コーヒー牛乳

 はじめに言わせて欲しい、私が関西ジュニアで一番好きなのは室龍太くんだ。これは、彼個人を否定する話ではない。あと関ジュに関してはにわかなので、もしリチャードくんがこういうことに関して言及している過去の雑誌とかインタビューとかありましたら教えてください。

 いじわるないじりって、ある。内部から見ても、外部から見てもいじわるないじりってある。例えば私の好きなグループでいうと、たまに宮田くんいじりの流れが、否定的に見られることがある。

 5/1、大阪でのドリステ舞台挨拶のレポを読んで、最高に頭を抱えた。  「コーヒー牛乳影でこぼしてて、だからそんな色なっちゃったん?吸収して?」

 大好きな人にもにょることって、まあジャニオタやってたら通る道だけど、こんなところで、うーんって思いたくなかった。

 レポを書いている方々は、これをどういう気持ちで書いたのだろうか。

 私は文字でしかこの情報を見ていない。一応差分は色々検索したけれども、そのレポが一字一句正確なわけでもないだろう。言葉は変幻自在だ。そのときの空気感が分からないと、この言葉を龍太くんがどういう気持で放って、リチャがどういう気持ちで受け取ったのか、推し量ることしかできない。

 だってきっと龍太くんは、仲良しのノリで、ちょっといじるぐらいのつもりでいったのだ。それは違うって、否定されるとは思わなかったんだ。

 でも、謝るべきだったかなあ。

 リチャが否定して、文一くんが代わりに謝って。文一くん、ほんとに龍太くんのことをしめておいてほしい。本当に本当に、私はここに文一くんがいてよかったと思った。このいじりに、言葉に、問題意識を抱いてくれる人がいた。

 どんな空気になるとしても、しっかり謝って、間違っていると示してくれる人がいた。最年長、最高だ。さすがベテラン(ここでむせび泣く)春松竹にはいけてないけど、彼がいるのといないのとじゃやっぱり、全然違うんじゃなかろうか。

 …いやだって、ほんとに、そういういじりってなしじゃん。なしじゃないの…?ツイッターを見ていたら、「じゃあ牛乳のんだら白くなるのかな」、とかいうハイパー合わせ技を炸裂させている方がいて胸がぎゅうっと痛くなった。やめてくれ。よくないよ。

 「色」について何かいうのは、アメリカだったら一触即発どころか一発アウトだ。日本ではどうもよそ者を未だに受け入れきれていない、というか、他者として排除とまではいかなくても他者として認識して、それについて言及したりするところがある。日本人は未だに他者を他者としてくくりがちだ。

 アメリカなら、どう見てもアジア人の私に、「英語がうまいね」というだけでもかなりの波紋を巻き起こす。なぜなら、私がずっとアメリカに住んでいる、日系アメリカ人かもしれないからだ。見た目白人の人に、「英語がうまいね!アクセントがないのね。どこから来たの?」とは言わない。彼らの「どこから来たの?」はいつも、アメリカ国外から来ている、ということを前提としている。「日本」というと、安心した顔をするのだ。私はそうではないけれど、例えばアメリカの州の名前を行って、「そうじゃなくて、家族とかルーツはどこなの?」と聞かれている人もみた。そういうのが、傷つくのだという。

 「外人」という言葉は差別的であるから使わない、とか、人っていうのは、見た目でなくてどこで育ったか、どんな食べ物を食べて、どんな音楽を聞いて、どんなものを見て、刺激を受けてきたかで変わる、と教わってきた。

 龍太くん、それホント一発アウトなんだよ。軽い気持ちだった、いじって面白くなると思った、こんなに問題になるつもりじゃなかった。そんな理由でフェイスブックが炎上し、生徒会を除名になったり、退学になったりしたニュースを、私は知りすぎている。そういうデリケートな範囲の話題を、きっと無意識に「いじり」として放り込んでくるのが、なんというか、リスクの極みすぎて、もにょる。ここが日本でよかったよ。誰も何も知らない国で、大阪の映画館で、熱狂するジャニオタがいるだけで、よかったよ。

見た目なんて関係ないのだ。

リチャ。あの見た目で日本語がペラペラ、面白い。

でも、日本人の見た目の人が日本語ペラペラでも、誰も何も言わない。なんでだ?

「色」は、人の印象を、ひいては人生を、左右する。

でも芸能界では、これは確実に強みだろう。

 リチャードも、きっとそれを分かって、自主的に飛び込んでいるのではないのだろうか。そもそも千枚漬けが好きとか、ハーフだというネタだとかも、人によっては苦手な人もいるかもしれない。でもリチャは、それで、関ジュの目印という称号をきっと手に入れている。

ギャンスタの、場合によっては関ジュの目印といわれるリチャ。

私でさえも目印だと思ったことはある。

 KIS-MY-WORLDの初日、スタンドから誰がいるのか全く分からない、関ジュが何人付いているかも分からない状態で、とりあえずリチャを発見して、一安心した覚えがある。

 リチャはハーフ(この言い回しさえも「半分」であるという意見もあり、「ダブル」と呼ぶ人もいる)だけど、京都の人で、英語がしゃべれなくて、つまり草間リチャード敬太という男の子なんだ。アイドルをやっていて、みんなを笑顔にできて、しゃかりきダンスで魅せてくれる素敵なアイドルであるということ以外、そこらの男の子と違うところなんてなんにもないんだ。

 ただ彼が、関西ジュニア内で異色のポジションであることは間違いない。私は、彼が将来どこに向かっていて、このエンターテインメント界でどこを目指しているのか、よく知らない。

 でも私が、龍太くんと康二君がいなくて、どうすればいいか分からなかったバックのMasterpieceで、前半は朝田くんを見ていたのに、後半はずっとリチャを見ていた。彼は決して、イロモノに逃げようとはしていない。

 面白い。クリパでアマゾンプライムのソロコンをしていたリチャは面白い。でもリチャは、自分を魅せることにも必死だ。Eternalの業火が静まり、ズンドコパラダイスを踊るためにステージ下からステージ上に飛び出してくるとき、彼は私が見た中で誰よりも気を抜くことをしていなかった。階段を上がる段階から、一段飛ばしでいちにのさんっ、と言わんばかりに軽やかに飛び上がり、フリを踊りながらステージに出た瞬間颯爽と、お客さんを楽しませるため、駆けていった。随時全力で楽しそうだった。

白とか黒とか関係ない。でもきっと、この事柄は白黒付けた方がいい。

でも室くんが奢ってくれるらしい、コーヒー牛乳ならぬ、白黒つけないカフェオーレが飲みたいな!

まあ結局、何が言いたいか!!!

・文一くんは最高

・リチャは最高

・関ジュちゃん最高

・ギャン末はソロコンやって!(言霊)

以上です。

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