書評「バスケットボールの教科書《2》 戦術と戦略の核心」(鈴木良和)

本書「バスケットボールの教科書」は、バスケットボールというスポーツを、「技術」「戦術と戦略」「チームマネジメント」「指導者の美学と哲学」という4冊に分けて、バスケットボールというスポーツを改めて定義し直した書籍シリーズで、本書は「 戦術と戦略」について定義した1冊です。

「分かっている」「当たり前」と言われていることをきちんと定義する

本書は、バスケットボールの「戦術と戦略」について書いている本なのですが、まず冒頭に書いてあるのは、バスケットボールというスポーツの「原則」についてです。

バスケットボールというスポーツで、勝利するための条件とは何か。勝利に近づけるには、何をしたら良いのか。「分かっている」「当たり前」と見過ごされがちな事を、定義しています。

そして、「勝利するために必要なこと」と併せて、「戦略」とは何か、「戦術」とは何か、について、定義をしています。

「戦略」とは、チームとしての大きな方針を定めたもので、「戦術」とは、「戦略」として立てた方針を実現させるための細かい約束事や決まり事だと、本書には書かれています。

本質をきちんと伝えている書籍

本書は、敢えて「分かっている」「当たり前」と言われそうな原則をきちんと定義することから、始める事で、原則を基づいて、戦略を定め、戦術を決め、戦術を実行するためにトレーニングを行うという、当たり前の事をきちんと、分かりやすく伝えてくれます。

スポーツの本はたくさんありますが、大半の本は「トレーニング」のメニューの話ばかりです。確かに、トレーニングのメニューを知っているにこしたことはありませんが、知っているトレーニングのメニューが、原則、戦略、戦術のどこに紐付いているのか把握していなければ、効果はありません。

本書に書かれている事は、「分かっている」「当たり前」と言われそうなことですが、本質をわかりやすく、丁寧に説明しています。だからこそ、本書は読む価値があります。

バスケットボールの指導者だけでなく、サッカー、フットサル、ハンドボールなど、球技に深く携わる人には、ぜひ読んで頂きたい書籍です。

最後に一言。「バスケットボールの教科書 1」も読みましたが、このシリーズは面白い!!「チームマネジメント基礎」「指導者の哲学と美学」も読みます!!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートと激励や感想メッセージありがとうございます! いただいたサポートは移動費や機材補強などにありがたく遣わせていただきます!!

問題が起こったら改善していけばいい。
6

西原雄一

書評まとめ

これまで書いた書評記事をまとめます。 photo by giovanni calderoni
1つのマガジンに含まれています