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FC今治を支える温かいサポーター

昨日は日帰りでFC今治の試合を見に行ってきました。

朝5時に家を出て、羽田空港発7時台の飛行機に乗り、松山空港からレンタカーを山道の中を走らせること1時間半。6時間ほどで今治に着くことができました。

イベントスペースに試合開始2時間前から多くの人が

FC今治のホームスタジアム「ありがとう夢スタジアム」は、イオンモール今治新都心の横にあります。

イオンモールからさらに一段上がった高台の上にあるので、坂を登るまではスタジアムを見ることができません。看板も小さかったので、当日行くまで「本当にここにあるのかな?」と思ったほどでした。

スタジアム横の駐車スペースに車を停めてスタジアムに。

入場ゲートをくぐって驚いたのは、イベントスペースの広さです。広いので飲食ブースに並んでいても、人がぶつかることがありませんし、飲食ブースの数も豊富です。「俺のフレンチ」のサンドイッチ、今治の焼き鳥、ラーメンなど、食べたいグルメはいっぱいあったのですが、全く食べれませんでした。理由はのちほど。

FC今治は吉本興業がスポンサーなので、ホームゲームでは必ずイベントが開催されます。この日は次長課長の河本さんとバンビーノがゲスト。ステージはありませんでしたが、ステージ開始時間近くになると、多くのサポーターが集まっていました。

僕は試合開始2時間前にスタジアムに着いたのですが、驚いたのは2時間前にもかかわらず、多くのサポーターが会場に駆けつけていたことです。FC今治のサポーターは試合開始ギリギリまでイベントエリアにいて、試合開始30分前になったら、一気にスタンドに移動するのだとか。

イベントスペースをスタジアム横のバックスタンド通路から見るとこんな感じです。奥が駐車スペースです。このバックスタンドにはずっと立っていられるというくらい眺めは最高です。

天気がよければ、海が見えることもあるのだとか。

スタジアムに入ると驚くのは、とにかくフィールドとの近さ。フィールドとスタンドを遮る敷居がないので、入ろうと思ったらスタジアムに入れます。そのくらい近い。選手やスタッフが何を話しているか全部聞こえます。選手がぶつかり合う音も聞こえます。これだけサポーターと選手との距離が近いと、臨場感が違います。

シートはコンクリートをかたどって作られているので、お世辞にも座り心地は良くないと思います。僕は立ち見で試合を見ていたのですが、座り心地が悪いことは分かっているので、サポーターの皆様は座布団を敷いたりして工夫していました。

アンケート集計を手伝ってわかったこと

さて、スタジアムで席を確保したので、ゆっくりとスタジアムグルメを食べながら試合開始を待つか、と思ったのですが、僕には試合前に任務があったのを思い出しました。SAPジャパンでスポーツビジネスを担当している佐宗さんから「アンケート集計手伝って」と言われたので、佐宗さんが奮闘しているアンケート集計の会場に移動。

この日は観戦者調査の対象日だったそうです。アンケートの種類は2種類あります。

1つ目は「属性調査」。サポーターには入場時に紙が渡されるので、渡された紙を、年齢と性別が書かれた箱に入れていきます。どんな性別のどんな年齢の人が実際にスタジアムに訪れているのかしるための調査です。

2つ目は「行動調査」。スタジアムを訪れた人の頻度、きっかけ、チームに期待すること、課題だとおもっていること、そして「いくらまでならチケット代を払っても良い?」といった質問がありました。

中央のボーダーのシャツを着ているのが佐宗さん。
佐宗さん見た目怖いから、アンケート回収率が下がりそうと思ったのも手伝った要因(ではありません。佐宗さんすいません)。

僕はアンケートを書いている人にバインダーを渡したり、カード集計の声掛けをしました。声掛けをしていたら、スタッフだと思われたのか、「スタジアムの場所が分かりにくいから、もっと遠くに旗を立てて欲しい」といったご意見を頂いたり、「トイレはどこにあるのか?」と聞かれて、道案内したりしました。

アンケート調査をやって気がついたことがあります。それは、「行動調査アンケートの回収率が高い」ということです。サポーターの方は、アンケートを書いてほしいと言われたら、積極的に足を止めて、アンケートに答えてくれました。FC今治のサポーターはとても協力的です。

アンケートに答えているサポーターからは「毎試合応援にきているのだけど、試合を見るのが楽しい」「楽しみが増えた」といった声を聞きました。

FC今治のサポーターは試合の勝敗より試合そのものを楽しみにしている

FC今治の企業理念は、「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する。」です。「強いチームを作る」ではありません。

だからかもしれませんが、僕が話を聞いたFC今治のサポーターで「勝ってJ3に行って欲しい」と口にしたサポーターは1人もいませんでした。昇格がかかっている試合にもかかわらず、試合の勝敗より、試合そのものを楽しみにスタジアムに訪れている人が多いのではないか。そう感じました。

最近「企業理念が大切」という言葉を目にするのですが、企業理念は定めただけではだめで、理念に基づいて実行に移さなければなりません。チームに所属する全ての人達が、試行錯誤を繰り返しながら、企業理念を行動に移していることが、サポーターの声から伝わってきました。

このサポーターの雰囲気は、川崎フロンターレのサポーターの雰囲気に通じるものがあります。温かくチームをサポートし、試合の勝敗も大切だけれど、イベントそのものを楽しむ。そんなサポーターが多かったように感じました。

僕も当日神奈川から来た観客の1人(チケットは自費です)なのですが、サポーターの声を聞いてとても嬉しい気持ちになりました。

J3には上がれませんでしたが、僕はこのサポーターがいれば、FC今治は大丈夫だと思います。苦しみも、喜びも、すべて分かち合おうとするサポーターがいれば、これから訪れる壁も乗り越えられると思います。僕は心配していません。チームを支える事業スタッフのメンバーは、素晴らしい仕事をしているなぁと感じました。

一方で、試合を見ていて、球団部門の運営には課題を感じました。それは次回以降に書きたいと思います。

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西原雄一

プロ・スポーツレビュアー。note「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」で #川崎フロンターレ #ビジャレアル と #Bリーグ のレビュー連載中。趣味は愉快な人同士をつなぐこと。#coffee ☕好き。

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