいのに」「ガルバーコートにさび止め効果があればいいのに」というお客様の率直なご意見が「GZ52スプレー」の開発コンセプトとなっています。

防錆性とメタリック仕上げの両立

防錆性能を付与させるために配合中には一定量の亜鉛粉末が必要です。亜鉛粉末はグレー色が強く、アルミを添加させることでシルバーグレーにはなっても、メタリックシルバーにすることは容易ではありません。そこで既存商品の設計や固定概念にとらわれず、0から配合を見直し開発に取り組みました。
開発及び確認試験に5年の時間を費やしましたが、ついに塗膜中に52％の亜鉛を含有させることで防錆性能を付与させながらも、メタリックシルバーに仕上がる配合にたどり着きました。同時に環境面も配慮し特化則対応とすることにも成功しました。

補修から仕上げまで

「GZ52スプレー」は、防錆性とメタリック仕上げを兼ね備えたことで、本製品のみで補修から仕上げまで完了させることが可能となりました。作業性についても考慮し、テコ式ボタンの採用により作業者の指の負担を軽減させ、革手袋などの厚手の上からでも噴射がしやすい設計としました。

2019年に販売開始しました「GZ52スプレー」は、おかげさまで販売開始早々品薄状態・緊急追加生産になるほどの高いご評価をいただいております。現在、様々な分野の工場にて次々と採用が決まり、ご使用のお客様からは大変ご好評いただいております。