キスマイの歌に恋してる。

 音楽を出先で聞くことがない。iPodとかそういう類の音楽再生機器を持っていたことが人生でほとんどなく、この冬初めて手に入れたスマートフォンもまだまだ慣れない。

 そんな私がひょんなことから思いつきで親にシェアしてもらったGravityの仲からMU−CHU-DE恋してとWelcomeを、スマートフォンでダウンロードして、歩きながら聞いてみた。

 イヤホンを耳にいれる。「両耳入れると危ないって親が言うから」と片耳だけイヤホンを突っ込んでいた、二つ年下の後輩を思い出す。親の言いつけを忠実に守る中学生がなんとも愛おしかったなあ。

 再生ボタンを押し、スリープモードにし、頭をあげて前を見て歩き出す。音質の保証されたイヤホンではない。音楽が響いていても、周りの声が、音が聞こえる。

 鳥が鳴く。ベースの低い音が耳に心地良く、ドラムが気持ち良い。車が走り過ぎて行き、人々の笑い声が聞こえる。

 すごい、まるでアミューズメントパークじゃないか。このまま私が歩き出したら世界の色が変わりそうだ。iPodのCMでも始まるんじゃなかろうか。MU−CHU-DE恋してる、すごい。どうしてもウキウキが抑えられず、手を幾多の赤頭巾ちゃんたちのように、がおがお、と小さく振ってしまう。

 次に再生するのはWelcome。カリフォルニアの太陽光によく合う、宮田くんの甘い歌声、そして千賀くんの声。この導入、本当に好きだ。横尾さんのパートが始まって、思わず手拍子したくなる、ぱーん、ぱぱん、ほいっ。二階堂くんの掠れた甘い声がサビへと絶妙な盛り上がりを見せ、サビで3人が合流して、いつもの7人のユニゾンが始まる。この歌なんとかライブでやってくれないだろうか。

 今日の音、のノート。

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