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今まで感じた事のないエモいエモい再会の形

毎日書いてる中で「この話、明日書こうかな」って思う何かしらがあった時に、一日明けて「よし昨日のアレ書こう」ってそのまま記事にすることもあれば、一日明けてみると「ん〜まあ別にいいか」と通り過ぎていく事もあったりします。善し悪しとかではなく。

で、後者の場合は「でもまたどこかのタイミングで書きたくなるかもしれないから」ってことでスマホにとりあえずメモで残すこともあれば、本当にそのまま素通りさせちゃうこともあったり。

それで言うと今日書く話は前者になるわけで(なので今書いてます)、「書かねば!」とか「書きたい!掘り下げたい!」みたいな熱々なわけでもないですが、まあなかなか経験できないことを経験したからせっかくだし書き残しておこう…みたいなちょっと個人的な話。

昨日のイベント会場でのなかなか稀有な出来事のお話。


というわけで昨日の能登復興イベントは、本当に個人的にいろんな感情が渦巻くとても良い時間になったわけでして。


ハイライト的に昨日の記事ではそんな事を書いたんですが、付随してもうひとつだけ書かせていただきたい事。

同じ避難所で苦楽を共にした方が観に来てくださってたという話。

もうそのひと言に全部詰まってるんですが、そうなんですよ。
観に来てくださってたんです。

苦楽を共にしたってひと事でさらっと書いてますが、まあ本当に苦楽の日々でして(というか基本は苦なのですが苦の中にも楽を捜し続けていたという感じ)。

能登からわざわざ観に来てくださったというわけではなく居住がこちらの方という事でして、避難所生活を経て今はこちらに戻ってこられているっていう僕と全く同じパターン。

声をかけていただいた瞬間に一気にいろんなことが蘇りました。

「お久しぶりです」
このひと言の重みが我ながら実にエグかったです。
(今まで味わったことのないテイストの再会でした)

互いにグラスを手にしていたので乾杯をしました。


3月くらいから本格的に仕事を再会した際に、こちら(大阪)に戻ってきていろんな方と久しぶりに現場で顔を合わせるたびに「無事で良かった」とか「大変でしたね」みたいな感じでいろんな再会はあって、それはそれで実に尊い一瞬一瞬だったりしました。僕の中で。

ただ、今回の再会みたいなのはさすがに規格外の部分があって、まったく同じ境遇であの日々を乗り越えた仲間(戦友と言ってもいいかも)同士が、少しばかりの時を経て、互いの日常の時間として顔を合わせた時に感じた謎の感動はとてつもなかったです。

これこそ「エモさ」ってやつなんでしょう。

お久しぶりに顔を合わせた時に、連日連夜炊き出しに並んだりバケツに水を汲んだり、夜な夜なアラートで起こされたりっていう時間が、思い出的に一気にフラッシュバックするわけですが、だからこそ僕がたくさんのお客さんの前で演奏していて、その模様を食事がてら観ていただいてるという状況の中で「あの時は大変でしたね」と言い合える時間がもたらしてくれる得体の知れないパワーみたいなものは、本当に凄い。

「凄い」なんてチープな語彙で申し訳ないですが、凄い。

そしてこれからもきっとそういう再会の瞬間が数々あるんでしょう。
僕が頑張っていれば。

何だったら避難所には子どももたくさん居ましたから、いつかあの子たちが立派な大人になった際にふと再会して「あの時音楽室でピアノ聴きました」とか「あの時遊んでもらいました」とか言ってくれる未来があるかもしれない。

僕が頑張っていれば。

きっかけとしては最悪の事態でしたけども、結果的にこんなモチベーションまで頂けるのねってことを、昨日の再会の瞬間の感情を顧みた時に改めて思うのであります。

っていうお話でした。
改めていろいろ漲ってきましたので、結果的に書いておいてよかったです。

ではまた。



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