ラクロス日本代表ヘッドコーチと戦術クラスタが登壇するイベントを企画した理由

2018年11月19日(月)19:00から、渋谷のBOOK LAB TOKYOで、「JSAA OPEN SEMINAR Vol.10「スマホ時代の分析チームの作り方」」を開催。関係者含めて60人以上の方に来て頂きました。本当にありがとうございました。

そして、開催にご協力頂いた関係者の皆様、本当にありがとうございました。

当日のイベントレポートは、こちらにアップされています。(早川さん、ありがとうございました!)

50席用意したチケットがわずか3日で完売

今回のイベントは、ラクロス日本代表ヘッドコーチを務める岩本さんと、Twitterでサッカーの動画をアップしていたら、あれよあれよと10,000人を超えるフォロワーを獲得し、その後動画分析アプリを開発している株式会社スプライザに就職して、デザイナーとして、アナリストとして活躍している河野さんの2人に登壇頂きました。

ラクロス日本代表ヘッドコーチと、プロではないがスポーツの映像やデータ分析を行う「ライトアナリスト(別名戦術クラスタともいう)」が登壇者。そして、お世辞にもメジャーなスポーツとは言えないラクロスをテーマにしたイベントですが、50席用意したチケットがわずか3日で完売

実際にイベントにいらっしゃった方には、サッカー、フットサル、バレーボール、卓球といったスポーツの関係者だけでなく、スポーツの分析を支えるデバイスを販売しているメーカーや代理店の方も多数参加され、イベント終了後には情報交換をする方がたくさんいらっしゃいました。

このイベントは、日本スポーツアナリスト協会(以下、JSAA)の活動をサポートするようになってから、最も企画に関わったイベントでした。テーマを考え、登壇者を選定し、場所を選ぶところまで、僕が担当しました。

なぜ、ラクロス日本代表ヘッドコーチとライトアナリストが登壇するイベントを企画したのか。その理由は1つだけです。

それは、スポーツの現場で仕事をする人にはSNSで情報を発信する人の取り組みを、SNSで情報を発信したり情報を収集している人には現場の取り組みを、それぞれ知ってもらいたかったからです。

現場の人はSNSの意見をよく見ている

僕はnoteでサッカーの試合の分析を書いていることもあり、SNSで情報を発信している立場の人間なのですが、なぜか「戦術クラスタ」と呼ばれる方々とは少し距離がある立場にあります。

一方で、僕はJSAAの活動を通じて、現場の方がどのような取り組みを行っているのか、詳しく知っていました。ただ、僕は現場の人からすると「SNSで好き勝手なことを言っている人」でもあるので、現場の人とも距離があります。

SNSでスポーツの分析情報を発信している人は、「スポーツに興味がある」だけでなく、「スポーツの仕事をしたい」「自分の力をアピールしたい」といった気持ちも、発信している動機としてあると感じていました。

また、スポーツの仕事は狭き門であり、待遇も恵まれているとは言えません。そして、日本代表などの仕事に就けるのは、ほんの一握り。「自分のほうができる!」という不満を持つ人も、発信しているの中にはいると思っていました。

実際にSNS上には、優れたオピニオンを発信している人がいます。SNS上の発言は玉石混交ですが、プロの人でも気づかない問題に気づき、解決方法を提案できる人もいます。プロの人は「俺のほうがわかってる」と思うかもしれませんが、プロの人が感覚で理解していることに対して、言葉で裏付けて説明する能力は、SNSで発信している人のほうが優れていると思います。

河野さんがプレゼンで語ってくれましたが、スポーツの現場にいる人は、驚くほどSNSで発信されている情報を参考にしています。一方で、SNSでは「あるべき姿」を元に情報発信できるかもしれませんが、現場では理想と現実に折り合いをつけることが求められます。

スポーツの現場で使えるリソースは限られます。僕はラクロス日本代表ヘッドコーチの岩本さんのお話を聞いて、SNSで情報を発信している人にも、限られたリソースの中で工夫して取り組みをしている人がいることを知って欲しいと思ったのです。

SNSやメディアで発信している人にJSAAの活動に興味をもってもらいたい

そして、2つ目の理由。これが最も大きな動機でした。

SNSで発信している人やメディアとJSAAとの間にある壁を取り払いたかったのです。

JSAAの活動をサポートしていると、プロの現場で活躍しているアナリストとの交流は深まっているのですが、社会人や学生で、「アナリストとして活動したい」「アナリストになりたい」と考えている人が、なかなかJSAAの活動とリンクせず、JSAAの活動が広まっていかない。そんなジレンマを感じていました。

実際にSNSで情報を発信している人で、JSAAのイベントに来てくださった方々は多くありません。僕が知っているようなSNSのアカウントの方(こっそりいらっしゃっているのかもしれませんが)や、「データ分析が重要」と語っているメディアやジャーナリストの方が、JSAAのイベントに来てくださったことはありません。

僕自身も壁を作っていた時期もありましたが、もうそんな事を言って狭い世界で対決したり、壁を作るような取り組みをするよりは、多くの人に興味をもってもらい、目の前に立ちふさがる問題を解決するにはどうしたらよいか、一緒に考えるきっかけを作りたい。そう考えて、イベントを企画しました。

SNS上で発信している人に登壇してもらえるイベントを企画したい

イベントは多くの方に来場頂き、盛況のうちに終了しました。

実際にやってみて課題がたくさん出ました。運営上の問題、拡散を促すような工夫、戦術に関する情報を掲載しているメディアに来てもらう工夫など、もっとやれることはあったと思います。自分の力不足を感じたイベントでもありました。

JSAAの他のメンバーが、このイベントに対してどう考えているかは分かりませんが、「ライトアナリスト」と「プロのアナリスト」が意見をぶつけ合うようなイベントは、今後どんどん企画していきたいと思いますし、SNS上で興味深い意見を発信している人にも、チャンスを与えられるような機会を作っていきたいと思います。

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西原雄一

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