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書き納め-今年の振り返り

約1年前のことを思い出すと、かなり昔のことのように思える。確か去年は田舎暮らし真っ最中で、とにかくお風呂場が寒くて、野菜のお料理やハーブ料理にも目覚め始めた頃だった。

2022年前半はとにかくSICFに出たこと。今まで「アート」の舞台で公募展に参加したこともなかったからこそ、良くも悪くも良い経験が出来たと思う。どうやったら評価されるのか?どこで評価されるのか?そんなことをグルグル考えたけど、ふと大学院の口頭試問で言われたことを思い出して、過度に焦ってしまう事は禁物だなぁと感じる。
その後はちょっとボーっとする時間が流れていたが、やっぱりもう少し自分の目標や生き方に素直になることを意識したいと思う。

後半は仕事のスタイルがハーブ園からリモートワークに大きく変化したことが大きい。体験のない情報だけが積もっていく様に、勝手にヤキモキする自分がいたし、そんな自分を止められないでアイスばっかり食べていた。
真面目に向き合うのが嫌になる日々が多かったけど、改めて向き合い直すと、意外とやってきたことは無駄じゃなかったなぁ…と思えたり。でも、まだまだ半端もんには変わりないので、日本にいるまでの時間を有効に使いたい。
10月から11月にかけてはいくつかの場所を旅した。自分でもビックリするほど面白い事件を起こしたり、ちょっと自分の成長を感じたりと、疲れるけど、やはり旅は面白い。

旅の最中に受け取ったスリランカ行きの一報。結局、実感がわきだしたのは11月以降だったが、それ以降まだ見ぬスリランカに思いを馳せる日々が続いている。特にシンハラ語学習を通じて、少しだけ考え方がシフトしたようにも思えた。
昔、読んだジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』では「日本という国が抱える複雑な問題は、事象が違えど、他の国でも同様に抱えていることだ(意訳)」と冒頭に書いてあったことを思い出す。大学院の教授には、卒業式の時からずっと「日本でも他の国でも、だいたい同じもんや」としきりに言われていた。確かに、他民族国家からなる問題と単一の民族から構成される国家では、全く生まれてくる問題は異なるのだが、どこにおいても地中に張り巡らされたミントの根のようなグチャグチャな問題を抱えている。
正直、私はまだ机上の空論でしか、このことについて考えられていないのだが、来年は実際に動いて経験できる機会が出来たのだから、存分に味わっていきたいと思う。

今年は生活拠点が古民家からマンション暮らしに移ったこともあり、なかなか今までのようにハーブを気軽に育てたり、使える機会が減った。しかし、冬場になれば浸出油を仕込み、バームを作ったり、胃腸の調子を整えるようなハーブティーを飲んだりするようになったことを考えると、私の中にも確実にハーブエッセンスが入っているのだろう。嬉しいことにスリランカはハーブやスパイスでも有名なので、また異なる場所でどんなハーブやスパイスの楽しみ方を覚えるのか?今から楽しみである。

最後に、ウパ太郎の話。
2020年の秋ごろから、私と一緒に生活している彼。毎年住む環境が変わったりと色々振り回してしまっている。特に今年の10月頃からは、私が毎週のように出掛けていたこともあり、お世話がかなり疎かになっていた。その結果、ウパ太郎はしっぽが溶ける尾ぐされ病になる。
以前の私なら、心配で心配で堪らなくなることだが、自分自身の疲れもあり、かなり放置気味だった。しばらくして、今までのようにこまめな水換えを行うと、ウパの状態もすっかり良くなり、溶けた尻尾もほぼ復活、エラもフサフサになってきた。
立派な大人になった(体は子どものままだけど)彼は、時より勇ましく感じる風貌を見せる。特に、餌を食べた直後の行動は大きなオオサンショウウオそのものだ。(メキシコオオサンショウウオなので、当たり前なのかもしれないが)

ウパ太郎はウパ太郎であり、私は私であるとしても、やはり飼育者である私の影響を大きく受けることを考えると、私たちは同じ世界に生きているモノ達なのかもしれない。

来年は今年以上に色んな経験が出来そうな年に、ワクワク半分ドキドキ半分だ。今まで以上にこれから感の強い年明けになりそうだが、まずはお正月を存分に楽しみたい。

以上、今年も大変お世話になりました!来年もどうぞよろしくお願いいたします。


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