2018年J1第31節 川崎フロンターレ対柏レイソル プレビュー「やさしく、つよく、おもしろく」

2018年J1第31節、川崎フロンターレの対戦相手は柏レイソルです。

ボールを奪ったらすぐ奪われる柏レイソル

柏レイソルの特徴は、「攻撃する回数も多いが、攻撃を受ける回数も多い」チームだということです。

Football-Labのデータによると、1試合平均の攻撃回数が126.2回でリーグ1位で、攻撃を受ける回数もリーグ17位の126.2回。攻撃回数と攻撃を受ける回数が多いということは、「ボールを奪ったらすぐ奪われる」チームであるということがわかります。

柏レイソルの「ボールを奪ったらすぐ奪われる」という特徴が現れているのが、リーグ2位のドリブル数(1試合平均16.2回)です。ドリブルというプレーは、ボールを運ぶときに採用するプレーですが、パスに比べると、成功率が高いプレーではありません。

柏レイソルには伊東純也、クリスティアーノといったドリブルが上手い選手が多くいますが、ドリブルでチャレンジすることが多いがゆえに、ボールを奪われることも多いことがデータに現れています。

2017年の柏レイソルは、ドリブルを効果的に活用するために、ときにパスをつないで、ボールを保持する攻撃も織り交ぜていました。ところが2018年の柏レイソルは、ボール支配率が2017年の53.7%から49.9%に、パス本数が506.3本から477.9本に減っています。このデータからは、柏レイソルの攻撃が「パスとドリブル」という2つあったのが、「ドリブル」のみになったということが読み取れます。

ドリブルでボールを運ぶデメリットは、シュートの成功率が下がってしまうのです。どうしてもスピードが上がった状態でシュートする回数が増え、正確にコントロールしたシュートが打ちづらくなってしまうのです。柏レイソルの2018年シーズンのシュート成功率は8.3%でリーグ15位。ここに柏レイソルが勝ち点を積み重ねられていな要因があるように感じます。

この試合は柏レイソルの戦い方に注目です。川崎フロンターレが敗れたモンテディオ山形のように、10人で守って3人で攻撃するような戦術を採用するのか。それとも、ヴィッセル神戸のように真っ向勝負するのか。川崎フロンターレとして嫌なのは前者です。

柏レイソルがどう戦い、川崎フロンターレがどう対応するのか。両チームの駆け引きに注目してください。

「やさしく、つよく、おもしろく」チャンピオンになる

僕は前節のヴィッセル神戸戦のプレビューのタイトルに「ちょっくら優勝してきます」という言葉を使いました。

僕がタイトルにこの言葉を使ったのは、理由がありました。

前年度のチャンピオンなのですから、勝つのは当たり前であること。チャンピオンの勝ち方とは、相手の実力を9受け止めて、10出して勝つ。どんなに相手が頑張っても、最後に勝つのは自分たちである。サポーターを含めて「勝つのは当たり前」「勝つのは自分たち」ということを意識して欲しかったからです。

「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する、株式会社ほぼ日が定めている行動方針に、「やさしく、つよく、おもしろく」という言葉があります。

やさしく
私たちの会社が社会に受け入れられるための
前提となるものです。
相互に助け合うということ、
自分や他人を「生きる」「生かす」ということです。
**
つよく**
企画やアイデアやコンテンツを、
会社として、組織として「実現」「実行」できること、
現実に成り立たせることです。
**
おもしろく**
新しい価値を生み出し、
コンテンツとして成り立たせるということです。
「ほぼ日刊イトイ新聞」や「TOBICHI」のように
「場」を生み出し、ひとが「場」に集まる理由です。
これが、ほぼ日の強みです。

ほぼ日では、「やさしく」が、おおもとの前提にあり、「やさしく」を実現する力が「つよく」、その上に、新しい価値となる「おもしろく」を
どれだけ生み出せるか、と考えているそうです。

この行動指針を読んだとき、僕は川崎フロンターレと同じだと思いました。

川崎フロンターレは、これまで「やさしく」や「おもしろく」に注力してきたクラブだと言われてきました。しかし、2017年のリーグ優勝によって、ようやく「つよく」が「やさしく」や「おもしろく」に追いついてきました。

「やさしく」「つよく」「おもしろく」のバランスが整い、3つそれぞれのJリーグのチャンピオンとして、Jリーグを引っ張る存在になって欲しい。僕は2018年のチームには、そんなことを期待していました。

「やさしく」「つよく」「おもしろく」という3つの点でチャンピオンになること。今のJリーグでは、川崎フロンターレが一番近いポジションにあると思いますし、それができれば、本当の意味でかっこいいクラブになれるはずです。かっこいいクラブとは、こういうことなのだと。

残り4試合、僕は悲観していません。楽しみです。

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ピンチはチャンス
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西原雄一

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