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「アコギ庵、行きにくい?!」「弾いていただきたいギター GREVEN F-HBDX 1980頃」「まだまだバブッてる?!」

「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。

「アコギ庵、行きにくい?!」
 たくさんの方からメールやメッセをいただいています。ほとんどが「アコギ庵に行ってみたい。」「近いうちにお邪魔します。」といった感じのものです。
 が、中には「私のような者(良いギター、高額なギターを持っていない。ギターがうまくない。Etc.)が行ってもよいのでしょうか?」とおっしゃる方がおられます。どちらかと言うと、こちらとしては「そう言う方にこそ来てほしい!」と思っています。もっとアコギのこと、アコギの音のこと、リペアやセットアップについて知りたい等々、探求心や意欲をお持ちの方、疑問を持っておられる方にこそ来ていただきたい場所です。というか、そういう場所になることが‟アコギ庵“の目標です。

ある程度良いギターを所有していないと、アコギ庵に行きにくい❗️
そう思っておられる方、逆です。
これからアコギのグレードを上げて行こう。
もっと良い音のギターが欲しい❗️
アコギのことをもっと深く知りたい❗️
アコギの疑問を解決したい❗️
ゆっくり、たっぷりアコギの話をしたい❗️
そう思っている方にこそ、来て欲しい場所です。

 今まで紹介させていただいたギター、そのほとんどが高額なギターでした。そんなギターばかりと思っておられる方も多いと思いますが、そんなことはありません。これからギターをやってみようか?とか、初心者クラスから少しグレードの高いギターを弾きたい。そういう方のためのギターもあります。中級者向きのギターをいくつか紹介させていただきます。

History NT-102 サイド・バックはローズウッド、オール単板です。
Larrivee OM-03 サイド・バックはマホガニー、オール単板です。
S.Yairi YD-306(1976)サイド・バックはハカランダ
バックのみ単板です。使い込まれていますが、大きなダメージはありません。

「弾いていただきたいギター GREVEN F-HBDX 1980頃」
 54年のアコギ人生の中でもかなり印象に残っているギターです。チューニングして(本当に鳴るギターは、この段階で「これは違うな。」と感じてしまいます。)音を出した瞬間、「これは買わないとアカン!」そう思ってしまったギターです。トップなシトカスプルース、サイド・バックはハカランダ。その素材の良さを最大限に生かした、そんな表現がピッタリくるサウンドです。ボディタイプはF、マーチンで言えばMもしくはOOOOタイプです。Dタイプよりも幅はあるけれど厚みは少なく、抱えやすい印象です。サウンドのバランスも良く、とにかく音が太く力強い!それこそブルーグラスのプレーヤーに弾いてみてもらいたいと思える鳴りです。コンディション、セットアップもバッチリ。弾かれたら、たぶんビックリされると思います。是非弾きに来ていただきたいギターです。

 GREVENというギターについては、多種多様な評価があります。一番よく聞くのは「造りが荒い、雑!」「ええかげん!」といったところでしょうか。これは、個人のビルダーとしてはかなり製作本数が多いことと関係があるのかもしれません。(ないかもしれませんが・・・。)はっきりとした数字はわかりませんが、年間に40~50本程度製作していたであろうと思われます。自分にも何名か日本人のビルダーの知り合いがいますが、製作本数は年間に10本程度です。いかにGREVENさんの製作本数が多いのかが、この数字からもよくわかると思います。
 良い評価としては、木材の選別眼とその材の特性を活かす天才というものがあります。確かに当たりのGREVENはすごい!と言えますが、製作本数が多い分個体差も大きいです。はっきり言って、イマイチだなと思った個体も少なくありません。音の評価は難しいです。自分がイマイチと思っていても、その音が好きという人がいても不思議ではありません。ですので、「とどのつまり、自分で弾いてどう思うのか?」ですね。


「まだまだバブッてる?!」
 今まで何度も書いてきましたが、ヴィンテージアコギの値段がバブっています。ぜんぜんおさまる気配がありません。こんな事は54年のアコギ人生で初めてです。ちょっと行き過ぎではないかなと、個人的には危機感を持っています。
 そう思ったいくつかの例です。

 他にもいちいち挙げていたらきりがないほどたくさんあります。私から見れば、完全に非現実的な価格です。買えたとしても、日常的に使うには相当勇気が必要になるのではないかと思います。ショップにの知り合いに聞いたら「最近はよく売れていますよ。」とのことでした。あまりにも高額になってしまったら需要が無くなって価格が下がるだろうと予想していましたが、まだその気配がありません。楽器は道具、使うものとしてとらえている身としては、本当に悩ましいところです。
 唯一の救いは、「”音”(サウンド)で買えば、割とリーズナブルだなと思えるものも見つけられそう。」ということぐらいです。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
宛先 e-mail:mail@acogian.com または twitter(@acogibucho)にお願いします。
 FACEBOOKのページもあります。こちらにメッセージを送っていただいてもかまいません。よろしくお願いいたします。


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