装飾とは、自然のように周囲と調和し違和感を無くすもの。人が木を利用するには枝葉を切り落として、純粋な工業的機能のみを残した木材にする。装飾はその材で出来た道具に枝葉を取り戻す。

　これは2018年の装飾は流転するという東京都庭園美術館の展覧会についてのおかあさんのツイート。我ながら気に入っている。装飾は対象を華美にするのではなく、使用する環境と調和させるためものであり、裏を返せば造形美は環境に依存し独立しないという、おかあさんの鋭い思想の顕れである。

　では、機能美とは何か。そもそも機能美と装飾を対立軸とするのがおかあさん的にナンセンスなのである。装飾は過剰でも過少でも調和を生み出せない。機能美とは装飾が適当な状態かつ、その適当な状態が少なめであることを言うのだ。逆に言えば装飾が少なくても使用環境に調和している。

　ちょっと何言っているのか分からない？大丈夫です。