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【映画感想】まさかの映画化!初代ガンダムは無限大!

■鑑賞日

令和4年7月18日 

■映画名

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

■概要

アムロとその仲間たちは、「帰らずの島」と呼ばれる無人島の残敵掃討を命じられます。作戦の最中、いるはずのない子供たちと1機のザクと遭遇します。さらに、アムロの前にジオン公国軍の脱走兵が現れ、成り行きから、アムロは彼らと生活を共にすることになります。

MS(モビルスーツ)によるロボットアクションあり、各種登場人物も多く登場するなど、ガンダムテイストを盛り込みまくっています。元が30分のエピソードだということを忘れさせる丁寧な作りになっており、ガンダムファンにとっては良質な作品でした。

■徒然なるままに

◎全体として

ファーストシリーズでも印象的なエピソードの映画化。もともと30分のアニメを映画にするという荒業です。ガンダムファンの端くれとしては、観に行かなくては!と思い、観に行きました。(公開終了間際になってしまいましたけど。笑)
結果から言うと、観に行って良かったです。往年のガンダムファンは、絶対に後悔はしないはずです。値段は高かった(特別公演1900円!)ですけど、観た後は満足感ありました。しかし、ガンダムファンを前提とした作品作りで、新規顧客を獲得することを放棄している作品でもありました。あまりガンダムを知らない人が今回の作品を観て、「ガンダム最高!」と思う人はいないということは、制作者側もわかっていたでしょう。(笑)
では、いくつかトピックを紹介していきたいと思います。

◎前提知識がない人へのケアはなし

ガンダムに対する基礎知識がない人は最初から視しています。ここまで考えられてないと、逆に素晴らしい。中途半端な説明など不要。ついてこられる人だけでかまわない。と言っているように感じます。専門用語の知識とかも全くないので、所見の人はまず意味が解らないのではないかと思います。舞台の島が重要拠点である説明もほぼないですから。笑

◎様々キャラクターが結構登場

ホワイトベースのクルーはほぼ登場します。基本的に声も入っています。カイ、ハヤト、セイラはもちろん、ジョブ・ジョンまで登場します。物語に直接影響がある役回りではないので、半分はモブキャラクターです。しかし、新規で描かれるホワイトベースの面々は観る価値は十分にあります。それだけではなく、レビル、エルラン、ゴップにまでセリフが用意されているのは、コアなファンに向けてのサービスかもしれません。

ちなみに、BGMもファンの心を揺さぶってきます。ご注意ください。

◎戦闘シーンは流石の一言

ストーリー的に、それほど戦闘シーンは無いのかな?と思っていました。しかし、それなり準備されていて、結構満足しました。今回、物語に華を添えるために、新規で適役が設定されています。登場時の戦闘シーンは必見です。どれくらいかというと、ガンプラが欲しくなった!と言えばわかりやすいでしょうか?まぁ、最終的には・・・。これは伏せておきます。
なお、ドアン専用ザクの「岩石投げ」は、かなり変化してしまいました。泣

◎過去のエピソードも入れてくる

今回のエピソードを補完するために、色々なエピソードが挿入されています。物語を補完する役割を担っているわけですが・・・どちらかというと、懐かしさを盛り上げる方に効果が上がっています。回想シーンで、一瞬しか登場しないキャラもいます。

◎評価はマチマチ。

賛否両論あるのも頷ける作品です。しかし、最初に書いたとおり、個人的には良作と感じました。ガンダムファンとしては当然かもしれません。というか、そういう層しか狙っていないので、そういう意味では成功している作品と言えるのかなと思いました。

◎ガンダムの世界は無限に広げられる

正直、今回の試み自体が凄いです。テレビシリーズの1エピソードをここまで膨らます(何なら、もっと伸ばせる)ことって、普通の作品では難しいような気がします。無理やり感は否めなくもないですが、それでも満足しているということは、絶妙な調整ができている証拠です。ファーストシリーズは物語と関係ない、魅力的にエピソードが沢山あります。
今後、それらのエピソードが映画化しても問題なく仕上がるかもしれないと思わせる作品でした。

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