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キングコング双方のイベントに出演させてもらった身として感じたオモシロさ

僕ごときが『キングコング』それぞれのオモシロさ(インタレスティングのほうね)を書くなんてのは実に烏滸がましい話ではあるんですが、双方がそれぞれに作られたイベントに外様クリエイターという立場で出演させてもらった経験をしている人間はそれなりに限られているのかなと思います。

ならば誰にでも書けることではないと思うので、烏滸がましさを超えて書いてみようと思います。せっかく僕が書いてるnoteですし。

本当は昨日の記事に付随して書こうとも思ったんですが、すると昨日があまりに長くなっちゃうなと思ったので日跨ぎで失礼します。


というわけで昨日の記事でも書きましたがカジサックさんのイベントに初めて出演させていただいたことで、キングコングのご両人(ならびにそのチーム)それぞれが作り出す空間にお邪魔させていただいたことになります。

外様クリエイターの立場で...なんて偉そうな書き方をしましたが、もしかしたら双方のイベント共に熱心に行ってらっしゃる方も観る側の立場として同じような感覚を持たれているようなことなのかもしれません。

同じコンビなんだけどもやっぱりあからさまに世界観というかテイストが違うっていうのがあって、最終的にそこがキングコングというコンビのオモシロさに繋がるんですが。

まず大前提としてどちらの空間も楽しい。
とっても楽しい。
(んなもんは当たり前なんだけども)

そのうえで楽しさの種類があからさまに違うってところは、改めてちゃんと特筆すべき"凄み"かなと思います。

もちろん一概に、単純に一括りできるようなものでもないし、あくまで僕個人の雑感であることは大前提のうえである事は抑えていただきたく思いますが(価値観の押しつけ合いは勘弁)、まずカジサックさんのイベント空間の楽しさのテイストは『キャンプ』とか『ハイキング』とか『ピクニック』みたいなテイストの楽しさを感じる。

子どもの頃に町内会でキャンプとかあったんですが、地域の保護者の方々がカレーを作ってくれたり焼き鳥を焼いてくれたりして、子どもたちがその出来上がりを今か今かと待ちながらあちこちを走り回って遊んだりしてて。

で「カレーできたぞ〜!」っていう声が聞こえたら、みんながお皿を持って並んで一緒にワイワイカレーを食べて、そのあとはキャンプファイヤーなんかで盛り上がって、もしかしたらビンゴ大会とかそんなのもやりながらワイワイ楽しむみたいなあの感じ。

片や西野さんのほうのイベント空間は『美術館』とかに足を運ぶ時の楽しさの感じ。国内外の観光スポットに出向く感じもまた近いかも。

これは別に、お客さんがそういう役割を担うとかそういう物理的な話じゃなくてあくまで「楽しい」のテイスト・空気感の話なので、ちょっと難しいかもしれませんが行間は読んでいただければと思います(このあと続く話も含めて)。

その違いみたいなのを如実に感じたのはやっぱりバックヤードも含めて双方の空間で時間を過ごしてみてって部分も大いにあって、お客さんを迎えるまでの準備段階でのテイストもやっぱり変わってくる。

例えばキャンプの場合は仮にお客さんを「地域の子どもたち」とするならば、そのお客さんを迎え入れるための準備として「肉ちゃんと焼けてるか」とか「野菜誰が切ってくれてる?」とか「お米の火ついてる?」とか「ビンゴの景品ちゃんと持ってきてるよね?」みたいなテイストのバタバタ感があるのかなと思います。

片や美術館にお客さんをお迎えする場合は、迎え入れる側としてひとつひとつの展示物や1分1秒の空間設計ににとんでもないシビアさが求められるので、置く角度ひとつとってもミリ単位のシビアさが求められるだろうしちょっとでも埃やくすみがあろうもんなら死活問題ですし、まあ実にピリピリしてそうです。

同じお客さんを迎え入れるための準備という点でも、その場所の味わい方ひとつで構えるほうのテイストも全然変わってくるというのは伝わるかと思います。

これ本当に語弊があったらめちゃくちゃ嫌なんでどうか捉え違えてほしくないんですがあくまで「テイスト」の話であって、別にキャンプで子どもたちを迎え入れる方がミリ単位で考えてないとかそういう話じゃないので本当にそこはよろしくお願いします。
(現にカジサックオフ会のほうも、現場監督のトンボさんを中心に照明ひとつにしても、映像のタイミングにしてもバキバキ指示をしてとてもシビアにこだわってましたし)

キャンプでのお肉や野菜・飯盒炊飯の準備に際した空気感と、美術館・展覧会における展示物の置き方ひとつの準備の際の空気感では、どちらもお客さんを迎え入れるにあたってシビアな準備の時間に変わりはないけども、テイストが全然違うという話(テイストって言葉がとにかくざっくりとしてますがその表現でまとめるのが一番しっくり来る)。

まあ少しだけ具体的に書いてみると、なんかみんなでワイワイ言いながらワチャワチャ〜っとした平和なバタバタか、めちゃくちゃシビアに張り詰めたピリッピリの緊迫したバタバタかみたいなところかも。

これは西野さんも楽屋でもステージで仰ってたことで。
(というかそれを聞いたからこの違いを改めて掘り下げてる側面もあります)

最初のほうに書きましたが「一概には言えない」っていうのはあって、それこそ西野さん側のイベントでも例えばフットサル大会みたいな場合はまさか美術館にお迎え入れるみたいな空気感じゃありませんし、カジサックさんのほうも動画制作のプロセス・クリエイティブの時間はキャンプのワチャワチャの空気感とは全然違うと思います。

あくまで、大勢のお客さんを迎え入れるひとつの公開イベントにおける空気感の違いの話。

で、一番書きたい部分はここからなんですが、2人組のコンビのそれぞれがまったく違うテイストの城を築いていて、ちゃんとそれぞれの層のお客さんを持っているっていうのは改めて考えてやっぱり凄いことだなと思います。

もちろん「キングコング」というコンビそのものが好きだからどちらも楽しまれてる方もたくさんいらっしゃると思いますが、「西野さんが作るあの世界観が好き」っていうファンの方も居れば「カジサック(チーム・ファミリー)のあの空気感が好き」っていう矢印のファンの方も居る。

正味、両方のステージに立ってみてやっぱりステージから見た客席の雰囲気が明らかに違うんだもの。

グループで活動されてる人がグループと別で個人で活動されるってことは全然珍しいことじゃないと思いますし、なんだったら音楽の世界こそバンドとかグループやりながらソロ活動・ソロライブみたいな事は多々あるわけで。

ただ、あそこまできっちりとそれぞれの活動の世界観を棲み分けできていて、それぞれの城をしっかり築かれているっていうパターンは案外多くないんじゃないかなと思います。本当に。

これはコンビとしてはできないよねっていう部分。

でも、幕張メッセで毎週キングコングのコーナーでお二人が舞台に立った時もそう。一昨日にお二人が漫才をされた時間もそう。

その時ばかりは一気にキングコングの空間になるし、キングコングのお客さんになる(客席の顔ぶれもセットも変わってないのに)。

これは改めて本当に凄いことだと思いますよ。
それぞれの城をガッツリ築かれているからこそ醸し出される2人揃った時の「キングコングだ!」感なので。

今パッと思いついたんですが、KinKi Kidsなんかも剛くんの『ENDRECHERI』も光一くんの『SHOCK』も「それならKinkiでやればいいじゃん」とは絶対にならないわけで、完全に独自の世界観・空間・お客さんの層がある(と思う)。

でもKinKi Kidsとしてコンサートをしたらばそれはもう「KinKi Kids」の世界になるわけで、そこのギャップというか全然違うお城感みたいなものがおもしろいしカッコいいなと思うわけで。

ちょっと話がいろいろ散らかっちゃいましたが本筋はしっかり一本道だったりするので、なんとなく言わんとしてることが伝わってもらえたらなと思います。

グループ(コンビ)が在りながら自分の活動をするうえで本当にお手本のようなお二人だと思うので、この経験はしっかりと自分の資産にさせてもらおうと思います。ちゃんと活きた形で運用できるよう。

今のキングコングのお二人の双方の活動を追いかけてらっしゃる方からしたら分かりきってる話だったかもしれませんが、やっぱ凄いことだと思うんで改めてこうやって書かせていただきましたと。

以上です。



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