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人事の仕事【キャリコンサロン編集部】

週一のnote投稿活動。
今週のお題は、「人事」という仕事についてです。
これは書けますよ! なにせ十数年やってましたのでね。

私がいた企業は大きくはなかったので、わずか数名で人事・総務のあらゆる仕事をやっていました。

人事という分野についても、採用、研修、人事制度、労務管理、その他諸々、およそ人事という範疇のあらゆる仕事を経験して来ました。
この経験は今でも私の大きな財産であり、その経験、知識が今の仕事にとても役立っていることは言うまでもありません。

キャリアコンサルタントは、その性質上現役で人事の仕事をしている人や、私のように以前人事の仕事をしていた人が多いのですが、これをやったことがある人は少ないだろうと思える仕事があります。

それは、労基署への対応です。

もちろん、就業規則の改定や労災の手続きなど、必ず労基署に行かなくてはいけないケースはあるので、労基署に行ったことがない人事はいないと思うのですが、私の場合は、本来であればやらなくても良い仕事の経験をしたのです。

お恥ずかしいことですがそれは、是正勧告への対応です。

具体的に書くのは避けますが、会社が法的にまずいことをやっていたので、それを修正するということです。

労基署から是正勧告が来ると、指定された期日までに是正案を作って提出しなければいけません。

そのためにはまず、社内の調整、具体的には改定案を作ったら、それを実行した際のコストのシミュレーションなどもつけて経営陣に説明し、納得してもらわなくてはいけません。

是正には、当然のことながら人件費の増加が伴います。
経営陣としては、当然できればやりたくないわけで、その被害ができるだけ少ないような是正案にしろということも出てくるわけです。

そうすると次は、労基署との折衝です。
つまり、この仕事は、労基署と会社の経営陣との間に入って、双方に対して神経のすり減る嫌な仕事でした。

最初からきちんと法律に沿ったことをやっていれば、やらなくて良かった余計な仕事です。

でも今思うと、この経験も私には貴重な財産となりました。

世の中にはびこるグレー企業、ブラック企業。

法律を守らずいい加減なことをやっている企業に対しては、それらは決して許してはいけないという正義感を感じるです。

それはあの頃苦労して自分はきちんとやってきたという自負があるから。

法的に正しいことをやるのは、企業にとって決して容易いことではないこともわかっているからこそ、でもそれをやってきたからこそです。

私に相談に来る転職を考えている社会人や就活中の学生さん。

そうした人たちに対して、毅然とダメな企業の判断基準などをアドバイスすることができるのは、現役時代のそうした経験があるからこそと感じているのです。

労基署との戦歴があるキャリアコンサルタント。

これ、意外といないので、私の売りの一つと思っているのです。


今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

私が参加させていただいているキャリコンサロンはこちらです。

https://career-salon.jp/


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