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31. 海外に来ているのだから、思い通りにいかなくて当たり前

2018/12/29 Lisbon

リスボンの2日目。ポルトと同じように、朝からハッセルブラッドを持って街なかへ出かけた。

リスボンも近くに海のある港町だ。街は坂道ばかりで、海に近づくに連れ路面電車のトラムの走る姿が見えてくる。

最初から観光地めぐりをするつもりはなかった。海へ向かって適当に歩くことにした。海の近くの街には細い路地が何本も走っている。一見するとポルトと街の造りが似ているのだけど、明らかにリスボンのほうが垢抜けている。ひとの数も多い。

春みたいな気候で歩いていて気持ちが良い。途中でのどが渇いてオープンテラスのカフェで一休みしたが、照りつける太陽が暑くて汗が出てきてしまった。なんという恵まれた気候なのだろう。

アルファマ地区に入ると、火曜と土曜だけ開催されるという泥棒市が行なわれていた。これはいわゆる蚤の市のこと。高そうなアンティークから、どうみてもガラクタにしか見えない商品まであらゆるものが売っている。売る人と買う人、冷やかす人でごった返している。

写真を撮りながら十分に歩き回ると、時刻は2時ごろになっていた。海沿いからぐるっと回って中心部へと戻りつつ、どこか食べられるところを探すことにした。

小さな飲食店はたくさんあるけど、なかなか入りたいと思うお店が見つからない。その理由は単純で、表に出ているメニューがすべてポルトガル語のため料理のイメージができないのだ。

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