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リーガ・エスパニョーラ 2018-19シーズン 第6節 アスレチック・ビルバオ対ビジャレアル レビュー「まだ楽観的にはなれない」

リーガ・エスパニョーラ 2018-19シーズン第6節、アスレチック・ビルバオ対ビジャレアルは、3-0でビジャレアルが勝ちました。

試合のハイライト

効果的ではなかったアスレチック・ビルバオの攻撃

ビジャレアルの勝因は守備です。ただ、アスレチック・ビルバオの攻撃が「ボールを保持しているだけ」になってしまったことも要因だと思います。

この試合のスタッツによると、アスレチック・ビルバオのボール保持率は66.5%。シュートも12本打っています。一方で、ビジャレアルのシュート数は19本。ビジャレアルの方が効率よくシュートチャンスを作り出していたか分かります。アスレチック・ビルバオは、ボールは保持できているけれど、シュートチャンスを作り出すプレーがなかなか出来ませんでした。

アスレチック・ビルバオは、4-3-3のチームオーガニゼーションを採用しているように見えました。ビジャレアルは4-4-2のチームオーガニゼーションを採用します。ビジャレアルはペナルティエリアの横幅を保ち、ボールを持った選手には素早く距離を詰め、アスレチック・ビルバオの選手に相手ゴール方向を向かせてプレーする時間を与えません。

アスレチック・ビルバオはボールは保持できているのですが、ビジャレアルが守っているエリアに侵入できません。侵入できなかった要因は、「選手同士の距離が遠い」ことと「パススピードが遅い」ことが要因だと思います。

アスレチック・ビルバオは、選手同士の距離を広く保ち、ビジャレアルが守っていないエリアに立つ選手にはパスが出せるように工夫していました。この選手を利用して、ビジャレアルの守備を動かし、相手を消耗させ、アクションが遅れた場所を攻撃するという作戦だったのかもしれませんが、選手同士の距離が広いため、パスの距離も長くなってしまいます。

パスの距離が長くなったら、パススピードが速くないと相手の守備を動かせないのですが、アスレチック・ビルバオのパススピードは遅く、ビジャレアルの守備が対応できる余裕を与えてしまいました。これではビジャレアルの守備を攻略できません。

アスレチック・ビルバオは、ビジャレアルが守っている外側からロングパスを送ってなんとかシュートチャンスを作ろうとしますが、ビジャレアルのDFがしっかり跳ね返します。アスレチック・ビルバオは多くの人数を攻撃に割いているだけでなく、ボールを奪われた後のアクションが遅いため、ビジャレアルの攻撃を受けて、自陣への撤退を余儀なくされてしまいます。

ボールは保持するけれどシュートチャンスは作れず、よりゴールに近い位置にボールを運ぼうとしたら、ビジャレアルに奪われて攻撃を受ける。これを繰り返しているうちに、ゴールを空けて守っていたゴールキーパーの頭上を超えるフォルナルスの素晴らしいミドルシュートが決まり1-0。この失点により、よりリスクをかけて攻撃を仕掛けた結果、コーナーキック、そしてカウンターから2失点しまいました。アスレチック・ビルバオは、0-1で終わるようゲームをコントロールすることもできたと思います。

戦いやすい相手に勝てただけでまだ楽観的にはなれない

ビジャレアルにとっては、アスレチック・ビルバオのようなチームが現在のチームにとっては最も対戦しやすい相手なのだと思います。

4-4-2のチームオーガニゼーションでペナルティエリアへの侵入を防ぎ、奪ったボールをFWに預け、少ない人数でシュートチャンスを作り出す。相手が疲れてきたら、エカンビ、カソルラといった、スピード&パワー、ボールを扱う技術で相手との違いを作り出して得点を奪う。この戦い方が、最も効率良く勝利できると思います。

ただ、ビジャレアルの戦い方はどのチームも理解しているので、対戦相手によっては、ビジャレアルに「ボールを保持させる」チームも現れると思います。

ビジャレアルの監督もそのことは理解していて、サイドのMFに中央でのプレーを得意とするフォルナルスやカソルラのような選手を起用し、攻撃時に中央に侵入させ、2人のFWをサイドから中央への斜め方向に動かし、相手の守備に捕まらないように侵入させる攻撃を繰り返し試しています。

ようやく監督が期待しているフォルナルスが1得点1アシスト、カソルラも1アシストと結果を残しました。ただ、まだチームとしてやりたいことが実現できて得られた勝利ではないので、手放しでは喜べない気がします。まだまだ楽観的にはなれません。

次節の試合で、問題が改善しつつあるのか分かる気がします。どんな試合になるのか楽しみです。

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西原雄一

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西原雄一

プロ・スポーツレビュアー。note「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」で #川崎フロンターレ #ビジャレアル と #Bリーグ のレビュー連載中。趣味は愉快な人同士をつなぐこと。#coffee ☕好き。

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勝ったら嬉しい、負けたら悔しい。それがスポーツの楽しみ方の原点だと思う一方で、スポーツの楽しみは勝ち負けだけじゃないはずだ。勝ち負けだけじゃない、スポーツの楽しみ方とは何か。
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