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ゲームとことば#76「パラゴンレベル」

ひたすらにダンジョン攻略とアイテム回収を繰り返す、ハック&スラッシュの名作『ディアブロ3』。
キャラクターレベルを上限の70まで上げたなら、そこがスタートだ。
あとは果てしない数値の積み重ねをニヤニヤ楽しむ「パラゴンレベル」の世界が待っている。
上限とは?

かく言う私はたかだかパラゴンレベル数十までしかプレイしなかったが、どうやら800まであるようだ。
必要経験値は天文学的数値となり、数百レベルまで育てるとするとかなりの時間を要するだろう。
ただ、延々と数値をあげていく楽しみもよくわかる。
この時間を勉強に充てていたら、バイトのひとつでも増やしていたら、と考えるとキリがないが、どうせやらないのだからパラゴンレベルをあげたらいいのである。
パラゴンはプレイ時間に比例して伸びていく。パラゴンはとどまることを知らない。

ところでパラゴンってどういう意味だ?

paragon
模範、手本、かがみ◆可算
・He's a paragon of virtue. : 彼は美徳のかがみだ。
・He's a paragon of fidelity. : 彼は忠誠のかがみだ。

英辞郎 on the WEB

模範とか鑑(かがみ)ということらしい。
何百時間もぐるぐる回転して敵を蹂躙するバーバリアンは、タービンの鑑かなにかだろうか。
正直言葉の意味はよく分からなかったが、パラゴンレベルが何十何百となったときのプレイ内容は、どう控えめに表現してみても「作業」という言葉がちらつく。
前回の記事で、たとえ小さな戦闘だろうが経験値は得られるのだという話をしたが、ディアブロの敵は量&量。明らかに趣が違う。
だけど、ときには頭を空っぽにして没頭したくなる。
修羅道に落とされた罪人のように、ゲームの中で終わらない戦いを繰り返すのもまたデトックスだと思う。

≪前回の記事≫


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