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「うたのワークショップ」を体験した感想

昨日のワークショップのことが頭から離れないので、参加して考えたことを思いつくままに書いてみます。

昨日参加したワークショップは「うた」を用いたワークショップでした。僕は音楽は好きだけれど、歌うことは好きではありませんし、カラオケなんて何年も行ってません。ワークショップの中身より、講師への興味が参加の動機だったかもしれません。でも、とても刺激的でした。

ワークショップで行ったのは、主に「自分のうたを歌う」こと。自分の「うた」を歌うために行ったのは、「自分のうたを知る」ことと「自分のうたを人に理解してもらう」こと。そして、ワークを通じて見せつけられたのは、個性を最大限発揮することで作られたチームの凄さだ。

ワークショップで興味深かったのは、ワークを重ねていくと、最初は声の大きな人や歌うことに慣れていた人のうたしか聴こえなかったのが、最後には歌うことに慣れていなかった人のうたも、くっきりと聴こえてくるようになった。個性を発揮するとはどういうことなのか、よく分かった。

ワークショップのワークを体験している時、思い出したエピソードがある。それは、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンが、コーラスパートを歌う弟に、上手く歌うために両掌を耳の後ろで広げながら歌う、というアドバイスだ。「上手くうたうコツじゃなくて、自分の力を最大限に出す方法なんだ」とブライアンは語ったそうだ。

このエピソードを思い出したきっかけは、「声はできるだけ小さくするけど、世界観はコントロールして歌う」という練習。声を大きくしたら世界観が大きくなるわけではない。人に何かを届けるために必要なことは何かを考えさせられた。

僕はスポーツが好きなのでスポーツに例えると、チームや答えを与えてくれる監督が主役で、選手は指示通り実行する人ではないのだ。同じことをやる人が増えると、最大公約数的な重なりが大きな輪は生まれるけど、面積が大きな輪は生まれない。重なりは最小限でいいのだ。

講師の話で印象に残ったのは、「人に合わせようとしている間は、アンサンブルじゃない」という言葉だ。アンサンブルとはお互いを認めた上で、自分のうたを歌うことで成り立つのだということ。最小公約数の輪の遠くの人同士が、お互いの距離と違いを認識できれば、アンサンブルとして成立するのだ。

僕は名古屋グランパスの監督を務める風間八宏さんがよく口にする「目を揃える」という言葉が好きだ。風間さんは答えを提示しない。個人の技術を組み合わせてチームを作る。チームを作る時、どこを目指すのか、お互いが何がしたいのか、目が揃っていないとチームとして機能しないからだ。そして、風間さんは安易に答えを再現するためのチームを嫌う。個性がないからだ。

僕はレビューで何気なく「目を揃える」という言葉を使っていたけど、このワークショップを通じて「目を揃える」ということはどういうことなのか、より深く理解できたような気がした。これまでの僕は、「目を揃える」という言葉を使っていても、深く理解できていたわけではなかったのだ。

風間八宏という監督は、技術を教えることに長けた指導者なのではなく、チームを作るスペシャリストなのだ。風間さんが取り組んでいるのは、アンサンブルやハーモニーをいかに構築するかであり、最小公約数をすり合わせて、大きな円を描くことだ。ワークショップで風間さんのことをより深く理解できた気がする。

何より驚いたのは、ワークショップの講師を務めた方はミュージシャンなのに、チーム作りに必要なことを体系立てて理解して、人に伝えられるということ。講師の方のグループは20年以上第一線で活躍しているのだが、長く活躍できるチームの秘訣を少しだけ知ることができた気がする。

最後はおまけ。昨日の参加者のメモやワークショップの講師の方が開催する前にツイートしていたことが読める。敢えて公開する内容ではないので、有料購読マガジンの読者の方と興味がある方だけにこっそり。

多くの人に体験してもらいたいワークショップだったので、これからどうやればよいか、ちょっとお手伝いができると思うので考えます。

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西原雄一

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西原雄一

プロ・スポーツレビュアー。note「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」で #川崎フロンターレ #ビジャレアル と #Bリーグ のレビュー連載中。趣味は愉快な人同士をつなぐこと。#coffee ☕好き。

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