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当人から聞くよりも伝え聞いたほうが威力が大きいですよね何事も

今日は昨日の記事の延長というか派生・付随的な内容になると思うので、もし読まれてない方はまずそちらを読んでいただいたほうが話がスッと入ってくるかもしれません。


そんなわけで今日は昨日の記事でも言及したこの部分。

そしてその「みんなでSHOW DESIGNサンを勝たせましょう!」と旗を振り出したのが西野さん(チムニータウン)という絶妙なバランスもまた最高だなと思うわけですが、この辺りは明日もう少し掘ってみます。

明日もう少し掘ってみますと先立って書いてるので、今日は自分の昔話を踏まえつつこの絶妙なバランスを掘ってみたいと思います。
(そういえばあの時の感じと形が似てるなっていうのがあって)


唐突ですがもう20年以上も前の話、居酒屋でバイトをしてた時に気付けばバイトリーダーという立場に居て、連日長時間働いていたのもあって社員サンとはずいぶん密な関係になっていました。

要はかなり仲良しってやつで終わってから一緒に飲みに行ったり、お店が開くまでの日中に一緒に遊びに行ってそのまま一緒に仕事行ったり。

そんな仲良し社員サンは2人在籍していて(店長と副店長)、僕は副店長のほうと特に仲良しをやっていたわけですが(店長とも仲良かった!)、ある日そんな副店長からちょっと神妙な面持ちでお店の隅っこに呼ばれます。

どうやらお店の売り上げがちょっと芳しくない状態が続いていて、本社組(背広組ですね)に店長がアレコレ怒られていて、このままでは異動になっちゃうかもという話。

なんとしてもそれは避けたい…というか、店長が現場のこともよく知らない背広組に紙ペラ一枚の数字だけ見てゴタゴタ言われてるのって腹立つよねってことで(まあ結局は結果が全てなんですが)、頼むから助けてくれって感じでやたら熱弁された時間がありました。

僕はそれまで普通に自分の持ち場はガッツリこなしてましたが、イチバイトとしてそんな経営面のことをそこまで本気で考えるなんてことはさすがになくて(お客様サービスに関してはすごく考えていたけど)、その辺りのリアルな話をされて以降、どうやったら売上が上がるのかとか、機会損失している部分はどこなんだとか、ロスはまだまだ減らせるんじゃないか?とか、社員レベルでモノを考えるようになります。


これはまず大好きな店長をそんな目に合わせたくなかったという部分が一点。そしてその事実を輪をかけて仲良しだった副店長の口から告げられたという点。

なんとなく想像するに、店長自ら「西村、このままの売上やと俺ヤバいねん!頼むわ!」と直々に言われるよりもそこで副店長から聞くという効力が実はヤバくて、もちろん店長から直々に聞いてても熱は入ったと思いますが後者のほうが輪をかけてパワーが漲る部分はあるんだと思います。

「あなたかわいいね」って直で言われるより「○○さんがあなたのことかわいいって言ってたよ」と聞くほうが嬉しいじゃないですか(相手によるだろうけど)。

あれと理屈は一緒かと。

この話の場合、店長は副店長と2人の時間でその話をきっと吐露してたんでしょう。ただ、そんな話はわざわざ一端のバイトにするようなことでもないから副店長とひっそりと。

それを副店長が「そんなの嫌だ!みんな頑張るぞ!」ってことで僕らバイトに対して旗を振ったというところです。

もうさすがにお分かりかと思いますが、今回のSHOW DESIGNサン(イジツさん)と西野さん(チムニータウン)の感じがこの時の自分の感覚とすごくダブって、勝手にエモーショナルな気持ちになっていたっていう、どうでもいいメンタルの舞台裏があります。

イジツさんはきっと西野さんと飲み屋だったり打ち合わせだったりでひたすらそう言う話を繰り返してきたと思うんですが、決して僕ら出演者に数字のことも運営面の辛い部分もひとつも漏らしていませんし、現場でも二徹だろうがなんだろうがずっとニコニコしながら「明日楽しみにしてますっ!!」みたいな聖人っぷり。

そこに対して裏側(数字面)も全て熟知している西野さんが「みんなで頑張ってあの人(たち)を勝たせよう!」と旗を振ってくれたことで、現に配信はまだまだ伸びているわけで(今日10,000枚突破したとか)。

※このタイミングで載せることじゃないかもですがチケットはコチラ
https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=698180 


仮に(仮に!仮にですよ!)イジツさん自ら「今これくらい赤字でこれくらい売れないと無理なんっすよ〜」みたいなことを演者側が言われていたとしても、もちろん「まじすか頑張ります!」とはなると思いますが、そんな部分を噯にも出さずにひた向きに現場に没入している姿と、それを踏まえての西野さんの「実はこんな感じでね..」っていう旗振りのバランスが最高すぎるんで、それが日々こうやって結果となって現れているんだろうと思います。


じゃあ、パターンとしてはまったく同じの前途の店長と副店長の場合はどうなったのか。

結論として敢えなく撃沈して店長はサクッと異動になりました。笑

これはね、ハッキリ覚えてるんですが当時古株的なバイトたちが軒並み辞めていって(学校卒業絡みとかで)、まだ1ヶ月だ2ヶ月だみたいなフレッシュなバイトちゃんたちに生え替わってた時期だったんです。

なので、店長や副店長ましてやお店にもそんなに愛着がないもんですから「そんなの言われても知らんし。普通にバイトして時給もらえればそれでいいし」って思ってる人がほとんどだったのも事実。

一概には言えませんが大きな要因のひとつでしょう。

そこと対比するとあの日の出演者だけでなくお客さんも熱心に日々拡散し続けている状況は、バイトとその居酒屋のお客さんが一枚岩になって「店長を助けるぞ!売上を上げるぞ!」と言っているような状況ですから、やっぱすげーなと思います。

今この瞬間の自分がタイムスリップしてあの頃のバイトの立場に戻ってたら、常連のお客さんたちに明け透け話してるのかも。

「ちょっと売り上げヤバくてこのままやと店長が異動なっちゃうんですぅ!!みたいなノリで。

無理はさせれないけど、いつもより一品(一杯)くらいは多く頼んでくれるのかも。それを何組、何十組とコツコツ積み上げる…みたいな感じで頑張ってるのかも(その時はお客さんを巻き込む脳なんて無かったな)。

いろいろおもしろいです。

そんな感じで今日は、踊るハロウィンナイトに付随してまさかの20年前の店長と副店長との時間を思い返してみました。

ではまた。


【追伸】
『スナック西村』の大阪編のチケット受付が明日から開始です。
なにとぞ。



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(Top picture photo by マタヒラタカマサ)

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