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ゲームとことば#35「天空の花嫁」

ドラゴンクエスト5のサブタイトル。
私がシリーズで一番好きなサブタイトルだ。

どこが好きか?
まず字面がカッコいい。
そして口に出して読んでみてもカッコいい。
「天空」はまだわかる。DQ4~6のテーマだし、なんかゲームっぽいワードだし。
そのあとに「花嫁」と続くのが粋じゃないか。
シンプルだが字面も音も意味も完璧。美しさとカッコよさと潔さが同居した最高の組み合わせだと思っている。

これが例えば「天空の勇者」とかだとあまりにも凡庸だ。ゲームの目的としては勇者を探すの旅なのだけれども。
それにDQ5はストーリーが重厚長大で、サブタイトルを決めるにしても言いたいことは山ほどあるはずだ。
ファンに長年愛されている本作は思い出深いイベントが多く、サブタイトルになるような「ことば」はそこかしこに存在する。
でもいっぺんに説明しようとすると大変だろう。
「ターバン男の珍道中~母を訪ねて三世代~」とかだったらくそダサいにもほどがある。

四の五の言わず「天空の花嫁」に落ち着かせたこのセンス。
見習いたいものである。

ちなみに今回DQ5を取り上げるにあたり、久しぶりにDS版を起動してみたら花嫁がフローラになっていた。
いつプレイしたデータだったのだろうか。
正気の沙汰とは思えない。

お気になさるな、ビアンカ派の戯言である。

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