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今日ものんびりと過ごす。過ごしながら、中島らも『世界で一番美しい病気』を読み終える。

関西出身のせいか、わたしの周りには"中島らもを読む男子群"のような存在があった。男子、と言ってもわたしが中高生〜大学生の頃に、主に同級生〜5歳前後上の年齢だった人たちのことなので、今となっては"おじさん群"なのだけど。

そういう人たちがぽろぽろと中島らもについて語るのを聞いていた、その頃の空気感をおもい出すとなんだかひたすらなつかしい。わかぎさんを本当にただの?秘書だとしかおもっていなかったじぶんのこともまた、なつかしい。わかぎさんに限らず、ああいうチャキチャキとしたおねえさんが、おもろい(およびやばい)ことばっかりやらかすおじさんと、ただおもろいことのため"だけ"に渡り合っているような世界線が、この世の中には実はわりとあったりするのかな、などとぼんやり考えていたわたしを、今となっては抱きしめてあげたいような気さえしてしまう。

久しぶりに彼の著作を読んで、そんなノスタルジーと、なんとも言えないせつなさやきらめきを感じて、しんみりとしてしまった。beforeインターネットの頃の、とある人びとにとっての英雄とも言うべき人物。大げさな言い方かもしれないけれど。

文化、みたいなものに触れたくなったせいか、とりあえず身近にあるもので、と『POPEYE』のバックナンバーを流し読んだ。NY特集、ファッション特集、アート特集。

合間に、今年はあまり履かなさそうなビーチサンダルとメリッサの靴を洗って乾かして収納したり、ハイヒールを棄ててみたり、洗濯をしたりしてみたけれど、待っている冷蔵庫の修理業者はまだ来ない。でもまあ、いいか、という気持ち。今夜はピザでも取ってしまおうかしら。