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「今アコギ庵にあるGUILDの話 続編」

「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。

「今アコギ庵にあるGUILDの話 続編」
 5本目はG-37、1981年製です。製造されてからすでに40年以上経過していますが、状態はかなり良いです。サイドとバックがメイプル(ラミネイト)で、バックがアーチバックになっているのが特徴です。サウンドも独特ですが、GUILDのジャキジャキ感は持っています。ジャキジャキ感といってもD-50 1976年製とは違い、もっと硬質なイメージで歯切れが良い感じです。バックがアーチバックになっているせいで、抱えたときにかなり大きく感じます。また、ラミネイトのせいだと思いますが、メッチャ重いです!

GUILD G-37BLD 1981 No.DF100348  
ナット幅 43.43mm  14フレット 55.31mm  
弦高 6弦12フレット 3.0mm  1弦12フレット 2.4mm

 久しぶりにじっくり弾いてみて、あらためて感じたことは「意外と繊細な音やん!」ということでした。もっと武骨で荒々しいイメージを持っていたのですが、意外や意外!マジで、指弾きでの繊細さを感じました。時間を空けて弾いてみると、ギターの音が全然違うように感じることがあります。面白いですね。

 タマ数が少ないのでよくわからなかったのですが、アメリカの価格を見てびっくりしました。G-37って結構お高い!!
参考

 このサイトで1,695~3,784.96ドル!!
ホンマかいな?という感じです。
 この価格からしたら、アコギ庵のG-37は、めっちゃ安いです。是非弾きに来ていただきたいです。


 GUILDの最後は(6本目です。)D-55SB 1973年製です。状態はすこぶる良くて、音もコンディション以上に良いです。D-55は1974年ごろまではカスタムオーダーのみの製作でした。ですので、最初に製作された1968年から1974年ぐらいまでのものは、ものすごく少ないです。

GUILD D-55SB 1973 No.94211
ナット幅 43.50mm  14フレット 55.82mm
弦高 6弦12フレット 2.5mm  1弦12フレット 1.7mm
塗装のクラックもなかなかの貫禄です。
全体的なコンディションは非常に良いです。

 他のモデルにはないきらびやかさを持っています。さすがはフラッグシップモデルですね。ギルドがマーチンやギブソンと並んで、御三家と呼ばれていた時期があります。そのことを納得させられてしまうと言ってもよいサウンドです。マーチンのD-28やD-18、ギブソンのJ-45とも全く違う世界を見せてくれます。是非弾いていただきたいギターです。

 参考:GUILDのホームページに載っていたD-55の説明文の一部です。(訳が不自然なところもありますが、あくまでも参考ですのでご容赦を)
「最初に特別注文の最高級モデルとして1968年に登場したD-55は非常に好評を得て、Guildは1974年までにそれを通常の生産ラインに追加しました。トミー・スマザーズが1960年代末のSmothers Brothers Showで有名になったD-55は、数十年にわたり人気と長寿性を増してきました。」
原文
First introduced in 1968 as a special-order top-of-the-line model, the D-55 was so well-received that Guild added it into the regular production line by 1974. Famously played by Tommy Smothers on the Smothers Brothers Show in the late 1960s, the D-55 grew in both popularity and longevity over the decades.

 参考ついでにアメリカの市場価格です。

 ギルドに限らず、最近のヴィンテージギターの価値の基準がぜんぜんわからなくなってきました。次回の記事でもう少し詳しく書いていこうと思っています。何が良くて何が悪いのか?価格の決め手になっているのは何なのか?
 皆さんも同じだと思いますが、一番よく思うことは「なんでこんなに高いねん!!ホンマにそんな価値があるんかい?!」です。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
 アコギ庵は「ギターを弾いてもらって、ゆっくりアコギの話をする。」そんな場所です。勝手ながら、完全予約制で運営させていただいております。
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