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第54話あとがき ゴッドファーザーと夜のドライブ

先日「ゴッドファーザー」を見直しました。
みたことありますか?有名すぎる作品なので私がどうこういう必要ないんですけど、どのシーンもギュッと美しくて好きな映画です。ただ、一本3時間くらいあるのが3作あるので、好きな時に何回も見直せる訳ではないです。我が家は、F1とNBAを追いかけているので、それらがオフシーズンになり、
「じゃあ夜も少し仕事しよっかなー」
とかほざいてみて
「でもBGMなんかほしいなー」
と言ってみたら、にっしーが
「ゴッドファーザーでも流しとく?」
と言うので、あ、いいねそれ、と流し始めてしまったら、まんまと始めから終わりまでしっかり観てしまいました。
一週間くらいかけてみたんですけど、毎日がゴッドファーザーでした。とても良かった。
特に好きなのは、あのイタリアの、テーブルを囲んで、料理も人もぎゅうぎゅうに固まってガチャガチャと食事をとるシーンです。麦茶のように赤ワインを飲んで、大変なことを相談しながら食べているのに、なぜか楽しそうで懐かしいような。あのトマトベースっぽい何かと、とても硬そうなパン、食べたい。赤ワインで流し込みたい。平べったいお皿にナイフとフォークをカチャカチャさせて悪事の相談とかしたい。

昔、どなたが言ってたんでしたっけ?
絵が描けるなら漫画で、描けないなら映画監督、みたいなことを聞いたことがあるんですが、映画の「間」ってリアルな時間の「間」だから、もし今の時代にゴッドファーザーみたいに豊かに「間」を作って表現しようとするのは勇気いるだろうなーとか考えたんですが、どうなんでしょうね。一本3時間3本立ての映画って、撮れる監督限られそうですよね?そうでもないのかな?
漫画は、特に私のようなページ数の決まっていない漫画家の漫画は、いくらでもコマを割いて間を作っていいはずなのに、一コマにセリフを詰め込んでしまうのは何故なんでしょう?
「間」に自信なし!なのかな。
作業スピードに自信なし!なのかもしれない。
ネームが二桁枚数に行ってしまうとちょっとビビって削ってしまいます。終わらなかったらどうしよう?と思って。でもそれもやりようだと思うので、やはり「間」に自信なしなのかも。そういえば、必要なコマを必要な分だけ費やせているのか、これが正しいコマ割りだったのか、毎回完成した原稿を見ながら首を傾げているのだった。

さて、あとがきへレッツゴー!

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