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サメ死体拾い

島で暮らしていると、サメ獲れてますといううわさを聞いたり、
本とかネットでよく獲れてはいると情報は見ていて

あーどっかで久々サメ見ないとなー、うふふふ、と思っていたところ、


いたわ

とりあえずいました。

まぁ生きてるのではないですが。死体です。
念ずればなんとやらですな。
漁師さんがとった後、漁港に捨てたのでしょう。
死んだ状態で海底に沈んでいたのを引き上げました。

無事回収したので、観察


ちなみにこっからは人によってはグロく見えるものもあると思いますので、ご注意ください。

そもそもでいうと、ひろったサメはドチザメという種でしょうな。

この隠岐の近海でいうと、想像ですがぱっと見で似たやつでトラザメとかそんなんがいそうですが、この控え目な黒点模様と縞模様、そしてこのトラにはない大きさ。恐らくドチでしょうな、とあたりをつけながら観察開始。

これ観察してる最中に調べていて知ったんですが、サメには

唇褶(しんしゅう) labial fold
 ある種のサメ類にある口角部の皮膚のしわをいう。

という部位があるそうです。写真をみているとなんか左右に唇っぽいものがありますよね?実際は唇とは違うのでしょうがここも種を判別する際の形質になるようです。ちなみにこのドチザメは唇褶(しんしゅう) が大きいほうのサメみたいです。

あと、小さな黒点ていどのものがブツブツあるのがみれますが、これはおそらく各サメ本で100万回はこすられているであろうロレンチ二瓶ですな。
さすがに100万回はこすられてないかもしれませんが、わたくしが言わなくてもサメに興味があればどこかで絶対目にするとおもうので割愛します。

つぎ、とりあえず胃袋を開けました。

思いっきり立派なタコが出てきました。
あとは種不明の魚類もいました。
まぁ、そんなん食ってるんでしょうなぁ。ふむふむ。

次、他いろいろ(おちんちんやら精巣と思われるものの位置やら)を確認して淡々と、ふむふむ~とみていたんですが多分かなりグロいと感じられるので割愛します。

最後に顎標本作り

サメの世界に興味を持つ人も多いかと思いますが、その一方でサメ歯標本を集める趣味を持つ人もいます。今回はその中でも、サメ顎の標本をつくってみることに。

サメについての研究をしている人ならば、「サメの顎標本」は目にする機会が多いカテゴリーです。しかし、実際に自分で作るとなると、根気がいる作業です。これが久しぶり(10年ぶりくらい)にやったら、無駄に集中してしまいました。

右側が、顎。拾った2個体の内、
一個体(左側)は生物分解でどうなるのか見てみようかなと。
歯が見えていますな。

これだけでもそれっぽいですが、まだ肉はビッチりついています。

少しずつはがします。

こういう細かい作業系(とくに骨格標本とか)、わたくしすべて逃避してきたのですが、意外とやってみると集中してはまります。ちょいいい感じでツルンと肉がとれていくとちょっと快感なんですよ。
完成させるのが楽しみです。






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