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22年目のジャグリング老害だけどなんか質問ある?(回答)

なつかしの2ちゃんねるみたいなことしてみました。

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質問が来るたびに追記していこうと思います。

Q14 ジャグリング老害は善ですか?悪ですか?

おおこれは、いまさら深い質問が来ましたね。待ってました。

まず三つの要素の確認が必要です。老害とはなにか?ジャグリング老害とは何か?そして善と悪とはなにか?

善悪というのは何らかの観点から語られる相対的ものであって、2元論的に簡単に決められるものでもありません。ある人にとっての善は、別の人にとっての悪であるだけでなく、同じ人にとってもある時期のよかれと思う行動が、将来を害することはどこでも見られます。だからと言っても、ここでは、なんでも良いとは言いません。善の善なるものは存在し、状況を詳しく特定することである程度は善悪を議論できる可能性があります。

老害とは何であるかについても定義が難しいでしょう。実は、意外と新しい単語でまだ数十年かの歴史しかないようで、意味合いも複数あります。もともとは長老支配(年配者の組織支配)があり、のちにそうした長老を指して老害と呼び(1992年に例がある)、組織の若返りを阻むもの、という意味になったようです。また、最近はとてもカジュアルに老害と使われることも多くこの場合は年配ではなく、数年年上なだけでも口うるさい人を指して老害と呼ぶようです。この場合はとくに組織に利するか害するかは関係なく、年上だからというだけで老害です。また、自分の意見に固執し組織を硬直化させる人を指して老害と呼ぶこともあります。単に年長というだけでなく、若くても頑固な人、視点の狭い人は十分「若い」老害です。

ジャグリング老害は、このnoteを書くにあたって、面白みを出すために作った単語であって一般にはそんなものはなく、該当する人もそんなにいないでしょう。あえていえば、まず、私。まだ年配支配はできていないので、前述後者の年上の人間だからという程度の意味です。サークルなどの先輩も老害と呼ばれているかもしれません。

twitterなどを見ていると、部活やサークルの上級生を(陰で)指して、老害と呼んでいるのを見かけます。口うるさい先輩、というくらいの意味でしょう。やりたいことに口を出されると嫌なものですから、それは確かにその人にとっては老害なんでしょう。しかし、一歩引いて見てみればその先輩の言うこと、やることにも一理あったりします。

では、こうしたジャグリング老害は善であるか悪であるか。状況から考えてみましょう。

悪ですね。話が長いから。

Q13 西野さんにとって、特に印象深いJJFはいつですか?(CS・GSだけではなく、イベント全体として。)

A13 これは黒歴史(Q9)に書いたように、どの年も5つ6つ思い出深いイベントが発生していて、ある意味全部忘れられません。

あえて一つを選ぶなら、初めて参加したJJF2001名古屋ですね。

参加者がまだ全部で100人くらいで、全員の顔を覚えることもできなくない規模でとてもアットホームでした。とくに、参加者の多くが東山のユースホステルに宿泊していて、まるで合同合宿のようになっていたのが楽しかったですね。これが楽しすぎて、その後20数年、JJF に欠かさず参加することになりました。(みんながそこに泊まっていたのは、協会から公式にここの紹介があったからです。のどかな時代でした。)

今調べたら、名古屋東山ユースホステルは2006年に閉館になっていました。残念です。

Q12 ここ20年のジャグリング界で「流行りそうで流行ったもの」「流行りそうだったが流行らなかったもの」をお聞きしたいです。

A12 意外かもしれませんが、昔のジャグリング界は「流行り」がありませんでした。2008くらいまでは全体の人数も少なかったせいか、みんなが好き好きなことをしていましたね。

その後はJJFのチャンピオンシップやゲストステージでの演技が起点となって流行になっていくことが多く、JJF2009ジュリアンのシガー背面キャッチ、2010の村上流ハンドバウンス、2012やなぞーの1ボールコンタクト、2013 てつんどの3次元デビルなどなどいろんなものが流行りそうで流行りました。

面白いのは2010村上君のハンドバウンス系で、2011から2012前半までは誰もやる人がおらず、人気ないのかな?と思っいたら、2012の後半くらいから堰を切ったようにみんなやり始めました。その後は世界中で流行るほどです。これは、みんなやりたいんだけど、難しくてみんなができるようになるまで1年半かかったという珍しい例ですね。

CSでカッコ良くて、流行りそうで流行らなかった筆頭は、バウンスじゃないでしょうか。あと、リングとシェーカーもいまひとつ。共通するのはどれも練習場所が限られるところですね。

Q11 「ジャグリングが好き」だということ以外で、長年ジャグリングを続けている方々に共通する特徴があれば教えて下さい。

A11 これはいい質問です。長年続ける、ということがまず難しいので、そのハードルを超えた人たちにはやはりジャグリング だけでない共通する何かがあります。

一番共通するのは、好奇心旺盛なところですね。ひらたく言えば、新しい物好き、変わった物好きで、つまりジャグリングもちょっと変わった趣味なので選んだということです。これまで20年に出会ったジャグリングにどっぷり浸かっている人のほとんどが、ジャグリング以外にもプロ並みななにかを持っていたり、新しいなにかをあれこれやっている人でした。

あとは言うまでもないでしょうが、全般に人付き合いが苦手な人が多めですね。イマドキの言い方をすると隠キャ。

Q10 読んで良かったなという本、最近ありますか?

A10 20年超のジャグリング老害として最近良かったのはやはり

池田さんの数学の本ですね。

おすすめです(アフィリエイトではありません笑)。

あとよかったらこれも。ジャグリングと、ある意味で関係あります(ステマです)。

Q9 ジャグリング界の黒歴史はあるのでしょうか?

A9 !!こういうの待ってました!!

定義通りに「太古に封印された宇宙戦争の歴史」ということなら、実際いくつかの封印されたジャグリング戦争の歴史もあります。ネットスラング的に『「なかった事にしたいこと」または「なかった事にされていること」』もこと欠きません。少なくとも100件はあります。

わりとよく知られている黒歴史はJJF2004の半屋外での台風接近でしょうか。6月開催なのに季節外れの台風がきました。しかも名古屋栄のオアシス21地下広場で開催され、天井はあるものの上空2階にあたる部分の外周の壁がまったくないため、弱い雨は防げますが、台風だと風と雨が吹き込みました。ハイトスするとあるところから風でクッと流されてしまっていました。

このときの知られていないもう一つの黒歴史は、同時開催の(半公式)ジャグラー100人懇親会で、当日キャンセルが続出したことでしょう。事前申し込みでしたが、若い学生が「どうにもお金がないのでキャンセルしたい」と幹事に相談し、お店としては当日キャンセルできないところを「若者がかわいそうだから」と某人が負担して返金しました。それを聞いて、「それなら俺も俺も」と若者のキャンセルが続出。某人がその分を全部負担していました。

ちなみにこのときは、名古屋の山ちゃんのワンフロアが濃いジャグラーで埋まり、一発芸を披露しあう、奇人変人大会(ほんとうに)が開かれてたいへん盛り上がりました。これは、いい思い出です。

(少なくとも100件、、20年だから年に5件、、、、あるな、あるある)

Q8 先日の投稿で初めて知りましたが、協会理事お疲れ様でした。
詳細は後日と匂わせてる状況で長い期間が空くのはあまり健全ではないと思うので早く経緯を知りたいです。別途記載中の記事の公開は何時頃の予定でしょうか?

A8 きた!こういう感じのちょっと荒れそうなのが来るかなーって思ってたんですが、やっときましたね。あったかい質問しかきてなくて、逆にびっくりしてたんですが、ちょっとほっとしました。

協会理事のねぎらいありがとうございます!だいたい何やってるか、ほんとどの人は知らないので、やってることもやめたことも、知ってる人は少ないですね。というか知らない。なので、事後からでもこう言っていただくととてもありがたいです。

私だけでなく、これまでやこれからの人たちもしっかり見てどんなことをしているかわかってあげてもらえると、一度は関係したものとしてもとても嬉しいです。ちなみに、名誉理事の本郷さんは2009年から2019年までの10年間理事と理事長をしてくださってました。知ってる人は少ないかもですね。理事が定員に足りないと協会が運営できず、協会が運営できないと JJF も無かったということはみんな気付いてないですね。名誉理事は名誉理事だけのありがたみがあります。

さて、後半は匂わせているわけではなくて、書いたとおりやってらんねーという理由ですね。誰の何がどう、やってられなかったのかは、もう少し引っ張るので楽しみにお待ちください。

いい話題を取り上げてもらいました!ついでに当該 note のコメントにも書いてもらえると盛り上がるかもしれません。

長文でした。

Q7 1番好きな動画を教えて!

A7 これも難しい!1番を選べないですが、それでも一つにしろと言われたら

マイケルモーション in モーション(1991)です。これが Jay Gilligan のチャンネルに上がっているところがエモいです。

見ればわかりますが、今の日本のジャグリングの源流がここにある、と言っても過言ではないでしょう。モーションのやっていることを誰かがリスペクトしてその孫、ひ孫の段階で日本に入ってきています。

Jay のチャンネルにある他の動画(歴史的なものも復活してる)や、gandini jugglingの動画、日本の若い人たちの動画も好きです。

Q6 20年のジャグリング 界の技術の進化を目の当たりにしてきた西野さんに質問です。
20年後のJJFチャンピオンシップではどんな技が、どんなルーティンが繰り広げられてると思いますか?

A6 これは!20年ジャグリング界の変遷を見てきたものにだけわかる質問ですね。率直に答えるとさっぱりわかりません

20年の予想と言わずに、2000年の時点で2010年があんなことになってることは予想していなかったし、2010年に2019-21年のレベルや内容を予想できたかと振り返ると、まったく想像できていませんでした。

つまり、20年かけてわかったのは、ジャグリング界まったく予想がつかない。ということです。楽しいですね。

あと20年生きて見届けたいと思っています。

Q5老害にならずに老いたいです。どんなことを心掛ければ良いでしょうか?

A5 私が知りたいです

(隠居して人と関わらない以外なさそう)

Q4この20年でのジャグリング 界にとっての革命的出来事はなんでしょうか?

一番大きなことは、日本のJJFができて、続いてきたことです。そこからジャグリング事情が一変しました。

そして、JJFを軸としていろんな変態が生まれ新しい世界をつくり続けています。とくにこの20年は、日本から世界のジャグリングに大きな影響を与えてきました。KOMEI AOKI、セバスちゃん、村上翼の影響は、世界中のどこでも見かけます。

Q3 西野さんがジャグリング を始めたきっかけと、20年も続けてこれたジャグリングの魅力

A3 はじめ1997年末に友人の結婚式の余興のために、ハンズでジャグリングスカーフを買ったことです。なにをしたらいいかもわからず、結局ぜんぜんできませんでした。

その後ここまで続いたジャグリングの魅力は3つあってで
1)やればできる、という面白さ
2)未開拓かつ自由でなんでもできる許容度の高さ
3)JJF での楽しいジャグリング友達
です。JJFがなければここまで続いていなかったかもしれませんし、JJFで全国や世界の友達がめっちゃ増えました。

Q2 20年前は誰も出来なかった(やってなかった)が、今は誰でも出来る(やってる)様になった技を道具別に分かる範囲で教えて頂きたいです。

A2 なんと、難しい。いま普通の技のほとんどは20年前にはありませんでした。たとえばボールなら、ミルズメスや4ボールファウンテンまでで、それ以上の技は難しい技でした。5カスケードはサークルに1人ずついるかいないかで、7カスケードはほぼいなかったですね。サイトスワップも 7441 など4ボール以上のものは 2004年のカレー君(現ボンバングー)までは皆無でした。

いま普通の技で当時なかったボールの技 : ネックスロー系、4個以上のサイトスワップ、リバースボディスロー系、ハンドバウンス系(インライン3)、ひじバウンス系、マルチスロー系、足キャッチ系など

シガー 5個以上の技、一夜城系、トス系(カスケードなど)、スイッチバック系、バランス系、ボディロール系

リング 耳掛け系、肩ぱた、マニュピレーション、アイソレーション混合系

デビル DP、DI、アンダーザレッグ系、ハンドスティックトス系(531ほか)、フック・リストロール系、チキンウィング系、フィッシュテール系、ストップ系、ほか

ポイ コンタクトポイの技一切、ストール、2個ワンハンド、ボディトレース、タングル系

クラブ ボディロール系、スラップバック、ミルズメス

ディアボロ 3個以上の全部、縦の全部、インテグラル系の全部

 Q1 今までで一番衝撃を受けたジャグラーは誰ですか?国内と国外でお願いします。

A1 国内で衝撃を受けたのは、セバさん(セバスちゃん/Deep Juggler/住田秀樹)です。ジャグリングという概念が一気に拡大しました。国外で一番衝撃をうけたのはマイケルモーションです。基本的にクリエイティビティのあるジャグラーが好きですね。(2021/11/2)

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