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ヨーロッパのサッカークラブがJリーグのクラブと提携する真の狙い

2018年のJリーグで、監督や選手の獲得で注目で集めているのがヴィッセル神戸です。5月に発表された、アンドレス・イニエスタの完全移籍加入は、サッカーファンを驚かせました。

さらに、10月には、マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督がリスペクトしていると言われる監督で知られるファン・マヌエル・リージョの監督就任を発表し、ヨーロッパのサッカーが好きなサッカーファンも驚かせました。

リージョ監督を支える日本人スタッフも豪華です。フィジカルコーチの咲花さんは、ドイツ代表やアメリカ代表のフィジカルコーチを務めた経験を持ち、2010年のサッカー日本代表のフィジカルコンディショニングアドバイザーも務めていました。

リージョ監督の通訳を務める在原さんは、フットサル日本代表のミゲル・ロドリゴ監督の通訳を務めた経験もあるだけでなく、フットサル女子日本代表の監督や、JFAのフットサルコーチングプログラムの講師も務めていた人物です。

僕も在原さんとは1度食事をしたことがありますが、リージョ監督の通訳としては最適な人物だと思います。在原さんでダメなら、誰がやってもダメだと思います。

ヴィッセル神戸はスポンサーの楽天がFCバルセロナをスポンサードしている関係をいかして、人材の獲得だけでなく、クラブの仕組みを整えようとしています。

ヴィッセル神戸の三木谷オーナーは、この取組を「プロジェクト」と表現しています。イニエスタも「プロジェクト」に興味を持ったのが、入団の決め手になったとインタビューでも語っています。

ヴィッセル神戸の取り組みは、過去にJリーグでも行われた単なる有名な選手や監督の獲得とは違います。これは三木谷さんやイニエスタが語っている通りチームを生まれ変わらせるための「プロジェクト」なのです。

海外クラブとの提携事例

そして、同じような取り組みを行っているのは、ヴィッセル神戸だけではありません。ヨーロッパの他のクラブもFCバルセロナのような取り組みを進めています。それには、ビジネス面ではなくクラブの強化の面でも、明確に狙いをもって行われているのです。

FCバルセロナとヴィッセル神戸のように、「親子関係」のあるクラブの代表例と挙げられるのが、「シティーフットボールグループ(CFG)」「レッドブル」です。

CFGはイングランドのマンチェスター・シティを拠点したサッカー事業のコンサルティンググループ(という言い方がよいのかはさておき)です。MLSのニューヨークシティFC、オーストラリアのメルボルン・シティ、スペインのジローナFC、横浜F・マリノスと提携しています。

レッドブルはドイツ・ブンデスリーガのRBライプツィヒを筆頭に、オーストリアのレッドブル・ザルツブルク、MLSのレッドブル・ニューヨーク、ブラジルのレッドブル・ブラジルなど、傘下のクラブを着実に増やしています。

日本でヨーロッパのクラブと提携した事例としては、アヤックスとサガン鳥栖の事例が挙げられます。

サガン鳥栖はアヤックス及びアヤックス・コーチングアカデミー(ACA)のサポートのもと育成アカデミーのシステム、指導者、選手のレベルアップを行います。本パートナーシップでは、日本にアヤックス・コーチングアカデミーのスタッフが、年間数回に渡りサガン鳥栖を実際に訪問してサポートします。

CFG、マンチェスター・シティ、レッドブル、アヤックス、そして、FCバルセロナ。それぞれに狙いがあり、ここでは詳しくは説明しません。人材の獲得、アジア市場を目論んだスポンサーシップの拡大、楽天とFCバルセロナのケースでは、FCバルセロナのブランドバリューを活用したヨーロッパ市場での認知拡大など、双方に思惑があって提携を進めています。

ただ、ヨーロッパのクラブとアメリカ、アジア、オセアニアなどのクラブの提携には、これまで語られていなかった「ある狙い」があるのではないかと僕は考えています。そして、僕が考える「ある狙い」こそ、ヨーロッパのクラブが、アジアのクラブと提携する目的だと思うのです。

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・ヨーロッパのクラブが日本のクラブと提携する「真の目的」
日本で同じようなプロジェクトを推し進める「意外な男」

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ヨーロッパのサッカークラブがJリーグのクラブと提携する真の狙い

西原雄一

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西原雄一

プロ・スポーツレビュアー。note「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」で #川崎フロンターレ #ビジャレアル と #Bリーグ のレビュー連載中。趣味は愉快な人同士をつなぐこと。#coffee ☕好き。

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勝ったら嬉しい、負けたら悔しい。それがスポーツの楽しみ方の原点だと思う一方で、スポーツの楽しみは勝ち負けだけじゃないはずだ。勝ち負けだけじゃない、スポーツの楽しみ方とは何か。
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