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「最後のギター?」「やっぱりええな~、80年代のSanta Cruz」

 「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。

「最後のギター?」
 いろんな方からさまざまな相談をお受けするのですが、その中にこんなものもあります。「子育てが終わり、仕事の方も落ち着いています。経済的にも余裕が出てきたので、多少高くても良いギターを購入したいと思っています。」
 そこからスタートして、どのような音楽をされているのか、あるいはこれからやっていきたいジャンルは何なのか?等々のやり取りをして行きます。どんな音が好きなのか?マーチン系なのか、ギブソン派なのか?ドレッドノートが良いのか?スモールボディの方が良いのか? ボディの大きさは、音質(音量)にもプレイヤビリティにも関係してきます。小柄な方だったら、ドレッドノートやギブソンのJ-200のようなジャンボタイプは弾きにくいと思います。最後はご本人の好みになってしまうのですが、どれだけ納得して決めることができるか?満足度を上げることができるか?が大きなポイントになるのではないでしょうか。そのために、様々な角度からアドバイスさせていただいています。

 次に購入するギターが、最後のギターなのか?それともまだ次があるのか?それによっても答え(考え方)が変わってきます。

 最後のギターであるということなら、特に制約は無いと言っても良いと思います。そうでない場合は、やはりリセールバリューのことを考えておく必要があります。経済的に余裕があるのなら別ですが、普通は下取りに出すなどして購入資金に充てるというようなパターンが多いのではないでしょうか?
 時と場合によっては買い替えることを前提に、手元にあるギターを先に売却してしまうこともあるかもしれません。(友人・知人等からの購入希望などで)複数のギターを持っている方であれば、手元に弾けるギターがある状態ですので時間の制約もありません。そういう形をとった方が、買い取りや下取りに出すよりも金額的には有利です。

 ときどき見かけることなのですが、買い急いでしまって購入後に「これって本当に良いギターなのかな?」と考えて(悩んで)しまう人がいます。ギターが欲しくなった時の"あるある"ですね。ほしい気持ちが強すぎて、冷静な判断ができなくなってしまう時があります。そういう時に「このギター、他にも購入希望の方がおられて・・・。」とか言われてしまうと、ただでさえ舞い上がっているうえに「早く買わないとヤバい!!」みたいな状況に陥ってしまいます。
 最後のギターというような場合には、余計にそうならないようにしないといけません!買ってからそれほど時間が経っていないのに買い替えたくなることほどバカなことはありません。購入するギターが高額であればあるほど慎重に選ばないとダメです。「逃がした魚は大きい!」ということは自分にも経験がありますが、それでもまた時間をかければ大きい魚に出会うこともあります。ギターの値上がりが激しい昨今、そんな悠長なことは言っていられないという意見もあると思います。どのタイミングで買うのか?判断は難しいですが、楽しみながらじっくり選ぶことが大切です。


「やっぱりええな~、80年代のSanta Cruz」
 久しぶりにじっくり弾いてみて、あらためて「ええな~!」と思ったギター。Santa CruzのH-13(KOA)です。

 このギターはギター教室をしている友人から譲ってもらったもので、音もセットアップも「さすがやな。」と思わせてくれる"鳴り"とプレイヤビリティを持っています。このギターの詳細については、その友人が自身のホームページで書いてくれています。そちらも是非参考にしていただきたいです。URLはこちら

 直近のスペックはこんな感じです。
ナット部分のネック幅:45.42mm
13フレット(ボディ接合部)のネック幅:55.44mm
サイドの厚み(ネック接合部):100.50mm
サイドの厚み(ボトム部分):124.50mm
スケール:652.50mm

 13フレット接合という珍しいスペックですが、その特徴はしっかりと出ています。14フレット接合には無いふくよかさがあり、12フレットには無い張りがあります。(逆に言うと、12フレット接合ほどのふくよかさはなく、14フレット接合のような張りの強さもないということになってしまいますが・・・。)

 ただ80年代のSanta Cruzのすべてのギターが良いとは言えませんし、それ以外のギターが全部悪い訳でありません。最後は個体で判断するしかないので、概ねそういう傾向であると受け取っていただけたらよいです。
 最近は80年代でもヴィンテージの範疇に入れられるようになってきました。それなら80年代のSanta Cruzもヴィンテージということになります。自分で弾いていて、音からあまりそんな感じは受けません。もともとクリアーな音質であったからかもしれませんが、マーチンやギブソンほどの差はないように思います。今まで何度も書いてきましたが、Santa Cruzというメーカーの最大の特徴は"クリスタルクリアートーン"という言葉で表現されるサウンドです。本当に無駄がないなと感じさせてくれます。それがヴィンテージの特徴である"枯れた鳴り"を、あまり感じさせてくれないのかもしれません。

 80年代のSanta Cruzはずっと月産2~3本のペースで製作されていましたので、あまり出回っていないのが現状です。見かけることは少ないですが、もし機会があれば弾いてみることをお勧めします。Santa Cruzのギター、ここ最近は価格がかなり上がってしまいました。新品・中古を問わず、けっこうな価格になっています。もし80年代でそこそこのお値段なら、お買い得かも?です。
今日現在(2024年4月27日)の価格(J-Guitar.comから抜粋)

円安の影響も大きいと思いますが、なかなかの高額です。アメリカでの価格も高いですけど。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
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