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リハビリ兼近況報告

自粛ムードがだんだん冷めてきたが、まん延防止や緊急事態宣言が出たことでまた街が静かになった気がする。飲食店が早めに閉まり酒の提供も出来ないとなればこうなるのは当然かもしれない。

周りにGWの予定を聞いたときも「友達と約束はしてるけど何するか決まってない」みたいな答えばかり返ってくる。遊びたくても外に娯楽がないからどうにもならない。変な意味で思い出に残るGWになるだろうな。ワクチンが広まり「去年のGWは何もできなかったよねw」なんて笑い話になることを願う。

前置きはこれくらいにして、近況報告に入る。ずっと長い文章が書けなかったので、この近況報告はリハビリも兼ねている。

※ありがたいことにTwitterでご心配のお声をいただいているのですが、どうしても一人一人に詳しく説明するのは難しいのでこのような形を取らせていただきます。

Twitterでは何度も伝えてきたが、僕は光を浴びると目が痛くて開けられなくなるという症状?障害?がある。目と脳を繋ぐ神経のどこかに異常が起きているらしく、治療法も何もわからないので対処のしようもない。とりあえず光を浴びたり目を凝らしたりすると痛くなることだけはハッキリしているので、遮光カーテンでほぼ真っ暗にした部屋で過ごす以外にどうしようもない状況だ。

ご存知ない方も多いと思うが、僕はマンガ家をやっていた。上京しマンガ家の夢を叶え単行本を出し、新作の準備を進めているうちに重度のうつ病になり自死を図り閉鎖病棟に入院した。その後回復するうちにTwitterを中心にうつ病の発信を始め、出版社からお声がかかりマンガ家に復帰。マンガと文章を描き単行本を出しライブ配信もし、近いうちに新作マンガを発表し大手でメルマガを発行していくことも決まっていた正に「これから!」というタイミングで目の問題が起きてしまった。

言うまでもないが、さすがに精神的に全くダメージがなかったわけではない。

明らかな努力不足などの、自分が原因で起きた問題ならまだ仕方ないと思えたかもしれない。けど原因不明の障害ではさすがに諦めがつかないし、過去にうつ病で数年何もできなかった身としては「またかよ」という嘆きもあった。

とはいえいつ治るかの目処もつかないままズルズル過ごしてもしょうがないので、この目でも何とか出来そうな仕事を探した。

コロナ禍でどこも人員削減をしている状況で19歳から32歳までフリーランスで生きてきた、つまり圧倒的不利な履歴書しかない僕でも、60社ほど面接を受けてやっと1箇所だけ受かり仕事を始めた。

その仕事は人間関係もよく仕事も楽しかった。仕事が苦痛じゃない上に仕事以外の時間で好きなことも充分楽しめたので、正直そのまましばらく続けたかった。

ただ夏に近づくにつれ陽射しが強くなり、職場であるデパートに通う間に目が痛くなるようになった。少しでもマシになるように勤務時間を夕方にズラしたりもしたが、それでも日に日に痛くなり、デパートの照明で勤務中にほとんど目が開けられない事態になった。

だんだんデパートの仕事が無理になっていくのは明らかだったし、「いっそ夜の世界にいこう」とバーの仕事を探した。

何とかバーに受かりバーで働き始めた。まん延防止や緊急事態宣言でなかなか仕事に入れないし、全然仕事ができなくて苦戦しているが何とかやっている。やるしかない。自分の店を持ちたいという思いもあるので続けていこうと思う。

先日お客様から「マンガ家に戻りたい?」と聞かれた。

戻れるなら戻りたい。自分で絵まで描くのは無理かもしれないが、原作は文章だけなら何とかなるかもしれない。だからリハビリを兼ねてTwitterでたまに長文を書くし、リハビリのレベルを上げて今回この近況報告を書いている。

僕は「従業員」というカテゴリではなく「錦山まる」という個人で生きたいんだと思う。

自分という個を押し殺し従業員として働くことを舐めちゃいない。間違いなく大変だ。正社員になったことすらない僕が言っても舐めた発言にしか聞こえないかもしれない。けど正社員を見ているといつも「僕には無理だ」と思う。

どっちが上とかどっちが辛いとかではなく適性の問題なんだろう。結局僕は「錦山まる」としてしか働けないんだと思う。

うつ病再発のリスクとこの目を抱えて何ができるかはわからないけど、やるしかない。うつ病を経験したことで「どうにもならないこともある」と思えるようになり、現状を嘆く気持ちは無くなっている。うつ病で人生が狂ったのにうつ病体験が今の自分の精神安定になっているのは何とも皮肉っぽいけど、とにかく安定している。

どう転んでも僕は普通には生きられないようなので僕は「錦山まる」をやる。マンガ家に戻れるのか、原作者になるのか、全く想像もつかない何かをやるのか、今は何もわからない。生きてきて1番見通しがつかない。

でも何かしらを僕はやる。

生きてさえいれば、きっと想像すらしていない未来になっている。

今すべての答えを出すのはいつだって早い。生きている限り今は過程だから。

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