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書く記事の「8割」は未知の情報

僕がSEOライターとして仕事を受注するとき、受注する記事の情報は、受注時点では未知であることがほとんどです。

よく「得意分野を見つけてから執筆したい」というライターがいますが、前職の経験や資格の保有者でなければ「求められているレベル」に達しないので、それを探している時点で遠回りなんですよね。

「書きやすいテーマ・分野」というのは人それぞれあると思うけれど、実際にクライアントから依頼されてくる案件をテーマ・分野ベースで選定していると、あったはずのチャンスも逃してしまいます。

もしかしたら自分は仮想通貨分野に向いているかもしれないし、不動産DX(不動産テック)のライティングに向いているかもしれない。

そういった「気づき」さえも得られなくなります。

だから、数打ちゃ当たる、じゃないけれど、得意分野があっても無くても、「多くの案件に触れる環境をいかに構築できるか」も、SEOライターとして生き残る1つのKEYなのかな?と思ったりします。

自己欲求を満たすなら、別でやった方がいい

とりわけSEOライティングの分野では、膨大な案件数に対して「良質な記事を納品するライターが全く足りていない」と言われますし、受注先の編集長さんからも同じことをお聞きします。

こうした事態を鑑みて、中の人が外部に出て、プライベートにライティング講座の講師をしている人もいるくらいです。それくらい、SEOライティングにおける、ライターが納品する記事のレベルが低い。

「自分の書きたいことを書く」のであれば問題ないし、自分の書きたいことの延長線上にwebライターを見据えている、のであれば無視してくれて結構です。

でも、webライターとして継続的に仕事を獲得していきたいのであれば、未知情報だったとしても、リサーチ力を味方に付けて、クライアントの要望を満たす必要がある。

それが個人メディアだろうが、大企業のメディアだろうが、読み物重視だろうが、CV重視だろうが、(プロの)ライターとして書かなければならない。

SEOの特異性

この記事を読む人の中には、SEOを「Webライターとして仕事を獲得していくために必ず通る必要があるもの」と認識している人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。

僕はクラウドソーシングからスタートして、SEOを主目的とした記事作成をずっとやってきましたが、クラウドソーシング上にはシナリオライティングや、インタビュー記事の作成など、様々な案件があります。

そして、それぞれの分野でプロがいます。

プロとよばれる人たちは、SEOとは関係のないところで、ライティングでしっかり稼いでいます。最近お会いしたライターさんはインタビュー記事・取材記事を書く方だったのですが、文字単価に換算すると10~20円程度でした。

それもライターを初めて2年目と聞くから驚き。SEOの文字単価の相場は5円~なので、1本あたりの報酬は明らかに取材記事の方が高い。プロはどんな分野でも稼いでいるんだな、と感じました。

話を戻すと、、

SEOはWebライティングにおいて必須ではありません。SEO記事が書けなければ他のライティングもできます。そして、各分野におけるクライアントのニーズに応えられるよう努力すれば、いつか報酬も上がるはずです。

もしそれでもSEOで仕事を獲得していきたい、と思う方は「未知情報でもリサーチして書く力」を身に付けましょう。

以下の記事で「未知情報をリサーチして書く力」について言及しているので、SEOで成果が出ないライターさんは参考にしてみてください。

僕もSEOは特異なものなんだろうな、と感じています。その特異性の中には、他のライティングにはあまり見られない「マーケティングプロセスの理解」があるのですが、その話題についてはまたいつか書きます。

今後もwebライター/発注者としてのリアルを綴った話題、未来予測を投稿していきます。応援よろしくお願いします。