4月で社会人2年目になった。ただただ自分の能力不足に泣くしかないことも結構あって、当たり前のことを「やりたくない」だとかでさぼってしまう自分が結構いやだったりする。

 そんな時、私は先輩に会いたくなる。入社後すぐに配属された部署で、半年だけ一緒にいた先輩だ。

 先輩は何をしていても丁寧で、紡ぐ言葉が優しくて、社会人とはこうあるものだ、といったことをだれよりも体で示していた。改善できること、ルーチン化できることは未来に残せるようプロセス化していく、とか、目的と目標を明確にしたうえで日々の業務をこなすとか。

 初めにあたった先輩が彼で、逆にプレッシャーを感じてしまうのではないか、というぐらい彼は完璧だった。でもプレッシャーに感じることはそんなになくて、私はただただ皆に、「あの先輩は本当にすごい。」と言いふらしていた。

 その先輩が退職すると聞いたとき、私はものすごくものすごく悲しかった。彼は私と同じプロジェクトに属していたから、わたしは同じ仕事をしている同期よりも一足先に、彼がやめるのだ、ということを彼の口からきいた。

 長期ビジョンで仕事で目指したいところも同じ先輩だったので、ずっと、これから先も前にいる、追い抜けない先輩だと思っていた。優秀すぎてこんな会社から出て行ってしまうのでは、と思っていた側面もあったから、びっくりはしなかったし、まあ当然だなあ、とは思っていたけれど、それでもやっぱり寂しかった。

 最初に聞いたときに、「先輩がいないのなら、この会社にいる意味なんてない」と思った。先輩が退職すると同時に上司も代わる予定になっていたから、というのもある。上司と先輩が大好きだと気がついて、私は本当に人に支えられて仕事をしているのだな、と痛感したのだ。と思うと同時に、余計この会社にいる意味ってないのでは、と思ったのだ。

 ジャニーズJr.である、自担の大好きな先輩がいなくなる。

 去年の夏、一緒にステージに立たなかった。自担は、自分のステージに立っていたから。去年の秋、一緒にステージに立たなかった。自担は学業があったから、関西ジャニーズJr.の大多数が関ジャニ∞のバックについた「今」で、バックにつけなかった。今年は立つかもって、立ってしまったらどうしよう、って、びくびくしていたのが、日曜日の報道を受けてさらにさらに強く思うようになった。自担の大好きな人がいないステージのほうに立ちたくはない。立たせたくは、ない。

 私は紛れもなく「外野」だし、報道についてとやかく思いたいわけではない。でもやっぱり、怖いのだ。怖くて怖くて仕方がないのだ。私は先輩がやめたとき、悲しかったから。何のためにこの会社にいるんだろう、って思ったから。

 自担がそういう子か、と言われると、たぶんそうではないけれど。マイペースで、そこまでの強火ではないだろうし。とはいえ、コンサートではうちわを持ち、好きな先輩に名前をあげ、髪型を意識し、ラジオでは先輩のソロ曲を流し、彼のように「思いを歌で表現できるような人になりたい」自担が、悲しかったら、どうしたらいいかわからなくなっていたら、どうしようって、私に今できることはあるのだろうか、って不安で仕方がない。

 今月の雑誌に、自担のソロ特集があって。発売から少し経ったけれど、やっと本屋さんで手に入れて、嬉々として開いたら、そこにもやっぱり、超かわいいグラビアと共に、彼みたいになりたい、って書いてあった。

 お願いだから、自担がいま寂しくありませんように。支えてくれている仲間が近くにいますように。社会人一年目の年齢の自担が、報道を受けて何も考えていませんように。彼を目指すのはいいから、もう少しもう少し、もう少しだけ、私のわがままとエゴに付き合うあの事務所にいてくれますように。

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