監督との契約を解除するほどの「コミュニケーションの問題」が起こった原因を考えてみた

このたび、日本サッカー協会は、4月7日付で、ヴァイッド・ハリルホジッチとの契約を解除いたしました。

このニュースが発表されてから、僕は、ずっと「なぜ契約が解除されたのか」「自分が田島会長の立場だったらどう考えるのか「西野監督の立場だったら監督を引き受けるか」といったことを考えていました。

ワールドカップ本大会が6月に控えていて、準備期間が3週間ほどしかないなかで、監督の契約を解除するというのは、異常事態だと思います。日本サッカー協会としては、このタイミングで監督の契約を解除することにリスクは、当然分かっていたと思います。

契約を途中で解除しても、監督と監督が連れてきたコーチングスタッフへの給与の支払いは発生するでしょうし、監督や新しいコーチングスタッフの選出など、準備すべきことは山ほどあります。そして、何より、世間から猛烈なバッシングを受けることは明白です。バッシングを受けたくなければ、ハリルホジッチを続投させた方がよかったはずです。

僕が疑問を抱いたのは、「バッシングを受け、自分たちが痛い目を被るのに、なぜ契約を解除したのか」ということでした。

ハリルホジッチとの契約を解除した理由の一つとして、田島会長が語っていたのは「選手とのコミュニケーションの問題」です。この契約解除の理由も、僕には引っかかりました。

僕は普段はどこにでもいる会社員として働いていますが、上司の悪口を居酒屋や休憩スペースで口にすることはあっても、みんなで結託して辞めさせる、あるいは、プロジェクトから引きずり下ろすようなことは、滅多にありません。少なくとも、僕は一度も立ち会ったことはありません。日本サッカー協会も、(まともに考えれば)選手からの愚痴程度であれば、契約を解除することはないと考えています。

たぶん、日本サッカー協会はハリルホジッチを、きちんと評価していたのだと思います。ハリルホジッチの真摯に働く姿勢、戦略、戦術といった点を評価していたからこそ、ここまで決断が遅れたのではないか。そう思っています。評価しておらず、コミュニケーションの問題だけ起こっているのであれば、予選突破した時点で契約を解除しているはずです。

バッシングを受けることが分かっていて、日本サッカー協会が決断したのはなぜか。契約を解除するほどの、コミュニケーションの問題とは何か。

このコラムでは、僕なりの上記疑問に対する答えについて書きました。デリケートな話題なので、何度も書くことをためらいましたが、自分自身の頭の整理もかねて、公開させて頂きます。

今回の契約解除について、サッカーの切り口でいくら論じても無駄だと思います。コミュニケーションの問題と言われているのですから、コミュニケーションがどうなっているのか、考えるべきではないか。僕はそう考えています。

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(ただし、これから書く話は、西原の個人的な見解になりますので、所属している会社や広報活動をサポートしている日本スポーツアナリスト協会の見解ではありませんので、ご了承ください。)

目次は以下のとおりです。なお、このコラムは3本立てで公開する予定です。

・今の代表選手は「ミレニアル世代」
・「ミレニアル世代」は「俺の言うとおりにやれ」では動かない
・選手たちは監督室には行かない?
・ハリルホジッチにとって、本田圭佑は望んだコミュニケーションが出来る数少ない選手
・ハリルホジッチにとって不幸だったこと

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監督との契約を解除するほどの「コミュニケーションの問題」が起こった原因を考えてみた

西原雄一

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