15年後には「30%が空き家」減りゆく人口に、増える新規住宅。

(結論は下の段落の方にまとめて書いています。)


人口減少、少子化、高齢化など。人口減少は理論的には日本の労働力低下につながります。人口はいわば馬力みたいなものです。人間でいうと筋肉。戦い方を知らなくても、筋肉ムキムキのやつは喧嘩強いですからね。テクニックで太刀打ち出来ない次元があるわけです。例えば、インドの馬力は半端ないですし、減りゆく人口構造の日本の馬力は少なくなる一方です。実際にメディアで頻繁に、国際的競争力低下が話題になっていますね。いまはまだ日本はアメリカと中国に続く経済大国です。しかしながらこのまま時間だけが過ぎれば、アジアやアフリカの新興国とGDPは同じくらいかそれ以下になることが大いにありえます。


インド、インドネシア、ケニア、タイ、ベトナムなど。成長力ポテンシャルが日本とは桁違いです。2016年の経済成長率ランキングをみますと、日本は154位 (約1.03%)です。インドは10位 (約7.11%)、中国は17位 (約6.7%)、 (ちなみに私が働いていた)カンボジアは11位 (約7.0%) 。これらの国の経済は7倍で成長してるわけで、日本すごい!みたいな時代は終焉している事実を受け止めることが大切なのです。ですが今のメディアと教育では厳しいようです。


人口の話に戻します。労働力と経済成長の関係を、人口減少という一元的情報で捉えることは出来ない点は重要なポイントです。テクノロジーを有効活用することで無駄のない経済循環を創り出していくことが大切な解決策となります。経済の新陳代謝と血液の流れが非常にわるいのが今の経済状況です。適切な処方をすることにより、血管につまっているものを取り除いていくんです。その処方がテクノロジーですが、ひとって副作用を怖がり、現状維持が心地よく感じる生き物です。AIに仕事を奪われる論は副作用を異常に怖がる典型的な例ですが、治療しないとやばいです。沈む船に乗り続けたり、手術しないまま衰退していく状況に適切なメスを入れていく必要があります。それがいま。


少子化と高齢化は世界的に見ても日本はかなり深刻な状況です。人口減少していくだけではなく、人口バランスが崩れていくことがポイントです。何十年前のシステムがベースで政治・経済が動いている今は特に無駄が多い。バランスが取れていない典型例の年金問題などは特に深刻ですし、保育士さんの労働問題、都心で保育園・幼稚園に入れない子供がいる反面、田舎地域ではどんどん小学校が潰れていく。少子化と高齢化に伴う問題は芋づる式に無限に出てきます。複雑で難しい問題を紐解き、多元的なアプローチで国家レベルでアタックいなければいけません。歴史的にみても若者が少ない国は衰退していきます。



しかし楽観的に考えると、多くの高齢者を少ない若者が支えていかなければいけない構図ですが、テクノロジーで何とか出来る要素も大きいです。わたしも早速、落合陽一氏著の日本再興戦略を読みましたが、少ない若者に多くの教育資金を流し、高齢者にはテクノロジー、高齢化先進国としてソルーションを世界に示していくと未来は明るく見えます。悲観的あるいは現状維持を考える傾向がありますが、夢物語でない希望を語れるひとは多くない。ここに落合陽一氏の凄さがあります。



それにしても日本再興戦略やお金2.0の爆発的な売れ方には驚きます。もちろん幻冬舎の箕輪編集者を中心として新しい出版方法とマーケティングが主な要因であることは間違いありません。このネット時代に本が売れる仕組みを見抜き、圧倒的なスピードでアプローチしながら、NewsPicksとコラボしている。出版イノベーションが起きています。インターネット普及に伴うネット本VS紙本の二元的な観点から出版業界を捉えるひとが大半でした。そこに「インターネット紙」で新たな価値創造をしていくことは本当にすごいことです。他の業界でもそのようなアプローチが必要だと思います。もちろん住宅関係も。そして爆発的な売れ方の裏にはやはり日本経済への不安、見えない暗そうな将来に光を照らしてくれるテクノロジー論、本格的なテクノロジー時代への恐怖心と期待などがあります。個人レベルでも国家レベルでもまだ見えないものへの不安があるから、お金2.0のような本を買うわけです。つまり深層でテクノロジーへの期待感みたいな心理もあるわけで、正しい知識とテクノロジーで世の中の複雑な問題解決をしていく勇気が日本人には必要です。さて高齢化問題を解決するテクノロジーは最近注目されています。遠隔で操作できる車椅子など。




様々な問題で溢れている中、最も早急にメスを入れる必要がある業界が住宅・不動産・建築業界ではないでしょうか。あまり注目されていませんが、深刻な状況でありながら、泳ぎ続けないと死んでしまうため、資本主義の中で抜本的な変化出来ずにいます。してはいけない業界なんです。つまりどうゆうことか。人口が少なくなれば住宅必要数は当然減ります。「老いる家、崩れる街」野澤千絵著 (2016)によりますと、日本の世帯数は約5245万世帯に対し、国内ですでに建っている住宅は約6063万戸(2013年調べ)だそうです。簡潔化すると100世帯ある町で116個の住宅がある計算になります


(空き家データ①) 空き家率と空き家の増加が顕著に示されています。


これが現実ですが、ハウスメーカーが積極的にCMを流し、住宅を作り続けているのです。生き続ける方法が作り続けるしか無いから。住宅業界は泳ぎ続けないと死んでしまう魚なのです。もともと住宅ローンという国家戦略の上で泳ぎ続けていたわけですが。人口が減少する日本に新しい住宅は悪なわけです。いらないものを建てているわけですから、衰退&肥満体にも関わらずポテトチップスをむしゃむしゃ食べているのと同じです。日本の新規住宅着工頭数はイギリスの3倍だそうで、同じ先進国でもやっていることは違うんです。本当は食事制限・筋トレ・薬をしっかりすることなので。 (ちなみに某ハウスメーカーのグループ会社に内定を頂いてる私は) こんなことを言っては行けないかもしれませんが。過剰供給とマスメディアにより創り上げられた (必要のない) 需要のバランスでは、経済的なバランスが悪すぎます。


立派な住宅を建てることは成功者の証である、住宅を建てて一人前のような考え方が一般的であるままとどまってはいけないと思います。特に20代の若いひとはその認識は重要だと思います。建てたいひとは建てれば良いですが、テクノロジーによる流動性が高まっているので、住宅が移動の妨げになることすらあります。自由と幸福は表裏一体と考えると、移動の自由をもつ選択は時代にあっています。そして立派な住宅と成功を重ね合わせることはメディアの影響下であったり、高度経済成長期を引きずっていると認識すべきです。多様な幸福なかたちがある中、国家戦略として住宅着工について心理的コントロールされてきたわけですから。

ところで。悪があるところに善があるのが世の中の常とするならば、リノベーションや空き家の有効活用は正義ですかね。では実際に空き家は全国にどれだけあるのでしょうか。また近い将来はどれだけ空き屋が増えるのでしょうか。


野村総研の予想ですと、2033年の総住宅数は約7,100万戸へと増加し、空き家数は約2,150万戸、空き家率は30.4%に上昇すると予想されています。(空き家データ② ) この数字を異常だと思わないならそれは異常です。 (←言い過ぎ?) 


30%が空き家になると予想があるのにテレビで新規住宅購買を促すCMを悠悠と流れている日本は異常なわけです。新規住宅着工は抑制されるべき。本当は空き家問題の解決、リノベーション、中古住宅のCMが流れなければいけないと思います。成功者は一戸建てを買うことが時代の正義であってはいけないんです。日本人はその感覚がなさすぎですし、そこにお金を使っている余裕は無いはずなのです。


本当は空き家を有効活用したり中古住宅流通に強化すべきであって。誰にも管理・維持されない空き家は腐るなど多くの問題を抱えます。手入れされない家はどんどん廃れていきます。空き家が放火のもとなるなど、個人や家族レベルの問題ではなく地域社会レベルでの外部不経済が深刻です。また相続税・土地などの行政問題があります。今の法律であるともし土地を持っているひとがなくなっても新しく登記をするかは”任意”なのです。そのおかげで、誰の土地かわからない土地が溢れています。実際に田舎地域では明治時代に作られた地図を使っているほど進展がない分野です。行政は税をしっかり取れないことが非常に深刻な問題でもありますし、その調査には莫大な時間・手間・費用がかかるわけです。それを例えばブロックチェーン技術を活用するなどテクノロジー時代にあったアプローチをすべきなのです。つまり抜本的改革で無駄をなくすようなテクノロジーに資金を回すべき。土地・相続に関する調査協力者にはその地域トークンを発行していけば、インセンティブのある問題解決方アプローチになりますし。



空き家の手帖

(尊敬する寺川先生が関わるの本)





要は、戦後のグランドデザインを抜け出す必要がありますし、複雑を分野横断的に紐解いていかなければならない時代なのです。住宅・不動産・建築業界もそのひとつ。まとまりないnoteのノートになっていますので、はい、強制的に締めます。超長文を読んで頂きありがとうございます。



ちなみに。。。

〈空き家率の高い都道府県ランキング〉

(空き家データ③ http://socius101.com/post-32117/ )

ちなみに山梨県は1位だそうです。ありゃ。

テクノロジー時代を想定したプロダクト「NEO(ネオ)工芸」を広めたい!!

ただいまCOCOLONOグループでクラウドファンディングに挑戦中です。人口バランス、少子化、高齢化、テクノロジー、空き家の問題など様々な問題があります。上記で乱雑に紹介しました。このプロジェクトでは、行き場の失った空き家の建材を新しいかたちにリ・デザインして新しい命を吹き込んでいます。多様な問題に対するアプローチのひとつとして必要であり、空き家に対するイメージを変えていくことが重要だと思います。もしよければご覧ください。また関連プロジェクトのKURA COCOLONOは山梨県田舎にある空き家をTAKEHANAKE BRANDのギャラリーにしています。




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いつも読んで頂きありがとうございます!!

Thank you!!
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コメント2件

良いNOTE! しかし、ハウスメーカー悪玉論は感心しないです。新築着工数の減少に敏感なのも彼らですから、ちゃんと手を打ち始めています。むしろ、HM以外の鈍感な人達のほうが性質(たち)が悪いです。
この記事を書いてから2ヶ月経ちまして、久しぶりに私も読みました。個人的主観にもとづいて、正義と悪の対比で考えてしまっておりました。ただ建築のストックをどうするのかを考えることは普遍的なテーマでありそうですね。コメント頂きありがとうございます:)
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