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書評「佐藤可士和の超整理術」

最近なかなか進んでいないのですが、書籍の執筆準備のために「整理」に関する本を、ひたすら読んでいます。

なぜ「整理」に関する本を読んでいるかというと、僕がブログやnoteに書いてきたこと、サッカーやバスケットボールの分析に関する文章や書評は、僕の頭の中を「整理」するために書いていたんだよなぁと思ったからです。

僕が「整理」について意識するようになったのは、「佐藤可士和の超整理術」を読んでからです。出版された当時は、佐藤可士和が手がけるプロジェクトが次々と話題になっていただけでなく、アートディレクターが「整理」に関する書籍を出版したことでも話題になりました。

きれいな絵を描くのではなく、まずは整理する。整理することで、解決すべき課題が明確になる。当時働いていた会社が、クライアントの思考を整理し、課題を見つけ、解決していくという仕事をしていたので、本書に書かれていた内容はよく理解できました。

整理のプロセス

本書では「整理のプロセス」を以下の3段階で説明しています。

1.状況把握
 a.情報が見えない状態
 b.情報を見える状態にする
 c.情報を並べる
2.視点導入
 e.プライオリティをつける
 f.因果関係を見つけ、本質を明確にする
3.課題設定
 g.本質に対して課題を設定する

この手順で整理することによって、解決すべき課題が明確になる。整理することは、課題解決につながる。それが本書が伝えていることです。

整理の難易度

本書が素晴らしいのは、「整理」に難易度をつけていることです。本書では、以下の3つの整理術について説明しています。上から下の順で難易度が上がる仕組みです。

・「空間」の整理術
・「情報」の整理術
・「思考」の整理術

2019年に改めて「整理」が注目されている

Netflixの放送で話題になっているこんまりさんのメソッドは端的にいうと、「空間」を整理すれば、「情報」と「思考」も整理というもの。これは、本書にかかれている「空間の整理術」に該当します。

前田裕二さんの著書「メモの魔力」に書かれていることは、本書に書かれている「情報」と「思考」の整理を、細かく、わかりやすく説明したものです。

本書は2007年に出版された書籍ですが、今読んでも古臭くありません。むしろ、整理の効果が注目される今だからこそ、読むべき書籍だと思います。

僕は本書を読んで、改めて他の整理本を読み始めています。「整理」をもっと追求してみたい。本書を読み終えて、そんなことを考えました。


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