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「弾いていただきたいギター その② GREVEN  D- Herringbone Deluxe 1993(押尾コータローモデル)」

 アコギ庵の目的の一つに、出来るだけたくさんの方に自分のギターを弾いてもらおうということがあります。MARTINのヴィンテージやSOMOGYI、GREVEN、FIELDSなどそう簡単には弾けないであろうというギターがいくつかあります。それ以外にもジャパンヴィンテージやGUILD、TAYLORなどもあります。まずは写真でお楽しみいただき、興味を持たれたギターは是非弾きに来てください。 (少し予定が先になりましたが、オープンする前にお知らせします。)

「弾いていただきたいギター その② GREVEN  D- Herringbone Deluxe 1993」

 押尾コータローさんの使用ギターとして有名になったモデルです。押尾さんのモデルよりは(2~3年)こちらの方が古いです。(当然のことながら、当時は‟押尾コータローモデル“というような名称はありませんでした。)
 トップはシトカスプルースですが、ムチャクチャ堅い材だそうです。製作されてから今年でちょうど30年が経過しますが、トップの膨らみはまったくありません。ライブで使うことがメインでしたので、キズだらけです。おまけにミディアムゲージ仕様と聞いていたので、ミディアムゲージしか張ったことがありません。(弾かないときは緩めています。)かなり過酷な使い方をしてきました。そのことから考えても、堅い材であることに間違いはないと思います。サイド・バックはホンジュラスローズウッド。質量が大きい材なので(ハカランダより重いです。)、そのこともサウンドに影響していると思われます。

 サウンドは、音の芯が太く輪郭がはっきりしています。もともとフラットピックで弾くことを前提に製作されたとのことなのでフィンガーピッキングで重宝されるような繊細さはありませんが、ものすごくパワーがあります。マイク乗りの良さも抜群です。
 
 GREVENさん、個人のギタービルダーとしてはかなり多作の部類に入ると思われます。今まで2千数百本製作されています。そのせいかどうかわかりませんが、造りが荒いという話もよく聞きます。またバインディングがとんでもないところで継ぎ足されていて、おまけに太さが違うということもありました。そのことについては以前「アコギ回顧録」の中で書きましたので、今回はスルーします。
 
 製作されたギターの数だけ違うサウンドがある訳で、個人的な見解ではありますがサウンドの優劣はあると思っています。ここ最近GREVEN JAPANはよく見かけますが、本物のGREVENは市場にあまり出ていないようです。ですので”選んで買う”のは難しくなってきましたね。ライブで使っているプレイヤーも、あまり見かけることがありません。自分はGREVENが好きでライブですっと使っていたので、ちょっと寂しいです。

参考に
GREVENさんの工房を訪問という動画がありました。URLは、
https://www.youtube.com/watch?v=I6j3mGjah1E&list=RDI6j3mGjah1E&start_radio=1&rv=I6j3mGjah1E&t=20

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
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