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18日目 福岡の曇り空のもと

2019/7/18 オスロ、ヘルシンキ、福岡

今日は日本へ帰る日だ。オスロ空港から8時50分出発のヘルシンキ行きに乗り、ヘルシンキで福岡行きに乗り換える。さらに福岡から小松空港行きに搭乗し、金沢へ帰る長旅だ。

オスロ発の飛行機に間に合うよう、早朝6時のアラームで目を覚ました。身支度を整え、荷物をパッキングする。お世話になった部屋を元通りにして、6時半ごろに宿を出た。いくつかある他の部屋からは物音ひとつ聞こえない。みんな熟睡しているようだ。

歩いて5分ほどの駅から、まずはトラムに乗る。オスロ中央駅で降りるつもりが、なぜかひと駅オーバーしてしまった。グーグルマップを見ていたのになぜだろう。ともかくひと駅分を徒歩で逆戻りした。

自動券売機でオスロ空港までのチケットを購入。空港までは特急電車と普通の2つがある。料金が倍ほど違うため、乗り間違えないようにしないと。ちなみにチケットを買い間違えた場合は、罰金で約10万円も取られるはめになる。

そうやって気をつけていたにも関わらず、特急列車の乗り場へ行ってしまった。慌てて普通列車のプラットフォームへ戻ると、間抜けなことに今度は空港とは逆方向の電車に乗る始末。

2駅電車に揺られてから間違いに気づき、逆戻りすることになった。早めに宿を出たはずが、空港への到着がもはやギリギリである。なぜだ。一体、なぜこんなに間違えるのだ。

自分でも理由がよくわからないまま、電車の中でグーグルマップをながめた。何度、確認しても、空港への到着は離陸の30分前。まあ30分あれば大丈夫か。やきもきしてもしょうがない。考えるのをやめた。

空港に着いて、まっすぐ手荷物検査へ向かった。あらかじめアプリでチェックインしておいたので、バーコードをかざすだけでゲートは潜れた。

荷物検査を問題なく抜け、搭乗口へ急ぎ足で行く。免税店やフードコーナーを通り過ぎ指定されたゲートに到着すると、ちょうど手続きがスタートしたところだった。危ないところだ。あと10分遅れたら間に合わなかった。

オスロからヘルシンキへは定刻通りに到着し、そこで約5時間のトランジットがあった。乗り換えのため、窓口で審査を受けた。ぼくが並んだ窓口には、若くて体格のいい男性の審査員がいた。ぼくの前にいたひとはずいぶん時間が掛かっている。

「失敗した。厳しい人のところに順番をついてしまった」と思いながら、自分の番が来た。パスポートとスマホの画面のチケットを見せて、反応をみる。

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