第85話あとがき 人生最後のロングヘア
あらゆるイベントごとをうっかり忘れがちなくらい重要視しない私ですが、一年で一番好きな時期がやってまいりました。年末年始。果たして年末年始がイベントとしてカウントされているのかどうかはさて置いておいて、年末年始です。
私は30日まで書店の仕事が入っており、年明けは2日からシフトが入っています。だからじっくり味わえるのは何となく、大晦日と元旦の二日間かな、と思いますが、今から楽しみにしています。おせちは作らないけど、年越しそばは食べるよ。その二日間のスーパーの雰囲気もいいよね。みんな来年に行こうと色々準備していて、年が明けると新しい一年を清々しく迎えていて、どこか非日常的だけど、牧歌的でもあり、誰もが映画の一部になっているような。楽しい。
本当は31日、お客さんを迎える側にもなってみたかった。私の働いている書店では、31日まで営業していて、何ならその日にシフトを合わせたかったくらいです。年末の様子を店員側から味わうのもまた一興かと思われました。
「うわー俺31日までシフト入ってるわ〜」
とシフト表を見ながら同僚の大学生がぼやいていたので、すかさず
「変わりましょうか？」
と聞いてみましたが
「いやいや、いいですよ」
と拒否られてしまいました。多分あの子も実は31日入りたかったんじゃないかと思います。31日に入って2024年に向かうお客さんたちを見届けたいと思っているんじゃないかな。楽しいもんね。
さて、本日はサクッとあとがきに入りましょう。
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